LVM2倫理ボリュームを復旧することになったorz.

↑で、Cockpitを入れて、その後sambaを入れて、バックアップしていたデータを戻し、運用開始。「定期バックアップの設定をせにゃな」と思いつつ、とりあえず先に必要な設定やらうんちゃらサーバやらを組み込む。再起動が必要になって再起動したら、VLM2倫理ボリューム(1.8TBほど)が吹っ飛びやがりました(号泣)。

は?なんで?たった2日で吹っ飛ぶって・・・(号泣)

何が原因なのかわからんが、完全に吹っ飛んでた

理屈が合わなくて見えなくなっていた、とかではないようだ。dfでもfdiskでもlvdisplayでもlvscanでもvgscanでも見えず、倫理ボリュームなんてないけど?と言われる。LVMはこういうのがあるのが怖いよなぁ、とか思ってたら早々に体験してしまった。

いろいろググっってなんとかならんかと調べてみるも近い症状のかたとは原因も状態も違うようで、どうもうちの場合なぜか完全に吹っ飛んでいて、倫理ボリュームを削除したような状態になっているってのが近い感じだなぁ、と。

データは諦めようか、とも思ったが倫理ボリュームのEXT4に入ってたデータでも痕跡はあるはずだからデータ復旧アプリでどうにかできんじゃね?と最後のあがき。Macでは昔から定番だったDataRescueの最新版DataRescue 6の体験版と、ここ最近では一番復旧率が高いと噂のEaseUS Data Recovery Wizard Free(体験版)をダウンロードして、LVM2の倫理ボリュームのEXT4内のデータをサルベージできるか確認してみた。

DataRescue 6

iGeekが扱ってたDataRescue3までは使っていて、それまでは電脳-煩悩ではDataRescue3が一番復旧率が高いことを確認できていたので愛用していたが、最近のはわからん(途中日本の代理店も変更になった)ので体験版をダウンロードして確認。

それらしいボリュームすら認識していないので、仕方なく2TBのドライブ自体を選択してディープスキャンを開始。

・・・4-5時間ぐらいかかってやっとサルベージ候補一覧が出た。商品説明には一切かいてないがEXT4でも大丈なようだ。が・・・

これをみるとやはりフォーマットされた後のような状態で、ファイル名とかはなくなっていて、RAWデータから起こしているようだ。てことは削除したようなファイルと現ファイルが混在となってたり、読める生きているファイルと読めないファイルが混在になってたりする。そこは状況的に仕方ないが、この一覧ではその区別がつけられない。いちいちファイルをクリックしてプレビューボタンを押すとプレビューできるのだけれど・・・。うーん・・・こりゃ途方もない手作業だなぁ・・・。てことで、もう一つの方を試す

EaseUS Data Recovery Wizard

AppleのT2セキュリティチップ対応もうたっているEaseUS Data Recovery Wizard。ここにもアドバンテージがあるが、まずDataRescue6との大きな違いでスキャンするドライブを選ぶところで違いが出た。EaseUS Data Recovery Wizardでは件の完全に飛んだと思われるubuntuのLVM2倫理ボリュームのEXT4の部分が認識できないボリュームとして表示されてるじゃんか!サイズもあってるのでそこで間違いない。そこを指定してスキャン開始。

を!? スキャンがものすごい速い! 1時間ぐらいでスキャンが終わった!まじで?

うぉ!これ、いい! DataRescue6と同じくファイル名は復元できていないけれど、そのファイルの「作成日」と「変更日」が付与されているファイルと「作成日」も「変更日」もないファイルがある。ざっと確認してみると多分だが「作成日」「変更日」があるファイルはボリュームがおかしくなる前に現存していたファイルでプレビュー可能でサルベージできるファイル、「作成日」も「変更日」もないファイルは削除されたファイルからサルベージされたファイルっぽいく、こちらはプレビュー不可で、サルベージしても読めない可能性が高いファイル。「作成日」でソートすれば実際にサルベージするファイルを選択するのも楽だし、ファイル名をクリックするだけで右にプレビューが見えるし、そもそもアイコン一覧にするとプレビューで並ぶのでファイルの状態を把握しやすい!

