電脳-煩悩 的 Windows用お薦めセキュリティソフト2009

仕事柄殆どのセキュリティソフトを試しているので、あらためて此処で電脳-煩悩 的な視点でセキュリティソフトの比較をしたいと思う。比較するのは(実際に動作させて試したのは)下記のセキュリティソフトだ。

1〜3まではFreeのもの、4〜7迄はパッケージ販売またはダウンロード販売されているモノで、何れも定評のあるものだ。先日Virusに感染した同程度のスペックのPC数台と周辺記憶装置のスキャンと駆除をする機会があった。実際に上記セキュリティソフトの使用感のテストをし、最終的にそれらのPCへInstallする(現状はInternetに繋いでいないからと古いウィルスバスターが更新されていないままだった(^^; )セキュリティソフトを一つ選択肢提案するという流れだ。

やったことはMacBookのBootCampパーテーションに入れてあるWindows Vistaに取っ替えひっかえ上記のソフトを入れ、当該PCから外したHDDを繋げてスキャンする。その後(駆除後)当該PCに上記ソフトを入れて動作を確認するという事をした。詳細を書くとアレなので此処では主に主観的な事になるが参考にはなるかと思う。

AVG Anti-Virus Free Edition 8.0 (Free Ware)

  • 検知出来たか:×
  • 駆除出来たか:-
  • スキャン速度:普通
  • 常駐時のPCへの負荷:普通

感想:今回は役に立ちませんでした。且つ入れると動作が不安定になったりした場面もあった。

Avast! 4.8 (Free Ware)

  • 検知出来たか:×
  • 駆除出来たか:-
  • スキャン速度:普通
  • 常駐時のPCへの負荷:軽め

感想:こちらも今回は役に立たず。それと更新動作が分かりにくい。バックグラウンドで勝手にやって「終わりました」という報告だけ受けるがプログレスバーで進行状態を把握したい気がするのは私だけ? (でも慣れていない方には逆に良いのかも。)不安定になることはVista, XP共に無く、Memoryの少な目な当該機種でも普通に動作していました。

Avira AntiVir Personal (Free Ware)

  • 検知出来たか:○
  • 駆除出来たか:×
  • スキャン速度:普通
  • 常駐時のPCへの負荷:軽い

感想:Free組では唯一検知できたが駆除は出来ず。軽さからいえば今回比較する中で一番で不安定になることはVista, XP共に無く、Memoryの少な目な当該機種でも全く問題無く動作。但し定期的に出てくる広告がやっぱりウザイ。まぁ仕方のないことだが。また、日本語版が唯一無いのでそれをどう捕らえるかによる。

ノートンインターネットセキュリティ 2009

  • 検知出来たか:○
  • 駆除出来たか:○
  • スキャン速度:遅め
  • 常駐時のPCへの負荷:普通

感想:クソ重いクソ重いと言われてきたノートンだが、2009になってやっと改善してきた。だがそれでも先述のFree組の軽さには劣る。設定がわかりにくく難しい部類に入り、デフォルトのままだと初心者は戸惑う場面が多々あるんじゃ無いだろうか。個人的な感想としては定番と言われるモノが軽さを取り戻しつつ有るところとウィルスバスターと同じく3台にまでInstall出来る様にしたのは評価したい。動作的には「2009」が付くバージョンではウィルスバスターよりお薦めだが、ウィルスバスター2009の機能と同等なのはノートンAntiVirusでは無くてインターネットセキュリティの方なので、そう考えると価格は比較する中で一番高い。(価格的にはウィルスバスター2009とノートンAntiVirusが同等、混同しやすい)

