長らく議論されている話題だが、基本、Windows程神経質にならずとも良いって位にまとめているのが圧倒的に多いかと思う。それか単にアフィリエイトサイトでMac対応のセキュリティソフトを羅列しているところ。
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MacはUNIX
私は当ブログでも何度か書いているとおりiBook(DualUSB)でWindowsからSwitchした組なので既に17年Macをメインとして使っている事になる。その時にはFreeBSDやらLinuxやらも使っていたがMacがOS Xとなってからはそれも使わなくなった。MacはWindowsの様にユーザーフレンドリーでもあるが、FreeBSDやLinuxそのまんまであるという側面からだ。Wikipediaにも書かれている通り「Mac OS XはMacintosh専用オペレーティングシステムである。オープンソースのオペレーティングシステム「Darwin」をベースとし、POSIXに準拠したUNIX」である。DarwinはBSD系なので、当時FreeBSDやらLinuxやらでデスクトップを使っていた多くの人が洗練されたUIのUNIXとして流れたと記憶している。私もその一人というわけである。ちなみにMS-DOSより前のBasic/Cobolの時代からいわゆるパソコンは使ってきた。今も2画面のMacの画面の片隅には常時「ターミナル」は起動している。
そんな感じなので、セキュリティに関しては人一倍敏感なのだが、まず大前提として言えるのは
Mac自体に感染するVirusは少ないというよりまず実害を及ぼす事はない(ただし…)
である。が、ただし、である。個人のMacを標的として悪意をもってイタズラする類のいわゆる昔ながらのVirusはほぼ無い。それは安心して良いかと思う。が、Macでも使えるMicrosoft Officeファイルに感染するVirusは同様に感染する。もしくはMacでは宿主となってWindowsマシンにファイルを渡した時に感染させてしまうリスクは実際に少なく無い。iBook G4当時はフロッピーやらCD-RやらUSBメモリやらでのデータのやり取りが多かったのでこの手のが非常に多かった。なのでセキュリティソフトとしては宿主とならないために預かったデータをスキャンする為に使っていたし、実際かなり多くのVirusと遭遇した。
今時は事情が違う
そう、先述の様なVirusの被害というのは今は少ない。今はマルウェア(ワーム、トロイの木馬、バックドア、ランサムウェア)の脅威に対抗する必要がある。そしてこれらの多くは先述のファイルに感染し拡散するVirusとは違い、Internet、特にWebアクセスで入り込む。「感染」という重い言葉はすでに違和感がある。もっと表面的には実害の少ない、が、結果、より重大な被害を及ぼすというのが多いのだ。「感染」という言葉の響きに囚われていると見えなくなりがちで、「Macは感染しない」となるが、これらマルウェアの脅威はMacも無関係ではない、と言える。
普通のアプリケーションの様に振舞って実はトロイの木馬だったり、普通のサイトに見えて実は・・・とかが多いのである。つまり今時のはファイル単位で検知というよりネットワーク上の異常な通信を監視するという仕組みも重要になってくる。サーバと違い、Macは常にWebアクセスをするのが常だろう。場合によってはこちらからわざわざ出向いているという事も少なく無い。ランダムに攻撃をしかけてくるタイプを遮断するRouterがあろうが、Webアクセスではこちらが「データをよこせ」と言っている構造上、すんなり入り込める。そう「感染」ではなく「入り込めれば」良いだけだったり、なんなら「触れてもらえさえすれば」良いのだ。
Macを使っている方でも経験があるだろうが「あなたのMacがVirusに感染しています。無料で削除するにはここをクリック」「あなたのMacは非常に遅くなっています。無料で解決できます。今すぐここをクリック」とか、Webサイトを見ていたら勝手にウィンドウが増殖していってどうにもならなくなったり。先述のいわゆるVirusとはすでに手口と目的が違うのである。
セキュリティソフトが必要だと実感している
これらのことから、Macでも必要だねぇと実感している。が、これも「ただし」である。先述の通りで今は事情が違う。Macではいわゆる「Virus検知率」はあまり重要では無い。だってMac用のVirusが圧倒的に少ないから。極論すればやり取りするWindowsへの感染を防ぐっていう事なだけなので、それなら正直入れなくても良い。「MacにVirus対策ソフトは要らない」と言われる所以はここだ。フリーの、AVGアンチウィルス for Mac、Avira Free Mac Securityなどが該当する。これらは入れても良いが入れなくてもいい、くらいのレベルのものだ。同じく有料のVirusBarrierもこれに該当。
