何度か書いている、CANONのインク消費の酷さ。これは本当に訴えられても仕方のないレベルだと思う。あまりに腹が立ったので記しておきます。
先日マキシングルのジャケットの印刷を35枚した。原稿はカラーだが、マキシングル(CDの大きさ×約2倍)サイズにトンボが入ってもA4に充分収まるサイズ。A4の60%ぐらいの面積かな。フチなしですらありません。
使うのは今時っつってもちょっと古いCANON MG6230。インクはBCI-326。
さて・・・。
ちなみに、MG6230に電源は常に入っています。なぜなら電源のON/OFFでのインク消費がものすごいから。節電による電力消費をはるかに超えるコストがかかること必至ですので、入れっぱです(怒)
さて、印刷。この時のインク量表示は大体FULLもしくは75%表示。通常の感覚だと35枚印刷したぐらいじゃなくならないと思うよねぇ? Illustratorの印刷ボタンを押して印刷開始。まずMG6230はヘッドクリーニング的な動作をしてなかなか印刷してくれません(ここでインクをまず消費)。やっと始まったかと思ったら10枚程度印刷したところで、またヘッドクリーニング的な動作を開始(またインクを消費)。この時点で3つのインクに「!」マークが付き、インクの残りが少ないことを警告されます(怒)。残りの印刷を開始・・・また10枚程度でヘッドクリーニング的な動作を(略)の、途中で3つのインク切れ警告。インク交換、インク交換時にまたヘッドクリーニング的な動作を(略)また消費・・・ここで2つのインクが半分に。また10枚程度でヘッドクリーニング的な(略)の、途中で2つの「!」。残り5枚をやっと印刷終わり。
後日追加があったので5枚ほど印刷開始・・・。開始前のヘッドクリーニング的な動作で前回「!」がついてたインクが切れる。交換。またヘッドクリーニング的な動作をやり直し。前回入れたインクが半分に・・・。
バカかっ!
CANONのサイトに載ってる、印刷コストはこの「クリーニング的な動作での消費」を多分一切カウントしていません。見ていると多分、この「クリーニング的な」のがなければそこそこの量を印刷できるかと思います。ところが、MG6230はちょくちょく自動でヘッドクリーニングを行い大量のインクを無駄に使わせられます。印刷するよりヘッドクリーニングでの消費の方が多いんじゃ無いかと、マジで思います。それに35枚一気に印刷できず、人がプリンタの前についてなくてならず、かつ、予備のインクを用意していないといけないって、おかしくないか?!
これ・・・ファームウェアで訂正できる事だよねぇ?
常に綺麗なプリントを必須として、枚数も少なく、キメの一枚を出したい人、は、この制御がいいかもしれない。でも一般的な使用方法ではこれは無駄の方がはるかに大きい。昔のようにプリントされたものが汚くなったら、自分でクリーニングする事にして、極力自動でクリーニング的な事をしない制御、と、ユーザーに選択させるべきかと思う。それからクリーニングにあそこまでインクを消費させない方法はないものなのか。インク交換をすると交換していないインクが大きく減る悪循環。なんじゃそりゃ。これでは本当に詐欺か?!と思わせるほどの無駄なインク消費を強いられる。
これだけあちこちで酷評が上がっていながらファームウェアで訂正でしてないってことは、CANONはわかってやってるって事ですよね? ビジネスモデルがインクで儲ける、って事ですよ。でも、やり過ぎです。
(ちなみにかつてのMP810では普通に一気に印刷でき、インク消費量は半分行くか行かないかぐらいの印刷)
このMG6230は何時ぞやのエントリーで書いた通り、貰い物でとりあえず使っていたものだが、こんだけバカみたいにコストがかかるのではたまったものではありません。紙送り機構の良さでEPSONからCANONに乗り換えて10年。A1サイズの大型プリンタもCANON、A3ノビサイズもiXシリーズのCANON。が、A4機だけはものすごく酷い。A4機はちょくちょく使うだけに、ユーザの足元見ていると勘ぐりたくなりますね。業務で使うIJプリンタは綺麗さ勝負とはいえ、これではコスト的に無理があります。新しいCANONのA4複合機のラインナップを見たが、相変わらず背面給紙は復活せず。ハッキリ、次はCANON買いません。
一方EPSONはというと手差しで1枚に限定されるものの背面給紙がある機種があるので使い勝手は良さそうだが、インク消費量はCANONと同じかCANON、EPSONと両機使っている方のレビューだと、EPSONはさらに酷いと言ってる方も。一見良さそうな背面給紙も、あらかじめ用紙を入れておくことはできず、印刷指示→プリンタのところまで行って用紙をセット→OKボタンを押す、という手順を踏まなければいけないらしい。バカか?! 今使っているCANON MG6230は今ではすっかりなくなってしまった貴重な背面給紙もできるモデルだが、あらかじめ複数枚の用紙をセットしておける。つかそれが普通の操作感覚だろうよ?
我慢して(コスト無視して)MG6230使い続けるか、悩んでいたら、Brotherから良さ気なものが出てきましたね。
BASICシリーズのA4機DCP-762N、NEOシリーズのA3機DCP-J4225N。これ、
2015年モデルの主な特徴は、BASICシリーズでも、2014年にNEOシリーズのために開発された、ブラザー独自の顔料と染料を組み合わせた4色独立インクを採用し、黒および暗部の色再現性を向上させつつ、印刷コストを削減。印刷コストをL判写真1枚につき約17.9円、A4用紙1枚あたり約8.1円に抑えたという。コストパフォーマンスの高さをアピールするため、1枚あたりの印刷コストだけでなく、「1回のインク交換で印刷可能な枚数」を公表しており、A4カラー文章の場合、カラーインクの交換1回でBASICシリーズなら499枚、NEOシリーズなら1,200枚、ブラックインクの交換1回でBASICシリーズなら375枚、NEOシリーズなら1,048枚印刷可能としている。
だそうで、CANON MP810より良いかもしんない。機能も非常に充実、背面給紙ももちろんある。さらにA3機はヘッドも大きくA4用紙を横に使うので印刷スピードも劇速い!これまでのBroterh機の難点は写真印刷の綺麗さだったんだが、今回のインクはさらに改良してきているようだ。制御と、噴き出しの詳細さもアップ。「でも4色なんでしょ?」と思うかもしれない。よく考えてみてほしい。世の中の商業印刷物は4色なのだ。CMYKで表現されている。4色だって突き詰めれば綺麗な写真プリントはできる。それが証拠にかつてのCANON MP610やMP810のプリントは充分に綺麗だった。段々と進化しているBrotherの写真印刷。実機での印刷をまだ見てはいないが、MP810程度の品質があるならMG6230は即座にお払い箱だ。