iPad mini を買うべきか、iPad mini Retinaディスプレイモデルを買うべきか。

という質問をとある方から頂きました。電脳-煩悩的にはどーなんだ、と(^^　ふむ。（以下Wi-Fiモデルの話）

まずは在庫の考察から。iPad mini Retinaディスプレイモデルが発売になっても16GBのiPad miniだけは販売を続ける様です。但しカラーが「ブラック＆スレート」から「スペースグレー」へ変更になります。つまり量販店などでのホントの旧iPad miniは在庫限りという事です。これを踏まえて、価格ですが現時点で

• iPad mini 16GB（Appleが引続き販売するモデル、16GBのみ） 31,800円
• iPad mini 16GB（価格.com最安値） 30,299円
• iPad mini 32GB（価格.com最安値）38,779円
• iPad mini 64GB（価格.com最安値）45,099円
• iPad mini Retinaディスプレイモデル 16GB 41,900円
• iPad mini Retinaディスプレイモデル 32GB 51,800円
• iPad mini Retinaディスプレイモデル 64GB 61,800円
• iPad mini Retinaディスプレイモデル 128GB 71,800円

となってます。

iPad mini 16GB（スペースグレーに変更）が引続き販売されるのは教育の現場等で安価なモデルの需要があるという事なのだろうと思います。実際にiPadやiPad miniを使い始めると解りますが思いの他色々と使えます。よりモバイルを意識した、システム手帳サイズの私のiPad miniは1年使ってみて本当に手帳代わりになってます。手書きメモも便利使ってます。個人的にはこのサイズで得した事があっても画面サイズで困った事は一度もありません。持ち歩くなら絶対にiPad miniの方が良いと思います。そんなiPad miniですからiPad以上に、iPhone以上に色々と詰め込みたくなるはず。実際私もiPhoneではいれていない業務用以外の電子書籍が結構入ってますし、iOS7ではPages、Numbers、Keynoteも無料で使えるようになりましたからクラウドもあるとはいえ、Wi-Fiモデルではローカル保存も欲しいところ。DropBoxやSugarSync等での同期を利用してのデータ共有もローカルにあると便利ですし、Evernoteのプレミア版でローカル保存があるとこれも便利。そうやって使いこなしていくとiPad miniは、iPhoneの写真・ビデオが増えるのと違った増え方をしていきます。もちろん使用環境にも寄るでしょうけれど最低でも32GB、出来れば64GB、予算があるなら128GBがお薦め。

それを踏まえて上の価格比較を改めて見てみると特にiPad miniは16GBはお子さんや教育現場以外の一般では候補から外して良いかと思います。比較可能な32GBと64GBで改めて比較すると

• 32GB：iPad mini 38,779円　-　iPad mini Retinaディスプレイモデル 51,800円
• 差額　13,021円
• 64GB：iPad mini 45,099円　-　iPad mini Retinaディスプレイモデル 61,800円
• 差額　16,701円

となります。この差額をどう捉えられるか、で、どちらを選ぶのが良いかが変わってくるんじゃないかと思います。iPad miniとiPad mini Retinaディスプレイモデルのハードウェアの比較ですが

1. 画面サイズ：　Retinaディスプレイモデルが倍の解像度
2. プロセッサ：　A5→A7、M7も搭載
3. メモリサイズ： 512MB→（非公開だが多分）1GB
4. Wi-Fi：　MIMO対応に
5. バッテリー容量 16.3Wh→ 23.8Wh（※但し駆動時間は新旧で変わってはいません）
6. 重さ：　312g→331g
7. 厚み：　7.2mm→7.3mm

となります。ここから読み取れるのは5〜6ですが、これはつまりA7とM7、更にはRetinaディスプレイによってより消費する電力を確保する為にバッテリー容量が大きくならざるを得なくなり、それを入れる為に筐体も若干厚みを増す以外になかった、という事でしょう。

画面のキレイさでは以前にお伝えしましたが、旧iPad miniでも充分にキレイです。これはまず念頭に置いて下さい。iPad mini Retinaディスプレイモデルは次元が違うレベルなのは確かです。どっちが劣っているかではなくてRetinaディスプレイモデルが凄いというだけです。iPad miniが汚いって事ではありませんし、使えないレベルでもありません。

メリットとしてはRetinaディスプレイによる超キレイな画面、A7/M7プロセッサとメモリサイズによるサクサク感、MIMO対応によるNetworkのサクサク感です。これは至極真当な進化と言えます。一方でデメリットとしては消費電力が高いので発熱はどうなのかちと気になります。それとバッテリー容量が大きくなった事で、充電に関する事も気になります。サードパーティ製の充電器では充電時間が更に延びる可能性もあります。なによりモバイルバッテリーでは単純にiPad miniの時より充電出来る容量・回数は少なくなるでしょう。

てことで個人的にはiPad miniとiPad mini Retinaディスプレイモデルでの大きな差はプロセッサとメモリサイズだと思ってます。これがどれだけサクサクと動かせるかにかかっています。実際に手元のiPad miniでは512MBのメモリなので色々と起動しているとあっという間にFreeメモリは無くなりますので、必要に応じてちょくちょくメモリ解放をしています。今後出てくるであろう新iOSや新たなM7プロセッサを使った高度なアプリ等を使いたいなら間違いなく最新プロセッサと（非公開だが多分）容量の大きなメモリを搭載したiPad mini Retinaディスプレイモデルを選択すべきです。

iPad 2ユーザの買替え（iPad2のハードウェアで困って無い事が確認出来ている方）、新規にiPad mini購入予定で保存データ容量が増える事は予想が付いているが、高度な何かの専用アプリケーションやゲーム等をする予定はなく一般の業務や趣味等で使う予定、って事であれば旧iPad miniにして予算を抑えつつより記憶容量の大きなモデルを選択するのもアリ、でしょうか。