ウィルスバスター2009

  • 検知出来たか:○
  • 駆除出来たか:○
  • スキャン速度:速め
  • 常駐時のPCへの負荷:重い

感想:クソ重いクソ重いと言われてきたかつての(2009より前の)ノートンに比べ軽かったウィルスバスター2006〜2008から一転2009では重い。一旦起動してしまえばそうでもないのだが、起動に時間が掛かる。次期バージョンに期待。3台にまでInstall出来るほか、3年版というモノも出した。これはお薦め。有償版で唯一ウィルスバスターだけの特徴として「契約期間内のバージョンアップは無料」というものがある。これは他の例えばノートンにしろMcAfeeにしろソフトウェアエンジンはそのままで、且つワクチンの更新期間が1年という契約だが、ウィルスバスターの場合は、ソフトウェアエンジンもワクチンもどちらも1年間更新可能というモノで、2009を買って半年後に2010が出たら無料で2010に出来る。意外と知られていないメリットだ。総合すると一番安価ではなかろうか。設定も比較する中では簡単な部類なので、リソースに余裕のあるPCになら一押しで薦める。

McAfee インターネットセキュリティ 2009

  • 検知出来たか:○
  • 駆除出来たか:○
  • スキャン速度:遅め
  • 常駐時のPCへの負荷:重め

感想:クソ重いクソ重いと言われてきたかつての(2009より前の)ノートンよりはまし、というレベル。使った感じではノートンインターネットセキュリティ2009の方が軽い感じ。設定も動作も一癖有る。高性能でリソースに余裕のあるPC向けという感じ。ウィルスバスターと同じく3台にまでInstall出来、ノートンより安価。

ESET NOD32 V3.0

  • 検知出来たか:○
  • 駆除出来たか:○
  • スキャン速度:速い
  • 常駐時のPCへの負荷:軽い

感想:ウィルス対策ソフトでは定評のあるNOD32を今回初めて試してみた。ビックリ! まずその軽さ。低スペックな旧世代のPC且つMemoryも少なめな状態でも普通に動作し、スキャンも速い。検知も素早く、駆除も的確。設定も簡単、動作もよく考えられており、安心感がある。本体価格は安めだが1台にのみInstallなのでそれを考えると(今となっては)高い。が、安心感を買うならコレが一押し。低スペックPCなら比較するまでもなくコレ。評判は伊達ではない。

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という感じでした。結果最終的に選択したのはESET NOD32 V3.0 電脳-煩悩的な1押しも当然ESET NOD32 V3.0です。ESET Smart Securityという統合パッケージも出たのでこれから買い替える方、新規導入する方、極力PCのリソースは温存して置きたい方は選択肢に入れてみることをお薦めします。Macな方にはIntel Macでの仮想環境であるVMWare FusionやParallels Desktop等で動作させているVistaでも全然余裕で動作していることも付け加えておきます!(MacBookでの仮想環境+VistaでノートンやウィルスバスターやMcAfeeは荷が重い)

次点はウィルスバスター2009。重くなってしまった2009だが、設定のしやすさ、運用のしやすさは一番。そして何より、契約期間内ならソフトウェアごとバージョンアップ出来るというのが何よりのメリット。且つ3年版も選択出来てコスト的なメリットもあります。パワーのある今時のPCなら問題無く動作するでしょうし。

Free版は今回活躍は出来ませんでしたが、決して機能がパッケージ版より劣っているという訳ではありません。今回のケースついて、という話です。がケースによってはこうゆう状態になりうるという事でもあります。逆の場合つまりFree版の何かだけが検知できてパッケージ版はダメという事もありうるでしょう。そんな中でもNOD32だけは安心できるような気がやっぱりします。今回私は自身のモノにもNOD32を導入しました。
Free版のなかでお薦めを選ぶとしたら個人的にはAvast!をお薦めします。安定性、とりあえずでも入れているという安心感とセキュリティ意識。メール登録するだけで1年間無料で利用出来、日本語対応で簡単な設定。今のところなにも入れていないなんていう方がまだいたら、絶対にFree版でもいいから入れて下さい。自身が困るだけではなく、これはInternetに繋ぐ上でのマナーです。




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