そんなのを待ってた！　モバイルルーター +F FS045W

富士ソフトからなかなかニッチな新製品が今月出てきた。+F FS045W。

富士ソフトではちょい前に5G対応、物理SIM/eSIM対応の+f FS050Wが出ていたが、実売価格が3.3万円。Atermはというと5G対応のAterm MR51FNでもeSIM未対応で実売価格は+F FS050Wと同じ。

つーか、この辺は5Gが使えるところが極々限られていて予定を見ていてもいつになることやら・・・な感じなので5Gである必要がそもそも無い。首都圏以外は主要都市部近辺だけな状況は2025年になっても相変わらず。てことで「4G（LET）で、物理SIM/eSIM対応で、USB-Cなのがあればいいのになぁ」と思っていたのだが、探しても無い。全く無い。

てな状態だったが、富士ソフトがまさかの+FS040WをeSIM対応させたようなFS040WとFS050Wのちょうど間をとったようなニッチなのを出してきた（笑）価格は出たばかりということもあり2.4万円だが、それでもFS050Wよりは1万円ほど安価。探したらdショッピングが21,391円（税込送料込）で出してた！dポイントつかってちょうど2万円になったのでポチった。

4G対応・物理SIMのみ・USB-CなFS040Wが1.3万円ぐらいなのでその2.6倍の価格で使えもしない5G対応機は躊躇するけれど1.6倍の価格でeSIM対応になるなら話は違う。

	5G	eSIM	USB-C	USB PD（急速）	バッテリーレス稼働	実売価格
Aterm MP02LN	×	×	×	×	×	100-4,000円ぐらい
Aterm MR51FN	⚪︎	×	⚪︎	×	×	3.4万円ぐらい
+F FS030W	×	×	×	×	⚪︎	9,800円ぐらい
+F FS040W	×	×	⚪︎	×	⚪︎	1.3万円ぐらい
+F FS045W	×	⚪︎	⚪︎	⚪︎	⚪︎	2.4万円
+F FS050W	⚪︎	⚪︎	⚪︎	⚪︎	⚪︎	3.3万円ぐらい

とまぁ、スペックは置いといて、実際に使う場合の使い勝手に関わる部分を比較するとこんな感じで、5G未対応な以外は今時な状態に仕上がってる。実際に使うとさ、USB-Cじゃなかったり、USB-CだけどPD未対応だったりすると充電速度にかなりの違いが出て、かなり使い勝手に差がでんだよねぇ。加えて富士ソフトのはバッテリーレスで使えるのも何気にポイント高い。物理SIMは１枚だがeSIMは3つまでプロファイルを登録できるので最大４つのSIMを切り替えて使える。まぁ、私は物理SIMとeSIM一つだろうけれど。

こんなニッチなのを待ってた人、意外と少なく無いんじゃ無いかなぁ(^^

これで、普段は日本通信SIM「ネットだけ！プラン」で全く使わないときには119円/月で維持しつつ、1G-20Gまでは1200円/月。何かあってそれ以上使うようなイレギュラーな場合にはeSIMでpovoの24時間使い放題330円を足す、みたいな使い方できて安心。

届いたので使ってみた

ここ最近でAterm MP02LN、Aterm MR10LNは使ったことがあるのだけれど、MP02LNは厚みはあるものの表面積的にはカードサイズでコンパクト。けれど、ディスプレイが小さく設定するにはWebブラウザが必要で、ログインするには付属の書類に書かれたIDとパスワードが必要と、使い勝手があまり良く無い。MR10LNも「あぁ、Atermだな」という感じでUIが古くて直感的ではなく、わかりにくいので使い勝手がいいとはあまりいえない感じだった。

で、初めて使った富士ソフトのモバイルルータだが、これ、なかなか良い。個人的に、だが、Atermのモバイルルータよりもわかりやすい。タッチ液晶ではなく、ボタン操作でボタンは電源ボタン兼用のが一つと、セレクトボタンの２つのみでの操作なのでそういう意味では相応の使い勝手だが、メニューが整理されていてわかりやすいのと、Wi-Fiのパスワードなどもメニューから本体だけでわかるので、そういう意味ではAtermより使い勝手がいい。加えてiOS用とAndroid用の専用アプリが用意されていて細かい設定などはそちらからもできるので使い勝手は大幅にUP。

液晶画面もそこまで大きいわけでは無いが、必要十分な情報が得られる。本体サイズはMP02LNとMR10LNの中間ぐらいで、浅田飴の缶を四角くしてすこす薄くしたぐらい（笑）。

5Gまでは必要ないが、eSIM使いたいという向きにはお勧めできると電脳-煩悩的には思う。ま、eSIMが使えないFS040Wとの価格差が8-9000円ほどあるので、そこにその価格差の価値を見出せるか、だけれど。