東日本大震災　なう。

11日。北海道旭川に仙台空港から飛び立ったのが地震の一時間前。千歳空港に着陸態勢に入ったとたんに再び上昇を初め上空待機・・・それが二度ほど。三度目でやっと着陸。胸騒ぎを抑えながらロビーのテレビを見てみると、さっきまで居た仙台空港が津波に呑まれている映像が。。。新車、流されました。。。（泣
まぁでも1便遅い便で行っていたなら確実に津波にのまれていたので、命が助かっただけでもよしとしなくっちゃと、ホテルに向かいながら地元のあちこちに電話をしてみるもなかなかつながらない。この時点では、ここまで大きなことになっているとはまだ把握できず、連絡もつかないのでとりあえずホテルに行き、落ち着いて情報収集をする。TVの情報はもちろん、MacBook Air 11inchとiPhone 4が大変役に立ちました。・・・！！！

2日目（3/12日）。やっと東日本の太平洋側全体がとんでもないことになっていることがやっとわかり、パニックで宮城県に帰りにくくなるこを避けるため、2日の予定を切り上げ翌日受験が終わるのをまってすぐさまとりあえず千歳空港へ。途中iPhone 4でさらに情報を収集してみると仙台空港はもちろん、東北６県の空港がどれも停止・・・！やはりダメかと思っていたら、AirDoが臨時便を出している様だということにいち早く気がつき、臨時便第一便に何とか乗れ、福島空港まで帰ってきました。

福島空港から福島県郡山駅まではリムジンバスが運行していたものの、郡山駅からはバス×、新幹線×、在来線×・・・。郡山ももちろん被災しており、瓦礫は散乱し、断水状態で、コンビニは開いているもののすでに品薄状態。焦っても仕方ないのでとりあえず、最悪駅で寝ることを覚悟しホテルを探すことに。１件目はサービスできないと電話口で受け入れを断られましたが、こりゃ歩って探すしかないと歩き始めて最初にはいった「ちさんホテル郡山」で入れてもらえることに。限られた予算と交通機関が動くまで宮城県まで移動できない事等々が頭をよぎりましたが、なんと、「こんな時なので、散らかった部屋でよければお使いください（無料）」とのお言葉。涙が出るほど（というかほんとに出ました）うれしかったです。ちさんホテル郡山さん、なにかの折りになにかお返しをいたします。。。さて、ありがたいご好意でとりあえず泊まるところは確保できたものの、資金もそこを尽き始めたのでとりあえずダメかなとコンビニにいってみるとかろうじてまだATMが動いていました！そこでとりあえずの資金を下ろし、ホテルに戻ってあちこち再度電話等々で連絡を試みるも誰にも連絡がつかない。。。こんな状態で眠れやしない。寝ている間にも助けを待っているかもしれない。そう思ったらいてもたってもいられず、背に腹は代えられないと郡山駅まで行きいまから被災地までいってくれるタクシーを探し、一人いってくれるという運転手さんが出てきたので、福島県郡山市から地元の大崎市までタクシーで帰ってきました。途中福島市の一部が電気・携帯が使えたものの、宮城県内に入った途端、携帯どころの話ではなく、本当に県内が真っ暗！信号も当然動いていない。「あっ！あっちの方が明るいとみてみると」それは石油コンビナートが燃えているのでした。100k以上の長い距離を、しかも信号も明かりもない山道のような道路を深夜まで走ってくださった運転手さん、本当にありがとうございました。

3日目（3/13日）。タクシーを降りたのが午前1時。タクシーの運転手さんに郡山で買ってきたジュースを差し入れ（途中いっさいの店・自販機は当然動作していない）、見送ると、本当に、真っ暗。iPhone 4の明かりで家に行き、その足ですぐに両親の実家に安否確認。大事無く皆おりました。なるほど、これじゃぁ何の連絡つかないはずだ、もしかして状況すらわかっていないんじゃないかと状況を説明するとやはり全く情報がなかったらしく、驚愕していました。。。私の弟の家族とも連絡がとれません。

