なまはげがいなくなる日(チラ裏な雑記)

ニュースサイトで「最低賃金、時給1500円なら夢ある」若者らデモという記事があがっていた。どこまでバカなんだろう。馬鹿馬鹿しくてこの件に関しては論ずる気にもならない。バカというのは学力の意味ではなく、精神的に、社会的に未熟すぎるという事である。やってることが責任転嫁でしかないと気付かない、知識や学力【だけ】あって所謂【使えない】若者がどんどん増えていくのであろうか?

いや、若者だけではない。数カ月前なんとなしにテレビを見ていたら「なまはげ」が最近いなくなりつつあるという。「なまはげ」に来てもらいたくない家がどんどん増えて、来てもらいたい家の方が少数派になっているのだと言う。テレビなので多少の脚色はあるだろうなと観ていたが来てもらいたくない家庭のインタビューでがく然とした。

「私(若いお母さん)は、ここの人間じゃないから、文化が違う。従う義務はない。だいたい子供にトラウマ植え付けるだけのこの行事に意味を感じない」

とか要約するとそんな内容だ。

 

なにとは言わないが、これは、いま日本を騒がせている大きな問題と根本は同じだ。

一見するとこの若いお母さんの意見ももっともで賛同する人もいるかと思う。いやもしかしたら同じように考える人の方が今は多いのかも知れない。だがそれでは地域社会が成り立たない。結果「なまはげ」はそれ自体が消えるか、形を大きく変えて本来の「なまはげ」の精神を失うかどちらかだろう。まさに文化が消える。それでも多分この若いお母さんは自分がその責任の1つを担っていたとは気がつく事はないのだろう。話を大きくするとつまり、絶滅危惧種の動植物を「私には関係ないし」と守るきもちはみじんも無く、世界で困っている人を「今の私の生活には関係ないし」と無関心で心を痛める事もない。そういう意味合いの話だ。その地に暮らすというのはその地を形成する社会の一員になるという事でもある。

個人の話・考えは、個人の話・考えだ。社会の問題は社会としてどうなのか、も、考えなくてはならないのに、個人の事しか考えない。世界から見てなぜこんな人が?という人が大統領になりえたのはまさにこういう人の考え方を利用して先導するポピュリズムであったからだ。反対していた人は一部の権力者や富裕層もいただろうが多くは「社会・世界・自分の国」を考えていた人だと思うし、それは民主主義だとうと思う。支持していた人は「自身の暮らしがよくなる」事だけしかたぶん考えていない。そして支持していた人の中にも自身の大きな権力や富裕を守ろうとしている人も多く居て労働者層をこれまで以上に上手く利用しようとしているとかそういう思惑がなかったとは言い切れないのに気がつかず、だ。その結果がアレだ。そしてそれは民主主義ではない。民主主義に化けて民主主義のなんたるかを考えていない大衆を言葉巧みに先導しただけだ。そこに民主主義の考えは、多分ない。

話を日本に戻そう。日本の若い世代の者たちはあまりにも平和ぼけしすぎて、日本にも侵略の恐怖があるとは微塵も考えていない。直ぐそこに危機が隣り合わせでいるというのに、だ。なぜなら今自分は平和でつつましくも幸せで送れているからだ。だが、それは社会がそうあっているからで、その社会があるからこそ、そのなかで幸せに生きている事を忘れていて、幸せで暮らしていける社会を作っている人々のつながりを忘れている。自身がまさに社会の一員であることを拒絶している。日本の個人を守っているのは日本社会だ。日本社会を守っているのは国だ。日本国憲法は本来その為のルールだ。個人を守っている憲法もあるが、大義はそこではない。そもそもの国が無くなれば憲法も個人も文化もくそもない。日本という国があるからこそ、日本という社会があって、個人の暮らしがあり、個人の思想とある程度の自由が守られている。最低賃金1500円にしろ!なんて自分にだけ都合の良い事を叫んでデモしている場合ではないのだ。そしてこれらが「日本の民主主義」なのだと勘違いしている人が多いがそんなのは「日本の民主主義」ではない、単なる利己主義だ。

社会(しいてはルール・憲法)を拒絶すれば、いずれ社会から拒絶される事もあることをまだ知らないのだ・・・。

ちょっと難しいがこんなのがあるので興味があれば読んでみると良い。民主主義の論理

これを読んでどう捉えるかは人それぞれだろうが、問題をズレる事なく提起していると思う。この問題こそが今の日本の多くの国民がなにか大きな勘違いのもとに、平和ぼけしている最たる理由の1つであろうと私は思う。

「なまはげ」がなくなる日を来させてはイケない、それは仕方がない事なのだ、時代なのだ、そんな風に簡単に片づけてはイケないのだ。

そもそも若いお母さんが言うように「トラウマを植え付けるだけ」という事に異論がある。心に鬼や恐怖の存在を知らしめる事は、日本における八百万の神であり時として妖怪の・・・。それこそが日本の・・・しいては民主主義を・・・、一見つながっていないようでも・・・。・・・ま、いっか。。。(疲)

・・・などと、天気が良くてポカポカ陽気なのに、風が強くてフューエルタンクの塗装が出来ないので、つらつらと余計な事を考えている私でありますw

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