QNAP TS-262が数秒おきにHDDにアクセスがあって、待機モードに入らないのをどうにかしたい。(原因だけはわかった)

↑ステータスLEDがOFFになり「待機モード」に入った

先日のPOSTでもちらりと買いたけれど、TS-262がどういうわけか「人が」全然アクセスしておらず、利用端末も全部シャットダウンしていても数秒おきにHDDランプが点滅をして全くスリープ、というかQNAPの言い方だと「待機モード」に入ってくれない。

購入後、アプリをOFFにしたり、あれこれ設定を変えたり設定の組み合わせ変えたり、調べたりQNAPに問い合わせたりもしたけれど解決の糸口は見えなかった。が唯一、価格.comで同様の症状の改善を試みている方がいて

数秒間隔でディスクアクセスしているのを止めたい

ここの皆さんの投稿を見ていてスレ主さんの実験結果を眺めていたら「スナップショットの設定をした途端数秒おきにログを吐き始める」というのが引っ掛かり、LVMで使ってると(少なくとも現バージョンのQTS OSの場合)そうなるのでは?という疑念が湧き、スナップショットを諦めLVM、つまりストレージプールを作らずに、普通に昔ながらのシンプルなext4の静的ボリュームでRAID1に切り替えたらどぉなるんだろう、と。思い立ったら試してみるしかない。

超めんどくさかったが、バックアップをとり、ストレージプールを削除して、今度はストレージプールを使わずに静的ボリュームでRAID1を丸一日かけて構成し直し、バックアップデータを戻し、落ち着くのに念の為もう1日様子を見た後、比較のためLVM+シックボリュームの時と同じ設定をして様子を見てみる。

静的ボリュームでRAID1だとちゃんと待機モードに入った!

結果は冒頭の写真の通りで、ステータスLEDが消灯し「待機モード」に無事入った。消費電力も↓この通り。

やった!入ってくれた! なにをどうやってもずーっと20-22wのままで、HDDアクセスランプも数秒おきに点いて半分諦めてたのだけれどね。先の掲示板を見て、・・・まさかなぁ、と、思って試してみたら、そのまさかでした。むぅ。誰も使ってないのにずっと数秒おきにHDDランプが点滅する事もなくなり、設定した時間で待機モードに入ってくれます。ふぅ。

そもそも静的ボリュームとシックボリュームのパフォーマンス的な差はどうなのだろう?

スナップショットを使うか使わないかの判断の材料とすべく、QNAP NASにおけるパフォーマンスの差を・・・と思ったが、ベンチマーク取る前に設定し直してしまったので「しまった!」と思ったが、ちゃんと比較のベンチマーク取ってる記事がありやした。

ITmedia PC USER
家庭向けの“3ベイNAS”はいいとこ取り? QNAP「TS-328」徹底解説

詳しくは記事を参照して欲しいが「ランダムアクセスは静的ボリュームとシックボリューム・シンボリュームで13~60%の速度低下が見られる。」の部分。げ。そんなにか。結構差があるじゃん。この辺はSSDなら吸収できそうだけど、HDDで運用するには無視しずらい差だなぁ。

さて、どぉするか

  1. ランダムアクセスのパフォーマンスが13〜60%落ちて、且つ待機モードにならないようになってしまうシックボリューム・シンボリュームを選択すると、スナップショットの分のスペースをHDD容量の20%ぐらい取られ、実際に使用できる容量が6TB HDDならなんだかんだで6-7割ぐらいの4TBぐらいになってしまう。メリットはスナップショットが取れる。
  2. スナップショットを諦めれば、ちゃんと待機モードに入り省電力で使え、パフォーマンスも本来の速度が望める。6TBは6TBとして使える。

の2択だが、私は「2」のスナップショットを諦め静的ボリュームでRAID1で使うことにした。理由は

  • そもそも2ベイのRAID1なのでLVMの恩恵はスナップショットのみ
  • 静的ボリュームでRAID1の場合、どちらかのドライブが破損した時に片方だけ取り出してUSB HDDケースとかに入れても単にext4フォーマットなだけなので読み出せるメリットがある
  • そもそもRsyncで専用の別なNAS(Asustor AS3304T v2)に差分バックアップを定期的に取る構成にしているのでスナップショットがなくてもそこまで困らない。というかこれまでそうやって使ってきた
  • ソーラーとグリットで充電して使うポータブル電源に繋いで運用するのでできるだけ省電力が好ましい
  • 自身にとってメリットがあるかどうかはっきりしないスナップショットのために6TB HDDが実質4TBぐらいしか使えないというのがどうも我慢ならない(4ベイ以上のRAID 5とか6とか10ならメリットもあるのだろうが、2ベイでRAID1だとメリットよりデメリットの方が多いと個人的には思う)

だ。まぁ、待機モードに入ったところで12.8wって、QNAPが言うところのカタログ値の通常状態の消費電力っすけどね(苦笑)。そもそもARM採用の下位機種TS-216Gの消費電力がカタログ値で通常時13.97Wと記載があるので、Intel Celeron N4505採用のTS-262がそれより低い12.448wってのは?で、どう考えても22.448Wの記載ミスじゃねぇかと。

にしても、QNAPさんよ、この辺りの事(スナップショットと消費電力とパフォーマンス)をちゃんと書いておくべきかと思うのだが・・・。それにLVMでストレージプール+シックボリューム/シンボリューム構成でも数秒おきにHDDにログはいて待機モードに移行しないのはQTSのバグというか(ユーザ設定以外の)設定ミスじゃねぇかと思ってみたり。使い勝手がいいOSだけに、そこはほんと残念。

ともあれ、個人的に不可解だった原因だけでもわかってちょっとスッキリ。やっと心置きなく使えます :-)

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