美濃焼なのに黒備前とは?

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(バイクに乗れず、電脳系のネタも少ないので最近雑記ばかりですみませんw)

1合徳利が欲しくて某Amazonで安かったのともともと備前焼の風合いが好きなのでこれを買ってみたのだが、商品説明にはしっかりと「美濃焼」とある。そして「黒備前」ともある。はてこれはいったいどういう事なのだろう・・・。気になりだすと止まらないのが僕の悪い癖・・・(右京さん風)。

 

そもそも備前焼とは

備前焼は、岡山県備前市伊部(いんべ)地区周辺を産地とする焼き物です。釉薬を一切使用せず、1200〜1300度の高温で焼成する焼締め陶です。土の性質や、窯への詰め方や窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって生み出される備前焼は、一つとして同じ色、同じ模様にはなりません。茶褐色の地肌は、備前焼に使われる粘土の鉄分によるものです。備前焼は、高温で約2週間焼き締めるため「投げても割れない」と言われるほど堅い。

だそうで、釉薬を使わないのでザラッとした独特の手触りになる訳だ。釉薬を使わずとも固く締まり水を通さなくなるからこそ出来るモノ。こちらのサイトが詳しい

一方の美濃焼きだが「美濃焼は国内で生産される食器の半分を占めるのになぜ知名度が低い?」が詳しい。要約するとこうだ。

私らある程度の年代の人は陶磁器の事を「瀬戸物」とも呼ぶ。鎌倉時代から安土桃山時代にかけて、瀬戸市は日本最高の陶器の産地となり、陶器=瀬戸焼と言えるほどのシェアとなったため、器の代名詞として「瀬戸物」が使われるようになる。が、元となった「瀬戸焼」というブランドは現在有名ではない。(ポイント1)

美濃焼とは焼き物産地である九谷・京焼・有田焼・信楽・備前などと多少異なり、1つの焼物の様式(スタイル)を持っていません。美濃(東美濃地方)で焼かれた器というのが一番わかりやすい表現でしょうか。代表的な織部焼・志野焼をはじめ、土ものだけでなく・磁器の産地でもあり、焼物の国内シェアは半分以上を占める

という事だ。ふむふむ。ちなみに瀬戸焼は美濃焼とは隣接する地域であり、職人も窯の作り方も、粘土も同じものなので、瀬戸焼と美濃焼はほとんど同じだが、行政区(県)が違うだけで名前が変わる。(ポイント2)

ポイント1・2からつまりは「美濃焼」とは、他の焼き物産地の様にそれぞれに特色がある焼き物のブランド名という事ではなく「Made In 美濃」という意味合いのみって事だそうだ。

なるほどねぇ。。。

で、冒頭の「美濃焼、黒備前」はどういう事かと言うと、それ用の釉薬で備前風の味わいを出しているのが「備前吹き」なのだそうだ。それの黒備前風なのが、黒備前吹き。備前焼風の仕上げをした美濃で焼いた磁器。土も焼き方も違う、大体において釉薬を使ってるし。

備前焼ではけっして無いって事だ。ふむふむ。。。

・・・。ま、本物の備前焼じゃぁなくても、その風合いが安価に手に入るんだから普段使いとしては「美濃焼 黒備前吹き」、良いでは無いか(^^ 適材適所だよ、うん。ホントの備前焼ならお猪口一つで1万円弱するもんねw 美濃焼の大量生産ならではの1/10の価格。

さーて。疑問が解決したところで、燗をつけるますか(^^ (まだはやいってばw)

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