CleanMyMac XとOnyX

あちこちのブログなどで絶賛され(案件記事もおおい)、YouTube広告でYouTuberが手放しでお勧めしているCMが流れているCleanMyMac X。

これまで無料のOnyXで困ってなかったので知ってはいたものの全く興味がなかったのだが、件のウクライナのことが勃発したあと、ウクライナふぁいっ!な意味もあって有料購入してそれからしばらく使ってみてたので(案件じゃないので)電脳-煩悩的な率直な感想を。

CleanMyMac Xはウクライナの企業が開発したアプリ

だからなんだと言われればその通りだが、まぁ、そうだ、という感じ。メンテナンス系のアプリとしては振る舞いはとてもスマートだ。余計なことをしやがるような傍若無人なところは基本的には無く、比較的安心してインストール出来る。ここはおおいに「⚪︎」。

一方でYouTube広告でYouTuberが語っているほど良いかと言われると否。これ一つあればMacの安定性バッチリ!みたいなことはないし、全てのMacユーザが入れるべきアプリというわけではない。家で例えるなら家政婦さんを雇ってあれこれ綺麗にしてもらえるイメージ。触って欲しくない部屋には入らないし、弄らない。障子の破れなら張り替えてくれるが、壁の穴は直さない。家の構造に欠陥を見つけても直さない。が、気づいてできることなら提案してくれるし頼めばやってくれる。そう、まさに家政婦さん。

アプリのアップデートとか、要らないアプリのアンインストールなんてのはほんと便利。

これに類するWindows系アプリだとCCleanerあたりか。あれをもっとスマートにして安全にした感じと言えば分かりやすだろうか。

一方OnyXは強力

maxOSが出るたびにそれに対応し続けているOnyX。信頼性も高くて、強力。一方でよくわかってないまま下手なオプションをつけて実行してしまうと取り返しのつかないことにもなる危険性はある。CleanMyMac Xを家の例で例えたのでOnyXはどうかというと、こちらはプロ集団が来るイメージ。掃除専門と建築のプロが来て作業をする。が、指示にそって家の構造に問題がない限りは指示通りにしようとするので、指示内容におかしなところがあってもお構いなしだ。消せと言われれば消すし、捨てろと言われれば捨てるし、なおせと言われれば直す。家の住人とって必要なものだったとしても考慮はしない(苦笑)

だが、ちゃんとわかって使えば強力だ。実際にちょっと調子が悪くなった時に使って効果が実感できるのはOnyXの方だ。CleanMyMac Xはどちらかというと予防の意味合いの方が強いイメージをすると良いかと思う。

CleanMyMac X自体が暴走することもある

手放しで「いい!」と宣っているYouTuberたちによる無責任でイラっとするYouTube広告とは異なり、実はCleanMyMac X自体が悪さをすることもある。

  1. バージョンや状況・環境によってはCleanMyMac X自体が暴走する
  2. ウィルススキャン機能が逆に邪魔になる場合がある

だ。1も2も実際に経験している。基本、私は常時アクティビティモニターで状態をモニタリングしているのだが「あれ?Macがクソ重い?」と思ってアクティビティモニターを確認してみるとあろうことかCleanMyMac X自体が暴走しているではないか。健康状態を保つためのアプリなのに、お前自身が暴走したらダメじゃん。同じくでESETなど別なセキュリティアプリを入れているなら、重くなる可能性がある。そういう場合にはCleanMyMac Xのウィルススキャンは止めておくべきだ。

この画面の右下の歯車マークをクリックして設定をひらいて

こんな感じで私はESETを使っているのでCleanMyMac Xの「ウィルスモニター」機能は全停止。

そもそもだが、CleanMyMac XはOnyXとは違い常駐するアプリなのでCleanMyMac X自体がMac不調の原因となることもあることは考えておくべきだろう。そういう意味でもメンテナンスアプリとしては個人的には常駐せず何かあった時にだけ使うOnyXの方をお勧めする。

てことで

CleanMyMac X、基本的には良いアプリなのだが、あの案件記事に案件動画、YouTube広告で逆に悪いイメージを持つ人もいるだろうなぁ、とも思う。が、入れていても損はない。広告でYouTuberが語っているほどでは決して無いが、役に立つか立たないかでいえば、役に立つ。おすすめするかどうかを聞かれれば確かにお勧めは出来る・・・かなぁ(微妙(後述))。お勧めできるユーザ層は「ズボラなひと」「詳しくない人、覚える気もない人」「初心者」(苦笑)

スキルがあるならなくても困りはしない。自分で原因を突き止め、Plistファイルやらキャッシュファイルの削除、システムライブラリやユーザライブラリを覗いて・・・などなどスキルがある人は確実にCleanMyMac Xは要らないし、そういう人が定期的にメンテナンスするのはOnyXの方が向いている。あ、でも、「よくやらかしてしまう人」にはOnyXは絶対向いてないけれど(笑

そして先述したように常駐するアプリなだけに、CleanMyMac X自体が問題を引き起こすこともある。てことで電脳-煩悩的結論としては

「困ってないなら特に入れなくてもいい」

だ。いや、むしろ「調子のいいMacには下手に入れない方がいい」かな。

ちなみに私はしばらく使ってみた後、ちょくちょくCleanMyMac X自体が暴走し定期的にMacがフリーズするのでアンインストールした。アンインストール後は安定した。本末転倒・・・(ぼそっ) せめて常駐しないオプションがあれば使いでもあるのに、なぁ。と、ここで、ふと思う。YouTubeのCMとかでおすすめしている奴ら、信用ならんて事だね。いくら案件とは言え・・・(略

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