Drive Genius 2をSnow Leopardで試す。

Snow Leopardになって、それまで愛用して来たTechToolProが未対応となったので、TechToolProと同じく、もしくはより評判の高い、Drive Genius 2を代替としてまずは体験版を入手して試してみた。

個人的に非常に高評価なData Rescue IIと同じメーカーが開発したモノで、同様に多大な期待をもってざっくりと試してみたがSnow Leopardでも問題なく、体験版でも充分に評価に値すると感じ、早々にダウンロード版を購入した。

Dirve Genius 2は非常に多機能でパーテーション管理、シュレッダー機能、デフラグ、ベンチマーク、サーフェススキャン、ディスクの複製、修復等々、HDDに必要な機能はほぼ網羅している。ライバル？のTechToolProの方はそれ以外にMacのCPU・GPU・メモリといったハードウェアテストまで出来、そして起動HDDの中に隠しパーテーションを設けて万一の時に起動→診断・修復出来るスペースを作ることが出来るのが大きな違い。だが、私自身の経験から言わせていただければHDDがダメになっているときには隠しパーテーションからの起動は出来ないし、ハードウェアテストはMac OS XのInstallディスクに付属のハードウェアテストでもたぶん充分である。事実初代iBookのころからこの方それらが活躍した試しはない。それよりもこの手のツールで使うのはHDD自体の状態の診断・修正で、それらがいかに優れているかの方が重要だったりする。その点でみるとDrive Genius 2は非常に良いと感じた。サーフェススキャンも高速だし、リアルタイムで不良セクタの数がカウントされていくから、あぁダメだなと途中でスキャンをキャンセルして時間の節約をすることも出来る。デフラグはおまけ程度の機能しかないが、それでもTechToolProのそれよりはできが良く、TechToolProでは信頼が置けないのに加え６時間以上は（下手すると一晩）ゆうにかかっていたデフラグがDrive Genius 2ではサクッと1時間〜２時間程度で終わる。もっともデフラグに関してはiDefrag 3（Snow Leopard未対応だが）の方は高機能だが、デフラグが必要になる場面を考えると一般的にはDrive Genius 2の機能で充分かとも思える。

何よりも、Leopardの時にはコピーキャットX, Volume Works, TechToolPro, iDefragと４つのユーティリティーを使ったが、Drive Genius 2があれば、あとはOS X Installディスク（ハードウェアテスト）、他にはOnyx（これもまだSnow Leopard未対応だが）があれば事足りると思われる。コストパフォーマンスは非常に高い。これでダメなら先述のData Rescue IIがある。

DriveGenius2が唯一惜しいなぁと思うのは、TechToolProファミリーのProToGoの様にUSBメモリを起動と修復デバイスに出来ない事、ぐらいか。何か一つ、メンテナンス系をってんなら、定期的にHDDのサーフェススキャンをして欲しいところからしても、コストパフォーマンスからいっても、間違いなくDrive Genius 2はお勧め出来ます。

【09/10/12　追記】
Drive Genius 2.2.1が出ています。ダウンロード版購入の方で、ちょっと分からないというか、新バージョンのDVDイメージのダウンロード先がどこにも出ていないので念のため記しておきます。
http://www.igeekinc.com/dwn/DriveGenius2.2.1.cdr.zip
です。更に念のため起動DVD作成方法も記しておきます。
[1] Download the bootable DVD for Drive Genius from here
[2] Open your ‘Disk Utility’ application on your Mac.
[3] Select the Drive_Genius_2.1_US_DVD.dmg file in the Disk Utility file selection window.
[4] Click the ‘Burn’ button.