今時の決済システムはコード決済がオススメ。

と、そのまえに・・・乱立している「◯◯Payを比較、ランキング形式で紹介」的な記事のヘタレ具合

きちんとわかって解説しているところは本当に少なく、多くは自身でも良くわかってないまま(アフィリエイト)記事を書いている始末。

そもそもバーコード決済/QRコード決済と電子マネーは全く違うものなのに、一緒くたにしているところが多く、あまつさえ全くシステムが違うAmazon PayやPayPalまで一緒にしているところまである始末。Amazon PayやPaypalに至ってはスマホ決済ですらなく、単にサービス名に「Pay」という言葉が使われているに過ぎない。わからないなら書かなきゃいいのに・・・。

さて、本題のスマホ決済。スマホ決済と一口に言っても大きく2つに分かれる。意味合いも使い勝手も違うのでちょっと整理してみたいと思う

電子マネー

交通系のICカード、例えばsuicaなどと、waon、edy、QuickPay、iD、Google Pay、Apple Payがここに入る。非接触ICカード、チップを読み取り機にピッとかざして決済をするのが基本。いわゆる昔でいうところ「おサイフケータイ」もこれ。

コード決済

PayPay、R Pay、au Pay、d払い、メルPay、LINE Payなどがこれに当たる。バーコード/QRコードを読み取ってもらって支払う。問題を起こして挫折した7Payもこれ。ゆうちょペイも。

乱立してきているのは、こっち、(以後バーコード決済/QRコード決済をまとめてコード決済と表記)コード決済だ。先述の電子マネーではない。クレジットカードとプリペイドカードを一緒くたにしているようなものだ。そこを間違うとなにも解説できないのだが・・・ねぇ・・・。

で、コード決済何がどう良くて流行ってるわけ?

簡単に書いちゃうとそれまでのクレジットカード決済や電子マネー決済よりシステムがよりシンプルになっているのが、いいのだ。

最近のSoftbankのCM

田舎の田んぼ道で直売しているおばちゃんから野菜をコード決済で買う、的なのが冒頭に出てくるが、まさにコレだ。CMでも先述した様なヘタレブログでもかかれていないが、コード決済は使うユーザよりも提供する側に大きなメリットがあるのだ。支払うユーザ側には実のところ電子マネーとの使い勝手の大きな差は無い(キャンペーンでの差はもちろんあるが)。

電子マネー決済を提供するには当然申請して審査がある。その審査も意外と厳しく、個人事業主などにはちと厳しいのに加え、他に、非接触ICを読み取るリーダーも用意する必要が当然あるなど投資もでてくる。固定費用もかかったり手数料も高め。これはひとえに加盟店側というよりはユーザ側の利便性のみを追求して提供した形だ。

一方のコード決済は、例えばPayPayは加盟店になるための手数料ゼロ、最低限必要なものはスマホのみ。審査は当然あるが、営業している事がわかりさえすれば多分審査は通る。なので、CMの様に直売のおばちゃんでも加盟店になれる、というわけだ。こういう直売やら個人のお店やらがスマホ決済できる様になると購入ユーザ側の利便性も当然高まる、というわけだ。

なんども言うが電子マネーとは話がまるで違うのだ。

PayPayと楽天PayとメルPayとLINE Pay

大きくはこの4つのサービスが主だろうと思われるが、支払い側ユーザの利便性やポイントという側の事だけを考えるとそれぞれに特色があって、なかなかに拮抗しているから「どれかつかってみよーかなー。どーれーがーいいかなー。」とあちこち調べたりしているかも知れない。楽天のヘビーユーザで楽天ポイントをガンガンためている人なら迷わず楽天Payを利用すべきだし、メルカリのヘビーユーザなら当然メルPayがいいと思う。

が、視点を加盟店側から見てみると見方が大きく変わってくる。まず、微妙なのがLINE PayとメルPay。SoftbankのCMの様な田舎の・・・って考えると知名度はそこまで高くなくユーザを見込めるかとなると圧倒的にPayPayの方が知名度が高く利点が大きい。そして、

  • PayPay: 導入費無料。利用手数料 2021.9まで無料(ユーザスキャン方式に限る。また2021.9以降は有料)
  • LINE Pay:導入費無料。利用手数料は2.45%(2021.7まで0%)
  • メルPay:導入費無料。利用手数料1.5%

現時点ではPayPayとLINE Payは導入〜運用を含めて2021年夏までは完全無料。

ん? 楽天Payは? と思ったあなた。そう、楽天Payだけはちょっと毛色がちがうのだ。コード決済にも対応はしているが、クレジットカード決済、電子マネー決済にも対応するサービスなのだ。つまり加盟店側からすると、クレジットカード決済審査、電子マネー決済審査、リーダーが必要だったり、と、PayPayとは違い個人店舗や個人事業主が加盟しやすいってわけでは無いのが大きく違う。大きなお店では楽天Pay一つであれこれできるのでコスト的なメリットはあるが、そうで無いところはコストが大きくのしかかる。

というわけで(笑

PayPay加盟店になってみた話しでした(ぉぃ

いやほんと、無料です。スターターキットも無料で送られてきました。どれかのサービスへの加盟を検討しているなら現状の一押しはやっぱりPayPay。そうやって個人店や個人事業主の参加が増えていることを踏まえて考えると、楽天サービスやメルカリのヘビーユーザ以外の一般的な購入者側が選ぶコード決済サービスとしてもPayPayが現状では一番かな、と。

2 thoughts on “今時の決済システムはコード決済がオススメ。”

  1. この記事ってPayPay株式会社のスポンサー記事でしょうか?
    そもそもバーコード決済って、アプリの起動が遅く、金額入力の手間が多いなど、
    決済スピードと手間に劣るシステムだと考えてます。
    よって、短期的(ミッションクリティカル)には有利でしょうが、長期的(サステイナブル)なシステムとしては不適格であると、私は考えています。
    如何でしょうか?この主張は間違っているでしょうか?

