Acronis True ImageはWindows用のバックアップ・リカバリ・HDD引越のユーティリティーの中でも信頼性が高いツールだ。特にHDD引越・入替の時には非常に便利。初期の頃から愛用していて信頼しているツールです。でもちょっとしたコツもあるので、TIPSって程でもないのだけれど、ちょっと記しておきます。
利用しているPCのHDDの容量が足りなくなってより大容量のHDDに交換する場合、一番簡単で確実な手順・・・
- ダウンロード版の場合、ブータブルCDをまだ作っていなければ作成
- 古いHDDを修復処理しておく
- 新しいHDDをPCに組み込み、取り出した古いHDDをHDDケースなどに入れてUSB接続し、ブータブルCDで起動
- クローン作成(自動)
- 古いHDD(外付けにした方)を取り外してから、PC起動
これだけです。2番については不良セクタなどが有った場合クローン作成処理が途中でとまる場合があるので、予め修復処理をしておく事でスムーズに進める為です。3番についてですが取り出した古いHDDと購入したばかりの新しいHDDを2つともHDDケースなどに入れて 別なPCに両方USB接続して一気にクローン作成とかやると、失敗するからです。また経験則ですが新しいHDDを外付けにしてやった場合にも場合によっては失敗した事がありました。新しいHDDをPCにいれて実行して失敗したことは今のところありません(※1) 5番についてですがクローン作成後、初回起動時に古いHDDを認識すると起動できなくなることがあります。ので、さくっと外せる為にも3番の状態でやった方が良いです。
(※1)ごくごく希に古ーいHDD、たとえば10GBクラスのIBM系 ATA HDDで、換装しようとして失敗することがあります。新しいHDDとジオメトリ値が違うためです。詳しくはこちら。ググるとジオメトリ値を無理矢理変更する方法も見つかり、それでうまくいく場合もあるのですが、そういう場合は、クローンでは無くて、
古いHDDからパーテーションをバックアップ(MBR含まず)
新しいHDDにパーテーションをリストア(MBR含まず)
OS Install CD/DVDで起動して修復Install(修復コンソールではたぶん修復出来ません)
の方が結局早く終わると思います。
他の同様のユーティリティーではうまくいかなかったケースでもAcronis True Imageならうまくいったという話も結構聞きます。他の同様のユーティリティーでHDDの大事な部分を破壊してしまってどうしようもなくなったケースも実際にみました。どれにするかで迷ったら、Acronis True Imageを選択しておけば間違いないでしょう。