朝から、状況がわかってなく、物資の確保などをしていなかった両親と手分けして、当面必要なものの確保に走りました。この時点ではまだ被災の全体像はまだわかっておらず、沿岸部にいる親戚の安否も弟の家族の安否まだわかっていません。

4日目（3/14日）。朝からガソリン・軽油・灯油の確保。朝６時にならんで買えたのは12時頃。多分変えなかった方々も多かったはず。。。田舎なのでガスはプロパンなのが幸いしボンベにある分だけはガスが使えるのが唯一の救いでした。水は一部では断水しているものの、私の家ではなんとか使えております。いまだ電気・固定電話はもとよりDoCoMo,Softbankはいっさい使えず、auが稀に使えることがあるとの情報が得られるのみ。親戚や知り合いの居る沿岸部の状況がはっきりするにつれ、泣きそうになるのをぐっとこらえ・・・。Softbank回線が深夜にやっとこのあたりも一部のみ使える状態に。知り合いからの安否メールに返信。

5日目（3/15日）。朝3:30頃、電気がとりあえず、復旧。いつまた使えなくなるかわからないので、すぐさま風呂をいれ、充電しなくちゃいけないものをすべて充電し、節電しつつ、朝を迎える。テレビやiPhone 4で福島原発の状況や、沿岸部の状況が詳細にわかるにつれ、想像をはるかに超える事態に、手が震える。壊滅的なところに居る親戚の比較的近くにいるのに行けない悔しさ。行きたくても燃料がない、手段もない、物資も無い。。。そんなところに弟にやっと連絡がとれ、電話・水・電気・携帯がいっさい使えない状態のままだが、怪我なく居るとの事。ほっと一安心。

午後3時頃 NTT東日本の光回線が復旧。ブログ更新なう。

というこれまでの状況でした。私のところは今現在なんとかできているものの、これからどうなるのか全くわからない不安感と、数十キロ離れているところの壊滅的なところの親戚・知り合いの安否が全くわからない事、私の家でも新車を津波でやられた事等々である程度復旧したにもかかわらずこれだけ不安なのですから、1時間おそければ避難所生活をしていたと思うと尚更避難所生活の方々、壊滅的な被害を受けた地域の方々、目の前で大事な人が死んでいく様を目の辺りにした方々を思うと本当に胸がつまります。こうゆう状況ですからよりひどい地域へまわるようにという思いから私どもの最低限の物資だけの確保にとどめておりますが、本日のテレビで都内でもモノがなくなっている、というのを見ると、燃料はまた別にしても、その他の物資は流通の目処がまだある都内では買いだめを止めてもらって、少しでもこっちへまわしてくれようとは思わないのだろうかなぁ、と、ちょっと悲しくなりました。発送元の関東でなくなったら、回ってこないじゃん（泣）

どれだけの人がこのブログをごらんになるかわかりませんが、今後どうなるかわかりませんから、買いだめするなとは言いません。ご家族が必要な分だけの確保に留めて頂き、明日食べるものも無い地域へ少しでも物資がまわるように、電池もロウソクも無いところへ明かりがともせるように、ほんの少しでいいので、考えていただけるとうれしいなぁと思います。

それから、結果的に半日程度でしたが福島県郡山にいた時点での福島原発関連の情報は現地では想像をぜっする不安感です。テレビで東京電力や政府の二転三転している情報を見るにつけ信じられなくなります。それからテレビの最新情報は専門の解説者等もいるので、まだいいのですが、ラジオでの情報は原稿を読むだけなのでしょうから、場合によっては意外と古い情報をずっと流している場合があり、尚更混乱を招く恐れがあるなぁともちょっと思いました。壊滅的状況を目の辺りにし、命からがら逃げてきて、やっと助かったと思ったら今度は被爆の恐怖。２重３重の恐怖にさらされている福島県原発近くの方々のお気持ちを思うと、本当に涙がでます。。。。