Yosemite以降、macOS High Sierraの標準の日本語入力IMは実はiPhone等と同じくMeCabという日本語形態素解析システムベース。で、ライブ変換等ではその真価を発揮してくれるわけだが、あくまでベースであって、それを独自にまとめているってことだ。
macOS Sierra以前まではどうも動作がおかしくてサードパーティー製の「かわせみ2」を愛用し続けていたが、macOS Sierraではだいぶよくなったので、かわせみ2を外して今までテストがてら標準の日本語入力で過ごしてきた。でも、いまいちなのだ。
例えば「すもももももももものうち」というワードは手動変換で
かわせみ2:スモモも桃も桃のうち
標準の日本語入力:すもももももも桃のうち
と変換される。かわせみ2では一発変換。日本語入力IMでは先述のようになるので文節をしていしてちゃんとなるように変換し直して、本来なら学習されるものが学習されない。日本語入力IMでおかしい点が2つ。本来学習されるべきものが学習されない、もしくは学習のデータベースがおかしくなっているのではないかと推測される点が1つ。そしてそもそも高度なMeCabベースなのに、それが全く生かされない場合がある点が2つめだ。こう考えるとMeCabをベースにしているとはいえ、その上のレイヤーのプログラム、つまり日本語入力IMとしてまとめている部分にバグなりがあり、そしてそれが一向に直っていない・もしくは問題視されていない・もしくは直すべき人的リソースがないということになるのかもしれない。この細かい・しかし重大な部分はことえりから続いていることを考えるとベースは良いものに変わったがことえりから悪い部分を引き継いじゃってしまっているとも思える。クリーンインストールしてすぐには学習結果が反映される。しかし使い続けていくと反映されなくなるのだ。つまり育てられない。
ここ最近アップデートがなくmacOS High Sierraで正常動作するかどうかハッキリしない「かわせみ2」より確実に劣るというのはどうか。もうこうなると我慢して日本語入力IMを使うか、ATOKに移行するしかない、のか。。。