IK Multimedia SampleTank 4にアップグレード

SampleTank 3を購入してもう5年経つのかぁ・・・。早いなぁ。てことで5年ぶりにSampleTankの最新版SampleTank 4が今年2月に発売になってはいたのだがバグやらなにやらの安定性を考え、ちょっと待ってからアップグレード版を購入。もうすでにあちらこちらで使用感などのレビューがあるので電脳-煩悩ではそれ以外の部分を補足的に・・・。

現在のバージョンは4.0.4。IK Multimediaのサイトで250GBものサウンドライブラリのMAX版と100GB(それでも膨大)の通常版のサウンドライブラリの比較表を地道に比較していって自身で必要な音、欲しい音を確認して私の場合には通常版でいいと判断。アップグレードの場合はIK Multimediaのサイトで149.99€(18500円ぐらい)。実際にはもっと安いサイトがあったのでそちらで購入したのだが

ダウンロード版購入はよく考えてから!

がオススメです。普通アプリのダウンロード版とは逆で、せっかちな人、忙しいくて時間のない人、などは素直にパッケージ版を買われた方がいいです。パッケージ版はサウンドライブラリがUSBメモリーで提供されているのでバックアップも必須ではなく時間は多少かかるがInstall作業自体は簡単。

ところがダウンロード版の場合には先述の通り通常版でも100GB超。Mac版の場合で1GB〜3GB程度のdmgファイルが40ファイルに分割されている。Macの標準ブラウザのSafariは複数のファイルを同時にダウンロードするときにも実は便利でライブラリを複数選択してダウンロードすればいいし高速にダウンロードしてくれる(Vivaldiは使い物にならんかった。FireFoxと比べてもSafariの方がダウンロードは早かった)。で、Safariでライブラリを複数個、IK Multimedia側の制限で10ファイルまでしか同時にダウンロードできないのでここでは10ファイルを選択してダウンロードすれば同時に10ファイルずつダウンロードはできる。40ファイルあるのでそれを4回。ちなみにうちの場合で40ファイル100GBをダウンロードするのに約1時間くらいでした。

こんどはそのdmgファイル40ファイルを一つずつマウントして地道にInstall。私のMac mini 2018は内蔵SSDは256GBなので、んなもんデフォルトの場所にInstallした日にゃパンクするので(笑)、当然外付け1TBのSSDにInstall。ながら作業で地道にやって半日以上ぐらいは見といた方がいいです(苦笑)。Mac用のdmgファイルでこんな感じなのでWindows用の圧縮ファイルだともっとかかるかな、と。MAX版の250GBだと・・・もう想像したくありませんね(笑)

でも、知ってて数千円でも安い方がいいって方、時間を当てられる方、ながら作業で地道にやるからいいよって方のみダウンロード版、かな。実際この記事書きながらライブラリIntallやってますし。

バックアップは必須

それから、100GBのライブラリは半年経つと別途料金を払わないと再ダウンロードできなくなるので何かしらのメディアにバックアップを取るのは必須となります。安くなった500GB程度のHDDでもいいし、USBメモリーでもいいし、Blu-Rayメディアでもいいし。25GBのBlu-Rayメディアなら5枚(苦笑 それがMAX版だと250GB! うちの場合はTimeMachineのバックアップは環境をバックアップしていると考えて、それとは別にubuntuのファイルサーバに展開した状態でバックアップ、どちらもダメになった時のためにBlu-Rayメディアにもダウンロードファイルをdmgの40ファイルを保管、としました。これだけやっときゃ安心。

SampleTank 3のライブラリはどうする?

SampleTank 4でSampleTank 3のライブラリもSampleTank 4のライブラリも両方のフォルダを設定して読めますのでSampleTank 3を削除せずそのまま残しておくならライブラリーダウンロードからSampleTank 3の分はダウンロードしなくてもいいかも、です。SampleTank 3を削除してSampleTank 4一本でいく場合でもそれは同じく。初めてSampleTankを使う場合や、SampleTank 3のライブラリのバックアップを取っていなかった場合、SampleTank 3を削除し何らかの理由があったり、リフレッシュしたかったりなどでSampleTank 3のライブラリフォルダも削除してSampleTank 4のライブラリフォルダ一本でやりたいとかの場合にのみライブラリーダウンロードからSampleTank 3ライブラリーをダウンロードすればいいでしょう。

ちなみに私はしばらくSampleTank 3は残し、SampleTank 3のライブラリーフォルダーのみ読み込む設定にし、SampleTank 4はSampleTank 4のライブラリーフォルダのみ読み込む設定にし、それぞれで細かく比較してみたりする予定なのもあって、あえてSampleTank 3のライブラリーもダウンロードしました。

で、アップグレードしてどぉなの?

んー・・・よくなったところとそうでもないところがあるので「ひゃっほーぃ!」って感じではないです。スタンドアロンでの起動はSampleTank 4の方が4倍くらい遅いです。ていうかSampleTank 3がパッと立ち上がるんですが。で、標準版だと新しいサウンドライブラリは下の画面ショットの右

が新しい音源です。Piano、Organ、Ethnic、Brass、ChromaticそしてWoodwindsはなかなかリアルでいい感じのが収録されています。一覧みると気がつくかと思うんですがMAX版にはあるStringsの新しいのが丸っとありません。StringsはSampleTank 3の音源のままです。ここが標準版でいいかMAX版にするかのポイントの一つかと思います。
で、それはいいとして一番面食らったのが

目的の音源を探しにくい!

です。どーゆーことかと言うとSampleTank 3は下の画面ショットのように例えば階層構造でviolinを選んでその中から目的のviolinの音を探せたんですが

SampleTank 4はこう↓

左から2列目がカテゴリーなんすが、階層構造にはなってなくて、データベースの絞り込み検索のようになってます。例えばStringsを選ぶと、次はFiltersで「暗い」とか「明るい」とかイメージや用途を選んで絞っていくって言う感じ。Garage Bandとかにあるアレっぽい。でも、ループ音源だったりシンセ音源だったりはまぁいいとしてもBrassやStringsやEthnic音源だったりすると雰囲気や用途で絞れない場合も多い! 結局最後の、まだ絞り込めてなくていっぱいあるままの一覧をスクロールしまくってちまちま探すということになります。じゃぁってんで「検索」をしてみようにもSampleTank 3/4での音源の名前をあらかじめ知っとかなくちゃヒットしませんし、マイナーな楽器や「あれ?あの楽器なんて名前だっけ?スペルは?」となるともう探せません。最初から「cinema strings」とかわかってりゃ一発なんですが。

これのせいでSampleTank 3の時にはものの数秒で探し当てられたものが、SampleTank 4になったら数分かかる始末。ほんとこれ、どうにかならんのか。この辺のことをレビューで書いてる人が皆無なので、みんなは困ってないのかなぁ?SampleTank 3の探し方も選べるようにして欲しかった。それともなにか見落としてるのか?

画面が大きくなったりするのは老眼がすすんだ身には嬉しいし、先述の目的の音源を探すの以外は概ねいい感じに機能アップはしてます。

ファーストインプレッションはこんな感じ

です。まだ実際にLogic Pro Xで使ってみてないので、その辺は実際につかってみて、且つ、気が向いたら書きます。

追記:以前の階層形式で音源を探す方法がわかった!

やっと、方法がわかりました(苦笑)

「LIBRARY▼」と表示されている左の小さなフォルダーアイコンがそうでした。んなのスパッと分かるかいっ!

これを押すとみなれなこんな画面に

ふぅ・・・。これで一安心。。。

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