    1. コメントありがとうございます。

      >この記事ってPayPay株式会社のスポンサー記事でしょうか?

      なぜ、ご自分が理解できない考えはその様に攻撃的な言い回しで書かれるのでしょう? そういう書き方をされるなら、以下私もそうさせていただきます。
      スポンサー記事ではありません。どこをどう読むとスポンサー記事によめるのでしょうか?私の考えに否を唱えてディスカッションするのは歓迎しますが、嫌味を言われる筋合いはありません。

      > そもそもバーコード決済って、アプリの起動が遅く、金額入力の手間が多いなど、

      少なくとも私はアプリの起動が遅いと感じたことは一切ありません。Apple WatchでPayPayを起動するのも一瞬です。金額入力が必要な決済ばかりじゃありませんし。

      > 決済スピードと手間に劣るシステムだと考えてます。

      使う側の話ですね。金額入力、そんなにいうほど手間ですか? 他の決済システムと比べて本当に手間が多いですか? スマホを出してアプリを起動して場合によっては金額入力、の2-3手間。例えばクレカ決済の場合財布を出して、財布からカードを出して、タッチ、場合によってはサイン、の、3-4手間です。ていうか全体の手間と時間を考えるとどれもそこまで大きく手間、変わりません。Apple PayとApple Watchを使った決済が一番気軽で簡単ではありますが。
      「決済スピード」という言葉を使うなら加盟店側の話もしないとダメかと思います。双方の契約、理解に基づいて金銭データのやり取りが行われるものですから、ね。ちなみにPayPayでは最短翌日入金されますが、他の決済サービスではそんなサービスはどこにもありません。他の決済サービスではその分の(入金されるまでの)運用資金が必要で、小さいお店・個人ではそのあたりが大きなデメリットにもなり得ます。会計処理もその分面倒になりますしね。売り手側、利用者側双方の「決済スピード」はシステム導入を考える上で重要なファクターであり、浸透するかどうかの重要なファクターということでもあります。

      >よって、短期的(ミッションクリティカル)には有利でしょうが、長期的(サステイナブル)なシステムとしては不適格であると、私は考えています。

      何が「よって」なのでしょう?どこに掛かってます? 「手間」ですか? 利用者に手間をかけさせてしまうから不適格だと? どういう理論でしょう? もしその理論が正しいのなら、例えばPayPayは誰にも受け入れられず、ここまで浸透していません。逆に言えばここまで浸透しているのは手軽で気軽だからです。別な切り口でバーコード決済のデメリットを上げるならまだしも、です。

      ていうか、そもそも、記事中で私はそんな話(利用者側の視点)を一切していません。加盟店側の話を書いています。クレカ、電子マネーなどの決済は小さなお店、個人で導入するには審査から読み取りデバイスの用意までどれだけの手間とコストがかかるかご存じですか? また審査も多くが厳しくなかなか小さなお店や個人では難しかった(今は一部で個人でも導入可能なサービス出てきたのでその限りではない、が、当時の話)。なので実際に小さな店や個人ではQRコード決済・バーコード決済以外の導入が未だに進んでいない。というかやりたくても出来ない。

      その中で出てきたQRコード・バーコード決済システムは利用者はさておき加盟店、加盟者側に大きなメリットがあった、という話を書いています。ほぼ審査が通過すればよかったのですから。しかもクレカの審査と比べて遥かに簡単な審査です。記事中に農家の直売の話をしていますが、まさに、農家の直売などでも使える、非常に汎用性の高い利便性の高い決済システムだと言えます。なんなら無人の野菜直売所でも使えます。一方でクレカ決済、電子マネー決済、タッチ決済はちゃんとした店舗以外では難しい。

      失礼ながら、利用者側だけの一方的な視点のみで「手間」だから不適格とは、システム全体を見ていない考え、と言わざるを得ません。

      適格・不適格を語るなら、QRコード決済・バーコード決済のシステム全体を考えるべきかと思います。というかそもそも「私」も「あなた」も適格・不適格を判断する立場にありません。例えばあなたが会社経営・お店経営・大手販売店のシステム部などにいたとして、その範囲で判断する立場でしょうが、今回の場合QRコード・バーコード決済システムそのものについての話でしょうから、ね。それは市場が判断することです。

      「QRコード・バーコード決済、実際にやってみると個人的にはちょっと他の決済と比べて手間に感じるんだよねー」だったなら、「そうっすねぇ、場合によってはちょっと手間に感じることも確かにあるっすねぇ」ぐらいのReplyだったかと思います、が。。。

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