Softbank iPhone／iPad向け「Eメール（i）」でプッシュ通知を開始。（メッセージとメールのキャリアでの違い）

だそうだが・・・。使ってねーしw

Eメール(i)ってのは *****@i.softbank.jpってアドレスのアレだ。iPhoneがsoftbankから発売される時に、合わせてsoftbankから提供があったもので、今でも使える。今でも、というのは今どきのiPhoneではiCloudを使う事を前提に設計されており、特になにも無い限りは新規に無料iCloudアカウント（Apple ID）をとるのが普通だ。Eメール(i)はそれがまだ提供なかった時の（当時はiCloudは無く、Mobile Meであり、有料サービスだった）、softbank提供のパソコンと同じ形式（IMAPの）メール、ってわけだ。利点はパソコンでも送受信可能なのとsoftbankのiPhoneユーザなら無料で取得出来る事。特にデメリットは無いがiCloudメールの方が遥かに利点がある。私の場合当時有料のMobile Meサービスを利用していたのでアカウントは一応とったが、利用は一切していない。

が、当時********@i.softbank.jpを取得して、未だに利用している方には朗報かもしれない。プッシュ通知を選べるのだから。但し利用には端末側での設定切り替えが必要で、対象ユーザーには設定ページのURLを記載したSMSを順次送信するそうだ。

しかしアレだ。iPhoneのメール環境は多機能で、多くのiPhoneユーザと話をしていても完全に理解している人が未だに少ないのも事実。ついでなのでちょっとまとめてみます。

 

iPhoneには「メッセージ」アプリと「メール」アプリがあります。まずはこの違いから説明。

---

【メール】

言葉の通り、Eメール。だが、所謂ガラケーのメールとは違い、パソコンのメールの事だ。極論するならパソコンのメールをiPhoneでも送受信する為のものだ。IMAP形式ならiPhone,iPad,Mac,Windowsなどどの端末でも読めるし書けるし、未読も既読も同じになるし、ゴミ箱に捨てればどの端末でも同じになる。GMailやYahoo!メール、プロバイダーのメールや、会社のメール、等が使える。

● softbankでは無料でEメール(i)を提供している。*********@i.softnak.jpこれまでのsoftbankガラケーのメアドとは別。パソコンでも送受信可。

● docomoではSPモードメールがこれにあたる。**********@docomo.ne.jpこれまでのdocomoのメアドをそのまま「メール」アプリで利用可能に仕様変更。ガラケーのメールと違和感ないようにしたもの。パソコンでは送受信出来ず、iPhoneでしか送受信できない。が、更に仕様変更してdocomoIDを利用してIMAP形式変え、個人の様々な端末で送受信可能にする予定だそうだ。つまりsoftbankのEメール(i)と同等になる予定（現時点では未だ）

● auが一番ややこしい。*******@ezweb.ne.jpがsoftnakのEメール(i）と同じ扱いにも出来るが、後述する「メッセージ」のMMS用にも出来る。

▶　先述した通りiOS7は基本的にiCloud・Apple IDを使う事を前提にしてあり、現在は無料iCloudアカウントを取得すると無料iCloudメール（IMAP）が使えるのでこれから設定する方はムリしてキャリア提供のものを取得するより素直にiCloudアカウントを取得した方が良い。GMail/Yahoo!メールのアドレスなどでもiCloud/Apple IDに出来るが使い勝手は落ちる。

 

【メッセージ】

メッセージアプリはちょっとややこしい。SMS（ショートメッセージサービス）、MMS（マルチメディアメッセージングサービス）とiMessageの３つに対応していてシームレスに動作する。

● SMSは所謂iPhone/スマホ/ガラケーの電話番号でやり取りするメッセージで全角70文字まで。異なるキャリア間でもやり取り可能になった。同じキャリアの場合基本的に送受信ともに無料だが、注意したいのは、他キャリア宛ての場合には受信は無料だが送信に3.15円/通かかる事だ。テキストと絵文字のみ。キャリアの電波が届いていないと使えない。

● MMSが実は日本で言うところのガラケーのメールにあたる。独自進化したのでそれぞれのキャリアで扱いが微妙に違うが、ケータイのメール = MMSと考えると分かり易い。写メも絵文字も動画もOK。パケット料金が適用されるので定額制なら料金を気にする必要は無い。キャリアの電波が届いていないと使えない。

▶ softbankが一番分かり易く、ガラケーのメアド（S!メール）と同じ ******@softbank.ne.jp　だ。softbankが一番appleが意図した通りの状態になっている。Eメールアドレスを持っていない人の為に*******@i.softbank.jpを提供し、MMSではS!メールと同じ**********@softbank.ne.jpを提供。昔からのsoftbankユーザなら******@h.vodaphone.ne.jpでもOK。softbankのiPhoneユーザは所謂ガラケー時代のショートメッセージとS!メールは「メッセージ」アプリの方に集約され送受信するって事になる。

▶ docomoはSMSにしか対応していない。MMSは未対応。

▶ auは先述の用に**********@ezweb.ne.jpをMMSとして使うかEメールとして使うか選ぶ。Eメールとして使った場合にはMMSは未対応となる。

● iMessageだが、これはキャリアを問わずiPhone同士がパケット通信で通信可能にしたものだ。且つ、iPadでもMacでも送受信可能且つ、同期可能。キャリアの電波が無くてもWi-Fiが使えれば送受信可能。さらにiMeaageの宛先登録は電話番号でもMMSアドレスでもE-MailアドレスでもOK。次世代の、端末を選ばないSMS/MMSとも言える。基本iMessageが優先になるので、iPhone間で電話番号をiMessageに登録していれば送信時にサーバに問合せiMessageに登録されているのが確認されるとSMSでは無く、iMessageになる。MMSでも同じ。デメリットは電話番号でiMessageを送った場合で、通信状態（キャリア電波 or Wi-Fi）が悪い場合にiMessageに登録されている確認がとれずSMS（つまり3.15円/通、且つ全角70文字迄、且つテキストと絵文字のみ）に切り替る事があることぐらいだ。不意にMMSに切り替っても他端末で同期がとれないだけで実質的な不具合は無いだろう。これのメリットはiPadがあるならiPadでも、MacがあるならMacでもiMessageの送受信が出来、且つ送受信の同期が出来る事だ。途中までiPhoneでやって、家に帰ってきてから続きをMacで、という使い分けが出来る。感覚としてはケータイのメッセージ・メールというよりFaceBook等のSNSサービスのメッセージに近い。

iPhoneに限って言うならiPhone同士なら基本iMessageになり、iMessageがダメならSMS/MMSに切り替る、という動作になる。

---

ざっと書いたがこんな感じ。何となくわかっただろうか？　softbankのケースを基本にして考えると分かり易いかな。【メッセージ】はガラケー時代のショートメールとメールの送受信、【メール】はパソコンのメール。

しかしdocomoはMMS未対応なので【メッセージ】はSMSとiMessageのみで、これまでの*****@docomo.ne.jpは【メール】でやれと。しかしこの場合*********@docomo.ne.jpや電話番号をiMessageに当然登録するだろうから、状況によってはiMessageが優先になったりして【メッセージ】に届いたり【メール】に届いたりというややこしい事が起きやすそうっすね。auは*****@ezweb.ne.jpが【メッセージ】か【メール】でやるかを選べるので状況と使い方を考えないと（送る方が）更にややこしい事にw

ま、好きなように使っていいんですけどねw　softbankはメアド（ドメイン）でどっちのアプリに届くか判断出来るので、送信者が楽だという事は言えます。

てことで・・・。********@i.softbank.jpはイラねーって事でw