メインでモニターヘッドホンの密閉型AKG K271 MkIIを、サブでAKG K72を使ってるのだけれど、ネットをフラフラしていたら程度のいいのが安価に出品されてたので「偽物か?」と思ったが(偽物の出品が多い)どうも本物のようなので迷わず入手。本物なのを確認。iPhoneと接続しようと近づけただけでW1チップのおかげですぐにこんな画面
あとは接続ボタンを押すだけという超嬉しい使い勝手。さすがApple傘下に入っただけあるです。一度これをすればシームレスにiCloudで連携された他のiOSデバイスでも即使用可能。こりゃええねー。
で、肝心のサウンドは?
音的な感想は個人的な要素もでてくるのでアレだが、ワイヤレス接続では個人的にはK72よりずっとよくK271よりちょっと落ちるぐらいの感じか。そもそもが脚色のないクリアな音が好きだというのもある。solo3はモニターヘッドホンではないので解像感自体は売価5,000円しないK72の方が上。K271 MkIIになるとSound Houseで売価12000円程度でBeats Solo3より安いが完全にK271 MkIIの方が解像感もサウンドの質も上。が、Beats Solo3はうまくまとまっており、音楽や動画を楽しむのにちょうどいい感じのサウンドになっている。忘れてはいけないことが一つ。これがW1チップでBluetooth接続された音ということだ。がやはり、期待しすぎない方はいい。サウンドで「うぉぉぉ! すげー!」的な感動は個人的にはない。「ふむ・・・こんなもんか・・・」が正直な感想だ。コードがあるヘッドホンなら1万円するかしないかぐらいのサウンド、と言ったところか。巷では「サウンド」自体を酷評している人と褒めちぎっている人もいるが、どちらにも違和感。酷評するほど悪くはないし、褒めちぎるほど良くもない。
では、コード接続だとどうだろうか。やはりというかサウンドが一皮剝ける。K72は当然軽く超える。K271 MkIIと遜色ないレベルのサウンド。違いはモニター的かそうでないか、だ。モニターヘッドホンのK271 MkIIはある程度の音量が必要だが、Solo3はどの音量でも一定のレベルを保っている。ということはコードにしろワイヤレスにしろどのシチュエーションでも一定レベルのサウンドを聴かせるSolo3の方がモニターヘッドホンのK271 MkIIより万人向けという事でもある。
では残りの価値はどこに?
そりゃもう、40hもつというバッテリーと、Fast Fuel機能搭載で5分の充電で約3時間再生可能ということと、W1チップ搭載でApple製ヘッドホンと言ってもいいほどにApple製品と一緒に使うときの使い勝手が良い、という3つと、そのデザインと品質にある。そして先述の10,000円前後のコードタイプのヘッドホンの音質をワイヤレスで聴けるというところ。コード接続するとさらに上のサウンドを奏でるが、ワイヤレスがこの製品の最大の魅力。
使い勝手を含めたトータルでの質感と満足度はかなり良い。安物のBluetoothのみの接続と違い切れにくく安定しているのも特筆すべきところ。「ふむ・・・こんなもんか・・・」とは書いたが、サウンドは安物のそれとは違う一定のレベルにはあるのでその点は安心して良いと思う。
てことで、Apple傘下のBeats製品のヘッドホン、としてなら2万円の価値はある(私は程度良い中古を入手したのだが)かと思う。決して単なるファッションアイテムってだけではない。が、一方でApple以外のスマホやオーディオ製品のヘッドホンとすると、その価値は半減する。この場合2万円の価値があるかと言われれば、う・うーん・・・という感じに確かになる。この辺の絡みがあるので酷評しているひとと褒めちぎっている人がいるということなのかもですねぇ。
何れにしてもカッコいいことは確かデス。
ちなみに、Amazonでは28000円ぐらいだけれど、Apple直やBeats直で買うと20800円(税別)なので新品を買われるときには直で買った方が偽物つかまされることもないし、Amazonより安いデス。さらにちなみに28,000円なら私は絶対に買わない。