2020に向けて電脳-煩悩的セキュリティソフト選び(コンシューマー向け)

ちょうど10年前に書いたこんな記事がある。

それまでも情報・経験の蓄積はあったが、さらに10年の実績と情報の蓄積があったので更新して公開したいと思う。衝撃の結論から書くが電脳-煩悩的には

ESET以外は入れる価値なし

でした。仕事柄多くのPC/Macをメンテナンスするが、ESETが入っているPC/Macへの感染はほぼゼロ(長期間使っていると1〜2つ程度の危険性の少ないマルウェアを発見することはある)で、調子が悪いというPC/Macの原因は普通に他にある。

ところがである。下記の全てで共通なのだが

  • AVG Anti-Virus Free Edition(Free)
  • Avast!(Free)
  • Avira AntiVir Personal(Free)
  • ノートンインターネットセキュリティ
  • ウィルスバスター
  • McAfeeインターネットセキュリティ

これらをInstallしていて、調子が悪いから見てくれと言われて検査すると良くて10個、ひどいと200個ほどのマルウェア、ウィルスが見つかる始末だ(苦笑)そしてこれも共通するのだが、Installしているそれらのセキュリティソフトで詳細検索をするとヒットするのだ。だから検知率はどれどだいたい同じと評されるわけだが、そもそも普段の動作で見逃すなよ、と、言いたい。また、有料版のセキュリティソフトはどれも「くそ」重く、他の作業に支障を与える始末。軽さの比較をして「どれも一緒」と評しているところがあるが、実際に使ってみたのか疑わしく思える。というか単にアリフィエイトサイトなのだろうけれど。確かにそれ自身の動作は軽いが、PC/Macのリソースを大きく使ってしまうのが問題なのだ。もっと言えばそれを「重い」というのだが。加えてMcAfeeとノートンの最近のものは自身が半分マルウェアのような振る舞いをして、UnInstallしたいと思ってもかなり苦労すること請け合いな作りになっていることも注意。

これが現場での実際だからしょうがない

もちろんウィルスバスター信者、ノートン信者からすれば異論と唱えたいところであろうが・・・。「いやぁ?ウィルスバスター、ノートン入れていて何かに感染したって経験ないから大丈夫なのでは?」という声があるなら逆に聞く。検出してブロックしたことはあるか?です。ESET使っていると、渡されたUSBメモリーや預かったSDメモリー、HDDをつなげただけで検出することがあるが、試しに同じメディアを先述のセキュリティソフトをInstallしたPC/Macに繋げてもスルーする。今のご時世多かれ少なかれ必ずぶち当たる。これまで何もなかったのなら・・・そう、「なにも問題ないから大丈夫」ではなくて、「ちゃんと動作をしていない」のである。いや正確にはウィルスに動作を止められてさえいなければ詳細検出をすればどれでも大体は見つかるのだが。。。

これも先述のセキュリティソフトに多いのだがウィルスによって実際の動作を止められていることもある。見た目は変わらないので気がつかず、無防備な状態になっているPCもある。ちなみに、あくまで電脳-煩悩での話だがESETがウィルスに動作を止められたというのはいまのところ経験が無い(他は全て経験がある)。

最近、セキュリティが特に大事な、大手業務用会計アプリや銀行へのアクセスなどでもESET企業版が採用されているところが多くなってきているのも、これまた事実。ESETとて万全では無い。セキュリティ意識を常々持つことがそもそも大事だ。そのうえでESETは「唯一ちゃんと影の仕事をしてくれる」と言える。他に選択肢があれば比較するが、比較できるほどの出来のセキュリティソフトが、コンシューマー向けでは今のところ見つからない。唯一カスペルスキーが近いが重いんだよねぇ。

信じるか信じないかはあなた次第・・・ではなく、あくまで電脳-煩悩での実績と経験の話です。

・・・ここまで書いてもノートン信者、ウィルスバスター信者はなかなか他を使わないんだよなぁ、なにせ信者だからね(苦笑