Microsoft Surface Pro 4 電脳-煩悩的レビュー。

お客様から電話があってSurface Pro 4を買ったので初期設定等々してくれと、依頼。実機を触るのは初めてなのでイソイソと向かって、早速設定。ふむふむ。。。こんな感じね。実際に使えるまで設定していじくってみた感想。

Surface Pro 4をものすごく持ち上げてレビューしている人が多いけど、私は要らない。iPadやAndroid方が遥かに良い。

 

そもそも、OSがタブレット用のOSでないところにムリがある。特定の、アプリケーション内のウィンドウのズームは出来るが、基本的なWindowsの操作画面はそのまんま小さな画面サイズに収まっている。タスクバーも極小、右クリック(Surfaceでは長押し)のサブメニューも極小サイズ。ホームボタンはないのでアプリケーションを閉じるのもアプリケーションウィンドウの極小サイズの「×」。

平たく言えば、単に小さい画面のタッチ操作が出来るWindows10マシン。すべてのWindowsの基本操作は極小サイズなんである。感想は一言、見えないorz

老眼じゃかなりキツイ。アプリケーションの起動1つとってもそうだ。何をするにも目がしょぼしょぼしてダメ。Surface Pro 4の画面用のサイズに色々なっていない。普通のWindows用のアプリケーションをInstall出来る事がメリットの1つだが、画面が小さいのでメニュー等は極小サイズになる。設定1つするのに虫眼鏡が必要な所も。

実機を触ったことがない人に伝えるのに、どうイメージしてもらうと分かりやすいか考えたが、「ミニチュアだ」と言うのが分かりやすいかも知れない。デスクトップPCのモニターの1/4スケールのミニチュアPC画面を爪楊枝(実際はペン)でルーペで見ながら操作。腕時計バラしてんじゃないんだから(^^;

結局、ユーザーインターフェースがタブレットとしては全く考えられておらずダメ。万人向きでは無い。とりあえずタブレットに収めました感がぬぐえない。

SurfaceはWindows版しか提供されていないアプリを業務等で使わざるを得ない人、PhotoShopやIllustratorをタブレットで使いたい人など、極一部の方以外にはメリットは特にないと思われる。メインマシンと同じアプリケーションはInstall出来、家では外部ディスプレイとキーボードを接続すればメインマシンとなり、それをそのまま持ち運べるというのは確かにメリットではあるが、あんな操作自体に苦労するなら、クラウドでつながったiPadやAndroidの方が遥かに使いやすくてメリットがあるように私は思う。少なくともiPadやAndroidタブレットより優れているとは思わなかった。

よく、iPad ProとSurface Proの比較記事を書いているところがあるが、殆どがハードウェアの比較。意味ねーじゃん、そんなの。スペック比較してどーするよ。確かにハードウェアはなかなか良いし、つくりもいい。でもそうじゃない、実際に使わないと解らない事をユーザ目線で比較しないとダメじゃん。

ただ、仮にSurface Pro 4の画面サイズにあった使いやすい専用のユーザインターフェースが搭載されていたらどうだろう。Windows10 Surface版(タブレット版)とか。受けたイメージは多分一変する。「あ、これいいかも。欲しい」と、なったかも知れない。サードパーティ製アプリケーションもSurfaceの時にはメニューやウィンドウが変わる様な仕組みを用意されるべきだ。Windowsをただタブレットに収めましたではなく、まず、(OSとそのユーザインターフェースも含め)道具として使いやすいかどうかなのだが・・・。

AppleがMac OSそのままをタブレットに収めたら成功は決してしなかっただろう。そんな使いにくいものだれも使わない。iPadのあの操作感、ユーザ体験が重要なのだ。

なぜMicrosoftはそこに行かない(行けない)のだろうか?

ともあれ私がSurface Pro4を買う事は100%無い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA