いまだに「カナルイヤホンが苦手」「耳が痛くなる」「長時間つけられない」「すぐに外れる」「音がスカスカ」という方。
あちらこちらで解説されているので参考にしても、それでもやっぱりダメ。という人が多い様に思う。それは参考にしている先自体が間違えているから。どうも記事を書いている人もよくわかっていない。耳栓の様に耳穴に押し込め!としか書いてなかったりする。図解もなく、記述だけではやっぱりむりがある。
というか、そもそもカナル型と一口にいっても実は大きく分けると二種類ある。え?!
下図を見て欲しい。
カナル型イヤホン装着方法の違い
図1がSHUREなどの装着方法。本体の形が耳にはまる様に出来ており、重みを逃がすためにケーブルを耳の上に這わす。音が出るノズル部分は細く、外耳にノズルを文字どおおり押し込んで装着。
図3がノズル部分が5mm以上あるタイプのやつだ。これは、ノズルが5mm-5.5mmあるので、外耳の中にいくらノズルをおしこんで入れようったって、無理がある(笑)。そもそもノズルも短いので無理やり外耳に押し込むと本体が当たって痛いし、ちゃんと押し込めないので「私の耳の穴は小さいのかしら」と悩んだりする人も多い。違う違うw
図2に戻ってグリーンで示したところを見て欲しい。耳穴(外耳)が始まる前に球状の空間というか窪みというかが、ある。このサイズとイヤーピース(赤の部分)を合わせるのだ。決して外耳の穴のサイズにイヤーピースを合わせるのではない。図3の様にイヤーピース先端を軽く押し込み、後の傘の部分で図2のくぼみ全体をイヤーピースで塞ぐと密着するってわけだ。イヤーピースが密着すると外そうとするときに軽くポンっと圧力がかかる感じがするのでわかるかと思う。
指で耳を塞いでみるとわかりやすいかも知れない。指の先端は穴(外耳)を塞いでいるが、腹にあたる部分はくぼみを塞いでいる。そこをイヤーピースの傘の部分全体で塞いで密着させる、だ。だから小さめのイヤーピースだと塞げないし、うまく密着できない。
ただ、これだとSHUREなど様に外耳に押しこみ、かつ、本体自体も耳にフィットするように作られているのと比べ落ちやすいので、スポーツ向けなどは付属のフックを耳介の内側に引っ掛けて固定する。
(ちなみに、耳穴も大きく図2の部分も大きい人で5.5mmのノズルを外耳内に押し込んでもヘーキな人はそれでも良い)
なので、「カナルイヤホンが苦手」「耳が痛くなる」「長時間つけられない」「すぐに外れる」「音がスカスカ」という方は実は逆にイヤーピースを1-2サイズ小さめなのを使ってしまっているのかも知れない。今使っているのよりも大きめのイヤーピースから試してみるといいかもしれない。
それでも合わないなぁという方はイヤーピースのみ売っているで自分にあうものを探すというのも手だが、基本の装着方法は覚えておくといいかもしれない。