全部確認してみたわけではなくざっと確認しただけだが多分復旧率自体はどちらも同じくらい。どちらもubuntuのLVM2倫理ボリュームのEXT4でもストレージをUSBでMacに繋いで復旧作業を行えるのも同じ。でも、こりゃぁ、雲泥の差でEaseUS Data Recovery Wizardの方が使いやすい。

どちらにするか

価格的には

DataRescue6:1台3回まで7,800円
EaseUS Data Recovery Wizard:1ヶ月ライセンス、1ヶ月間無制限で12,089円

迷うねぇ(苦笑)。一生懸命手作業で一つ一つチェックしてサルベージするファイルを選ぶ手間を惜しまなければ(数日かかるかも)7,800円。ささっと選んであとは待つだけなら12,089円。その差4,289円。今回はチェックする数が膨大だったのでわあ氏はEaseUS Data Recovery Wizardを使うことにした。

が、2TBとかの大容量ストレージではなくもっと容量の少ない状態でやるなら(手作業で確認する手間もそこまでかからないなら)DataRescue6もありかも。

でも、約4300円ほど高くても電脳-煩悩ではEaseUS Data Recovery Wizardの方をお勧めする。理由は

  1. スキャンスピードが圧倒的
  2. 読めなくなっているボリュームも「読めないボリューム」としてちゃんと表示されて指定可能
  3. スキャン後のサルベージするファイルの指定が圧倒的に楽

この3つ。不測の事態が起こった時にはどう対処すればいいかを早め早めに判断する必要があるし、いつまでも不安なままでいるのも精神衛生上良くないし、どうなるかの判断を早くつけられるのは、メリットが大きい。お勧め。

EaseUS Data Recovery Wizard pro for Mac

EaseUS Data Recovery Wizard for Win

一応書いておくが

あちこちのレビューとかみていると、わかってない方も一定数いるので一応書いておくが、ハードウェア的に壊れたものからのサルベージはこの手のものはほぼ無力なのは知っておくべきだ。パーテーションを消してしまったとか、パーテーションがおかしくなって読めなくなったとか、フォーマットしてしまったとか、ゴミ箱に入れて空にしてしまったとか、そういうのには強力なツールだが、ハードウェア的に壊れているなら無理だ。例えば、つなぐとHDDが回転してくれる時もあればしない時もあるとかなら、回転したタイミングで動かせばどうにかなるかもだし、回転はするが使えなくなった領域があちこちにあるような場合には無事な領域からだけはサルベージできる。が、完全に回転しなかったり、ヘッドが動かないようなら無理。SSD、USBメモリー、SDカードも同じくでそれ自体を認識すらしない状況なら、無理です。

てことで、サルベージ開始

ざっと中身を確認してみたけれど、なくなって困るデータはほぼ編集前の動画素材のデータのみ。他のMicrosoft Office系のデータ(もう使わん)や画像データ(再入手可能)、録音した音声ファイルとかもあったけれど、これもなくてもいいもの。それでも208ファイル578MBあった。これをサルベージできただけでも個人的には価値があった。ほっ・・・。

ところで、LVM2は使わないことにした

いや、いろいろメリットがあるのはわかるのだけれど、こうも簡単に最悪なことになる恐れがあるものを怖くて使えない、と、個人的に判断。復旧への時間的ロスを考えても、普通に単にEXT4でパーテーション作ってた方が圧倒的にいい、と感じた。なんどか書いている通り、RAID1以外のRAID5とかRAID10とかも個人・SOHO・小さな企業では要らないというのと同じ理屈だ。

「LVM2で倫理ボリュームで使ってたとしてもちゃんとバックアップとっときゃいいじゃん」とかも一瞬思ったんだけど、復旧にかかる時間を考えると(こうも簡単におかしくなるのなら)やっぱり怖いし、そもそも定時バックアップの前におかしくなった分はどうしようもない。ググってみると結構な数でLVMでおかしくなってこまった、的な記事が見つかる。う・うーん・・・(略

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