Kaspersky Anti-Virus for Macを試用し始めて3日が経つが、今のところ全く不具合に遭遇していない。Intego VirusBarrierは初期にはTime Machineに入ると劇遅になったり、DiskImageを開くときにやはり劇遅になったりという事があったりしたが、普段のMac自体はいたって快適でその存在を意識することなく画像編集だろうが動画編集だろうが普通に出来る。これが私がIntego VirusBarrierを使ってきた一番の理由だ。だが先日出たウィルスバスター2010 for MacはWindows用にライセンスを持っていたので(1ライセンスで3台までにはInstall出来る)コストパフォーマンスを考えるとウィルスバスター2010 for Macが優れていれば乗換えるに十分な理由になる。が、実は遭遇した問題は結構ある。
まずは体感出来るほどのあちこちの遅延だ。Finder,Webブラウズ,Mailの読み書き、DiskImage、画像閲覧・動画再生時の引っ掛かり・・・Macが全体的にまったりとした動作になってしまった。これは結構きつい。他にも「かわせみ」をInstallしたときにMac OS 10.3以降しばらく体験することがなかったMacのフリーズを久々に体験したし、関連性は定かで無いものの10.6.2にアップデートした途端Time Machineが完全にダメになり、結局最後に私がとった修繕方法はMacのクリーンインストール後の1から構築し直し、だった。まぁ最後の問題に関してはLeopard同士のMacにて機種交換の為に移行アシスタントによる引っ越し、それからSnow LeopardへアップグレードInstallした経緯もあってMac OS X 10.6.2アップデータとウィルスバスター2010の関連性は薄いモノのまったく関係ないとも言い切れない感じはある。
そんな事があって先述の通り完全にせっかく1から構築し直してリフレッシュしたSnow Leopard環境に、ウィルスバスター2010 for Macを入れるのを実は躊躇していた。そんな所にKaspersky Anti-Virus for Macが出たわけである。ジャストタイミング! でも未体験のKaspersky Anti-Virus for Macがどんな挙動をするのか全くわからないし、どんな影響を及ぼすのかもまったくわからないし、何より出たてなので他に有用なレビューもなし。自身が人柱になるしかない。万全を期すために、セキュリティソフトを入れる前の段階で完全に調子がいいと思われる状態で、Time Machineによるバックアップと、復元による完全バックアップと、データバックアップの3つをとった後、体験版を入れた、という訳だ。
で、冒頭の感想になる。なんの問題もない。(意外にも?)心配は杞憂に終わりKaspersky Anti-Virus for Macは非常に良い出来だと思う。相当仕上げてきた感じがある。前のエントリーでも書いた通りスキャン自体は高速の部類に入ると思う。少なくともウィルスバスターより速い。見た目・デザインも良い。普段Macを使っていてKaspersky Anti-Virus for Macを入れている事を意識する事は(今のところ)無い。他のアプリケーションのInstallも普通に出来るし、もちろんTime Machineも正常に動作するし、どノーマルのMacの動作と変わりなくFinderもWebブラウザもMailもつかえるし、画像・動画も問題ない。Intego VirusBarrier並に影響が無い。普段はリソースを1%しか使いませんというのは嘘ではない様だ。ただし現バージョンではWindows版やIntego VirusBarrierある1度スキャンしてその後に変更の無いファイルのスキャンをスキップする事により2度目以降のスキャンが高速になるという技術はKaspersky Anti-Virus for Macには搭載されていないようなので、これに関しては早い時期に搭載して欲しいと願う。が、それを差し引いてもこの動作(振る舞い)、安定度は現時点ではMac市販ウィルス対策ソフト最強ではなかろうかと改めて感じた。
このエントリー、なぜかアクセス数が多いので、最新エントリーへリンク。2012年にこのエントリーをご覧の方はこちらもお読みくださると幸いです。
2 thoughts on “Kaspersky Anti-Virus for Mac を入れてみた。3日目のレビュー”