そうではなくてWeb脅威対策ができるものがMacにはふさわしい。フリー版ではAvast for Mac、Sofos AntiVirus for Macがこれに該当する。がWeb脅威対策はファイアウォールと同時に動いてこそその効果を最大限に発揮する。Mac自前のファイアウォールもあるが、さらに有効に機能させるにはサードパーティ製のより高度なファイアウォールを持っている方が望ましい。その点から見るとWeb脅威対策があってもFree版では心もとない。実際にFree版のものでは防ぎきれなかったという経験がある。
有料版ではNorton、ウィルスバスター、McAfee、カスペルスキー、ESETがメジャーどころ。これらの内・・・というかもう完全にお勧めできないのが2つ。ウィルスバスターとMcAfee。前者は入れただけで「超」がつくほどMacの全体の動作が遅くなる。なーにが「クラウドで負荷低減。軽い」だ。大嘘だ。しかも調子が悪くなる始末。後者はMcAfee自体がマルウェアかよ!ってな動きをし、行儀がわるい。これも同じくMacの動作に少なく無い影響を及ぼす。残るのは3つ、NortonとカスペルスキーとESETだが、Nortonもカスペルスキーも多少だが入れると遅くなる。パワーを使うアプリでは一旦OFFにしないとという場面もある。例えばFinal CutやLogic Pro Xでの作業。なかなかうまい感じに動作するものはないのだねぇ。。。いや、一つ残っている。
ESETがやっぱり超お勧め(笑
なんだ、やっぱりアフィリエイトサイトかよ(笑) 違う違う! いや、でもバナー、おくけども(笑) それより何よりESETが手放しでお勧めできる出来に仕上がっているというのが大きいのだ。まず、デメリットは無い。その上でメリットとしては
- Macに正式対応して長く、OSのアップデートにも追従、動作試験もちゃんと行われている
- Macの本来の動作を邪魔しない。Final CutやLogic Pro Xの動作にも影響なし
- 強固なセキュリティ、ファイアウォール。設定を間違うとネットワークプリントすらできなくなるほど。
- 上級者向けにはさらに細かい設定ももちろん可能。かゆいところに手が届く。
- いろんな脅威に即座に反応
- Windows向けのVirus/マルウェアにももちろん即座に反応し、拡散を阻止
褒めすぎだろと、思うでしょ? 違うんだなこれが。私の実感です。ESETは既にある事件(Internet Watch : 価格.com改竄事件、NOD32だけがウイルスを検知したのはなぜか)を知って「すげー!」と思ってからなので既に13年使っているが、その間ESETに起因する不具合は皆無!(他のセキュリティソフトでは残念ながら、ある)その間、幾度となく助けられてきた。Webサイトを見ていて悪意のあるとことろはちゃんと遮断されたし、預かったUSBメモリを挿した途端に「このUSBメモリは感染しています」と即座に反応するし。
私の管理するお客様のところはWindows/Macの全てをESETに切り替えてもらったが、いずれも「パソコンが調子が悪い」「動きがバカみたいに遅い」と悩まれていたパソコンばかり。ほとんどがウィルスバスターと、勝手に入ったMcAfeeの二つがInstallしてあった。で、それらを削除しESETをInstallしただけで少なくて5-多くて200個ぐらいのVirusやマルウエア検知/台する始末。いや先に入ってた2つはなんだったんだ、と。しかも動作は購入時の状態に戻るのだ。これ、決して誇張ではない。それを目の当たりにみていた担当者はウィルスバスターの使用期限が1年ほど残っていたが切り替えた。Nortonを入れているところがあったが、最近のNortonはなかなかに行儀がいいので、そこは期限までNortonを使ってもらって切り替えてもらうことにした。他、銀行系や会計系の大手のアプリで企業版ESETを導入しているところもあって最初からESETのマシンもあったがそれらは一様に調子悪くなることもなく動作していた。
でも、やっぱり知名度でウィルスバスターやNortonには負ける(職場では知っている方だと言われている(実は本当はそこまで詳しく無い)人がそれらを勧める)、パッケージがシルバーのハゲ頭でなんかキモくて手に取りづらい(ゴメン)、と、今ひとつなんだが、どうしてどうして玄人向けのすごいやつってことをしって欲しい、と(苦笑)。
電脳-煩悩でここまで長年ずーっと変わらずお勧めするアプリは非常に少ないが、その一つがESET。逸品、と言って良いかと思う。
(シルバーのハゲ頭はやっぱりキモいけど(笑))