iPhoneでBluetoothイヤホン/ヘッドホン/スピーカーを選ぶときに。

iPhone 6 / 6Plus、iPad Pro / iPad Air2でも同じですが、イヤホンジャックがなくなったiPhone 7 / 7Plusで尚更注目が集まったイヤホン/ヘッドホン。AppleのAirPodsは16000円程度なので金額が許せれば音質・使い勝手共になかなか良さげです。が、今はもっと低価格のものが出てるじゃん? それと・・・

「Bluetooth接続のイヤホンって音質がすごく悪いんでしょ?」

と未だに聞かれる。つい先日も聞かれたので、改めて記しておきます。

「そんな事は、今はありません!」

これ、メディアなどでの半端な知識が一人歩きして広まっただけなんですけど(^^; つまりは、簡単に言うとこういう事です。

確かに、それまでBluetoothで音楽信号をやり取りするときに使う「コーデック」と言う圧縮方式がSBCコーデックと言う方式が一般的だったために、出てきた話です。SBCコーデックは高音部と低音部をかなりカットして圧縮もきつめです。有線のケーブルでの接続と比べると圧倒的に音質が落ちます。ちょっとしたリスニングくらいならまぁ、我慢できるか、てな程度。聞き入る様なレベルではありません。この話が未だにはばを利かせているってわけです(^^;;; でも、それ、古いwww

 

Appleでは少なくとも現在はSBCコーデックとAACコーデックに対応しています。AACコーデックでは十分な高音質で伝送できます。と言うかiTunesで扱う音源自体がそうなのでそれ以上の音質のコーデックを採用したBluetoothイヤホン/ヘッドホンを入手しても無駄って事でもあります。

現時点で、音楽のBluetooth伝送はSBC , AAC , apt-X , そしてSONY系のハイレゾ対応のLDACと4種類あり、Apple製品が対応しているのはSBCとAACの2つだけなので、AACコーデック対応製品なら高音質のままでBluetoothで音楽が聴けるって事だ。更に、Bluetooth4.0以上ならバッテリーの状態をiPhoneで確認できる。

ちなみに以前もちらりと書いたが、iPhone 7 / 7plusに付属の、Lightnigに手持ちのイヤホンジャックのイヤホンを繋ぐコネクタを利用するのはSBCコーデックのBluetooth接続の次に音質が悪い(DACの出来が良くない)。

さらにちなみに、Lightning直差しのイヤホン/ヘッドホンは、価格とメーカーによる差が顕著に出やすい。本来のイヤホン/ヘッドホン/スピーカの性能・チューニング自体の差以外にもイヤホン/ヘッドホン側に内臓されるDACの質にも左右されるからだ。これはもう実際に聴き比べてみるしかないが、信頼できるメーカーのものならまぁ、ハズレは少ないかとは思います。

Bluetoothに話は戻って、まとめると

  • Bluetooth 4.0以上
  • AACコーデック対応

の2つ条件をクリアしていればOKです。あとは予算と求める音質(伝送されるAACコーデックの音をどれだけどの様に再現できるか、つまり本来のイヤホン/ヘッドホン/スピーカの性能・チューニング自体の差)によって選べば良いと言うわけです。(だからと言って、中華製の超安いのは察して知るべし…)

繰り返しますが

「Bluetooth接続のイヤホンって音質がすごく悪いんでしょ?」

は、未だに販売しているBluetooth4.0以下の、SBCにしか対応していない製品での話です。

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