
先に書いておくが私は腱鞘炎でもないし、特にApple Magic Mouseで困ったこともない。でもエルゴノミクスデザインのマウスにはずっと興味はあって使ってみるならLogicool MX MASTER 3S for Macだなとは思っていた。いたが、これまで購入にまでは至らなかったのだけれど、ふと魔が刺して買ってみたので、どんな感じか電脳-煩悩的な視点でレビューしてみようかと。
Contents >>>>>>>>
個人的にはApple Magic Mouseで快適に操作できている
Apple Magic Mouseは充電するのに亀をひっくり返すかのようにマウスをひっくり返してUSB-Cを挿す必要がある。当然充電中は使えない。それだけが不満点だが、他は不満点どころか満足な部分の方が大きい。Appleは2000年ごろからずっとこの薄めで平べったくて軽めのマウスで、すっかりそれに慣れてるってのももちろんある。Magic Mouseからはゼスチャーも加わって2本指のスワイプやらにも対応。1日のかなり長い間を20年以上も使い続けてきたが一度も腱鞘炎になったことはない。私のAppleのマウスの操作方法は手首をデスクに軽くつけ腕の重量はまずデスクに逃す。その上でマウス左側を親指、マウス右側を薬指+小指でマウスの前後の重心あたりにそっと添え、基本的には手首の位置は動かさず指先と手首だけで操作するスタイルだ。なのでどこにも力は入っておらず、エルゴノミクスデザインマウスで力説される「手をそっと置いた時の手の形」である必要性がそこまでない。デスクと水平に手を置いていても無理な力がどこにもかかってないからだ。
まず最初にLogicoolのキーボート、そしてMX Creative Console

マウスより先にサードパーティ製を使うようになったのはキーボードだ。どうもAppleの最近のワイヤレスキーボードが角度が無さすぎて誤入力を量産したのと、ワイヤレスでもLEDバックライトが欲しかったので、まずはMX KEYS mini for Macに替えた。これは本当に気に入っている。バッテリー持ち、充電方法、キータッチと角度、バックライトそして機能。それにプラスしてアプリケーション操作に特化したデバイス(左手デバイスとはちょっと違う)MX Creative Console(写真の左のホイールと、写真右、マウスの上ある9つのボタンガジェット)を加えた。このMX KEYS mini for MacとMX Creative Consoleを組み合わせた機能と使い心地が(個人的に)最高で、これまでで一番満足している。Logicoolの信頼性とLogiOptions+のカスタマイズ性のおかげでもある。

そうなってくると当然Logicool MX MASTER 3S for Macに興味が湧くのだが
ずっとメインではApple製マウス一筋だったのだが、このLogicoolのMXシリーズで揃え始めてくると、マウスもMXだともっと便利になる? いや、でもApple Magic Mouseとは大きく形も重さも違うだろうからなぁ・・・。こればかりはどうなんだろう・・・。YouTubeやブログ記事をあさって見ているとどれもこれも絶賛の記事ばかり。最高!だと生産性爆上がりだの、私などは元来天邪鬼なので「せっかく高いお金だして買ったのだからそう思い込みたくなるのはわかる」とちょい冷めた目線で見てはいるものの、でも確かに良さそうではあるんだよなぁ・・・
と、そんな感じで実は1年以上も買おうか迷ってはやめ、買おうか迷ってはやめしてきたが、ええい!実際自身で使わにゃわからん!とつい入手。使い始めて3週間たったので、ここらで感想書いとこう、と、なったわけだ。うん。
初めに書いておくとYoutuberやブロガーが絶賛するほでは、ない

やっぱりな、と言う感じです。加えて私の場合そもそもAppleの歴代薄型マウスを20年近く使ってきたので上の写真の通りまるで形が違うマウスに持ち替えた違和感から数日は逆に肩こりする始末。どう持ってどう操作するのが正解なんだこれ?
長さも高さもあるマウスなので

こんなふうに持つと手首が浮く。加えて↑のように親指部分下にあるボタンを押そうとすると親指を曲げなければボタンを押せず、押しずらい。Amazonレビューでもこの親指ボタンの押しずらさを書いているひとは一定数いる。んー。これ、手首は浮くし、ホイールも親指ボタンもサイドホイールも使いにくいってことは本来の設計ではこういう持ちかたではないのだな、きっと。
で、こう

手首の右側をデスクに下ろして腕の重量を逃した上でそのまま軽くマウスにてを被せるとこう

すると左右ボタンの根本あたり人差し指の先にちょうどホイール、サイドホイールもちょうど親指の位置、そのまま親指の第一関節左側を下にちょいと押すと親指の下ボタンが無理なく推せる。をを! これだこれだ! って、これって、Appleのマウスを使ってた時とほぼ同じで、多少水平から右側に捻ってより自然な位置にした感じじゃねーか! カーソル操作自体も手首から先と指での操作で、これまでどおり。違うのは手首の角度だけ。なるほどねぇ。縦に長いからって、別に先っぽを押さなくちゃならない法はないもんねw それにこう言う持ちかたするとMX MSTER 3S for Macの後ろ部分の形がより手にフィット。やっぱりこれ、後ろの位置をまず決めて手を自然に伸ばすのが本来の設計上の持ちかたじゃねーかと。
でも、だ。個人的にはそれだけの話。マウスだけを比べた場合、Apple Magic Mouseからわざわざ買い換えるほどでもない、と個人的には感じた。「なんだ、言うほどでもねーじゃん」てのが正直な感想。が、確かにApple Magic Mouseと同等クラスの使いごちちはあるので単に好みじゃねーかなぁ、とも。一から選ぶなら全然ありではある。
MXシリーズで統一してこそのマウスかと
結局、要はそれです。もう一度写真を出すが

LogiOptions+でマウスのボタン、キーボード、MX Creative Consoleの全てのボタン、キー、ダイヤルを一気に特定アプリケーション用にカスタマイズできるのが唯一無二な特徴です。
例えば左手デバイスのElgato Stream Deck、あれは今実行しているアプリケーションを自動検知してそのアプリケーション用のショートカットボタンに切り替わったりするのが特徴の一つだけれど、このLogicoolのMX群はボタンだけではなくて、マウスのボタン、キーボード、MX Creative Consoleと手元にある手で操作するデバイス全てが当該アプリケーション用に切り替えることができるってわけです。こりゃぁもう組み合わせ自由自在、好きなようにできる。ホイールだけで4つあるもんね。ワンキーショートカットボタンとして使えるキーボード以外のボタンだけでも18個のボタン。
本当に特定の2つ3つのショートカットキーだけあればいいのであればマウスだけでもまぁ魅力だけれど、このMXシリーズで揃えた状態の圧巻さといったら・・・です。こうなればApple Magic Mouseより断然魅力が出てきますね。
てことで
電脳-煩悩的には、特に万人にはおすすめしない。Apple Magic Mouseで困ってないなら特に。手首が・腱鞘炎がってんなら手首を固定して使えるサムホイールや手の大きさが選べるelecomのエルゴノミクスマウス、EX-Gをお店で手を当てて自身に合うやつを買った方がいいと思う。安価だし多ボタンだし。一般用途ならそれで間に合うはず。ていうかYouTuberの多くがMX MASTER 3Sのメリットとして言っているのってelecom EX-Gでもほぼできるんだよね(苦笑)。
LogiOptions+でLogi MXデバイスを一気に特定アプリケーション用に瞬時に自動でカスタマイズした状態にしたいような使い方する場合にこそMX MASTER 3Sの真価が発揮できる。と、電脳-煩悩的には書いておきます。
え゛?!私? 気に入ってます、はい(^^





