Windows9が来春登場?

という噂。前倒しして2015年4月という噂だ。しかもWindows9ではAppleのiOSとMac OSの様にスマホ、Surface、PCのOSを統合してくるという。

こちらのブログでも何度か書いてはいるが既にコンシューマー市場はPCからタブレットに移行しておりPC市場はガクッと落ち込んでいる。Microsoftは完全に波に乗り遅れたのだ。が、それでも企業などで使われているパソコンがWindowsから他のOSに変わる可能性は少ないと思われる。そこにSurfaceという活路を見いだし企業・業務向けに業務でも充分に使える様にとキーボード付タブレット(Surface)を自社で販売することにした。そのためWindows8はあんな画面になってしまった。つまりはSurface用の画面なのだ。やはりというかWindows PCを使ってたユーザから猛反発をくらった。Windows PCの利用され方を全く考えていなかったMicrosoftの大失態だ。こりゃやばいってんでWindows8.1を前倒ししてお茶を濁す。Widnows8.1 SP2ではスタートボタン復活という話もある。ここまでがこれまでのあらすじ。

 

さて、Windows9とSurfaceであるが、これは両刃の刃の可能性がある。Windows9自体は多くの個人ユーザ、企業ユーザに受け入れられるだろう。Windows XPの様な安心感も復活するかもしれない。少なくともWindows7からの移行組はすんなり受け入れやすくなると思われる。Windows9ではInatallされる機器を判断してPCならデスクトップ画面起動が標準となるし、スタートボタンが復活する。やっとPCとしての使い勝手を取り戻せる。これは歓迎すべきところだろう。問題はSurfaceである。いや実は、Surface自体は良い。ビジネス用途ではこれは武器になる。Windows9ではPCとSurfaceの同期は進み、データをシームレスに利用出来るだろうからメリットは大きい。が・・・Surfaceがよければよいほど、売れれば売れるほどこれまでのWindows PCを販売してきたメーカーのNote PCは売れなくなる。事実SONYは既にVAIOを切り離した。タブレットが主流の今、Note PCのメリットは少ない。そこにSurfaceである。使われ方から言っても、ユーザ層から言っても、SurfaceはiPadキラーではなく、Note PCキラーだ。するとどうなるか。。。PCメーカーは必然的に縮小せざるを得なくなる。OSで食ってきたMicrosoftは縮小されたWindows PCのOSで戦う事になる。失う事になるNote PC市場を補うには、コンシューマー市場の部分でのタブレット市場、スマホ市場に食い込むためには、Windows Phone、Surfaceが大きく売れなければならない。実際最近SurfaceのCMがガンガン流れている(笑)。だがあのCMと、そして価格で、Androidタブレット・iPadに対抗するのは相当ムリがある。Surfaceではキーボードに固執しているが、時代は変わりつつある。モバイルに求められるのは快適な文字入力では無い。より少ない操作で結果が得たいのだ。音声入力であり、ウェアラブル機器との連携のデータ入力である。それにAndroidタブレット、iPadで長文入力が出来ないかと言われると、そうでは事を皆既に知っている。Surfaceのメリットは業務用Windows向けアプリケーションが動作する可能性と、Microsoft Officeが使えるという事だけだ。先述のビジネスにはイイが個人ユーザはメリットを見いだせない。且つ、タブレット・iPadも十二分にビジネス用途で活躍するベースが整ってしまっている。

結果特にコンシューマー市場へのWindows OSの出荷数は減る事になり、コンシューマー市場では失速を早める事になりかねない。これまでは「仕事でWindowsを使ってるから家でも」という選択だったが、それはスマホ・iPhone、タブレット・iPadがなかった時代の話。裾野がWindowsを知らない者が多くなれば新たにパソコンを必要としたときにWindows PCを、という選択に躊躇が生まれる。iPhoneを出し、iPadを出し、パソコンが必要な時にはMacをというAppleの戦略とは真逆だ。

Microsoftは何かもっと大きなかじ取りをしないとイケない気がするが・・・。ともあれ、Windows9は久々にいろんな意味で楽しみなWindows OSではある。

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