NatureHikeという中国のアウトドアメーカーが流行って?いるようだが・・・。

NatureHikeという聴き慣れないアウトドアメーカー。どこかと思ったら中国です。でも、Ankerなどと同じく、真面目には取り組んでいるようで、実際ブログやYouTubeなどでも評判はすこぶるいい。が、評価しているほとんどの人が単なる人数稼ぎやアフィリエイター、アウトドア趣味も最近初めたばかりなど、どこまで信頼していいのやらってのが圧倒的なんだが、NatureHikeに関しては一部のベテランにまである程度の評価は得ているので、一定レベルのところまでは行っているのだろうが・・・、どこもかしこも高評価ばかりなので本当なのか?と改めて冷静にみてみよう・・・。

例えば、2人用のある程度のスペックモデルNatureHike Cloud UP 2 Ultralight 2人用とNemo Atom 2Pとを比べてみる

で、私が選んで買ったNemo Atom 2P、43500円。一方NatureHike Clud UP2 Ultralight 2人用が12000円程度、アップグレード版が17000円程度。安っ。軽く比較してみると

・・・。やっぱりねぇ。そう言うカラクリね。

NatureHikeの方はよくわからない人向けに耐水圧が3000mmとか4000mmとか言うスペックでひとクラス上の有名メーカーのスペックを超えたりして目を引いたりしているが、買った状態の初期のみのスペックの可能性があるねぇ。そして表の「※」だが、この重量の数値はNatureHikeのサイトを参照したものだがAmazonの公式ショップの商品説明では1.73kgとある・・・。どっちが本当なんだか・・・?

何より一番気になったのが「生地、うすっ!」って事ですね。本体もフロアも20Dって、Nemo Atom 2Pで言えばフライの素材で全部作っちゃってるのね。アップグレード版じゃないやつなんて210Tって・・・。で、Nemo他有名どころのテントはPUコーティングなんだが、NatureHikeのはシリコンコーティング。って?そりゃ防水材塗布してあるって事なだけじゃ?

ちなみにモンベルの軽くなったNewムーンライト2型は

  • 本体:20D Polyester
  • フロア:40D PU Polyester
  • フライ:20D PU Polyester
  • 重量:2.39kg
  • 41580円

モンベルのクロノスドーム 2型は

  • 本体:68D:Polyester
  • フロア:70D PU Nylon
  • フライ:75D PU Polyester
  • 重量:2.43kg
  • 価格:31680円

軽くなったと話題のモンベルムーンライト2型、結構軽い方のNemo Atom 2Pでもフロアはやっぱり40D以上はある。しかもPUコーティング。それでもNatureHikeの件のテントより耐水圧はモンベルのは半分程度の数値。どっちが本当なんだか? (いや、どう見たって考えたって記事やコーティングから言って実際にはモンベルの方が上だよなぁ。。。ってことは・・・(略)。。。)

事実「NatureHikeのテント、一度雨に濡れたら縮んだ・・・」とかいう声もある・・・。数値がサイトによって違ったりすることもあって、やっぱり完全に信頼できる感じではないですねぇ。でも、こんな動画も発見。

この動画を見る限りは少なくとも初期状態の耐水圧とかにそこまで嘘はなさそう。ただ、1000mmや2000mmのバンドッグのテントがひどいことになってますけど、本来、ちゃんとしたメーカーのテントなら耐水圧1500mmもあれば動画内でのNatureHikeでいうところと耐水圧3000mmのテントと同じくらいの感じのハズです。mont-bellムーンライト(耐水圧はフロアが2000mm、フライが1500mm)が周りが浸水している中で浸水もせずプカプカ浮いていたなんていう逸話もあります。

ユーザーも多く、実績のあるmont-bellの山岳用テントのステラリッジのフロアの耐水圧が1500mm、フライは1000mmですよ。クロノスドームでフロアが2000mm、フライは1500mm。アライテントのエアライズでフライの耐水圧が2000mmですよ?!

つまり件の動画中では「2000mmまでのテントでは強い雨は防げない」かのように言ってますが、そうではなくて単にバンドッグのテントがスペック通りでない品質、と縫い目の処理の悪さで「1000mm/2000mmの耐水圧」の名に恥じるテント、ってことです。(もしくは購入時期の差でメンテの差が出ている可能性もありますね)

それに比べてNatureHikeは真面目に作っている、という差が現れたのだと思います。耐水圧の違いじゃない。ただ、やっぱりNatureHikeのテントは個人的には修理体制がどうしても不安。一度買うと結構長いこと使いますからねぇ。。。コーティングが加水分解するほどはつかいません(使えません)が。それと・・・。

生地の薄さとメッシュの多さは雨の多い日本向きって感じではないかと

MSRのテントもそうなんだけど、雨が少ない地域では良いのだろうけれど、メッシュ部分が多い。中国って日本より確か雨少ないですよね。日本は雨が多いし、寒暖差も結構あるので、個人的には特に東北で長いシーズン使おうと思ったらインナーテントがメッシュだらけのテントは基本的に選択肢に入りません。関東圏や「夏限定キャンパー」なら良いんでしょうけどね。

想像ですが・・・・

自分では買ってもなくて(買う気も今のところないが)使ってもいないのだけれど、LOGOSやキャプテンスタッグのド初心者キャンパー向けのテント、さらに先述のYouTube動画の比較にもあったバンドッグのテント、他の本当によくわからんメーカーのテントなんかははるかに凌駕している品質であることは間違いはなさそうです。加えて、真面目に取り組んで作っているというのも間違いなさそうです。耐水圧が高けりゃ良いってもんでもないのでスペックを重視しちゃう傾向にある方には初期コスパは良いのかと思います。デザインも悪くありません。ただ、フロアもかなり薄い生地なのでグランドシート(フットプリント)併用したとしてもちょっと(耐久性に)不安はあります。メッシュが多いインナーテントが気にならず、アライテントやモンベルやnemoやMSRまで予算が出せない方には良いかもしれません。というか改良もより進んで修理体制などサポート体制も進んで信頼性もupしてくれば、コスパ良くてイケてるテントになるやもしれませんね。「悪くはない」という感じでしょうか。

テント以外ですが、シュラフなんかは特に春〜晩秋のそこまで夜の気温が下がらないような平地のキャンプ場ではさほど神経質にならんでも良いこともあるので、NatureHikeの超軽い超コンパクトになるダウンの封筒型シュラフ、買ってみようかな、とは思ってます(笑)。

てことで、電脳-煩悩的には、モンベルのテントすら買えない低予算の方で、ド初心者を卒業してLOGOSやキャプテンスタッグの激安テントの低スペックさに気がついた方が一番に候補に入れて良い、でも個人的に総合的にはちょっと足してモンベルクロノスドーム の方をお勧めします、ぐらい、かなぁ・・・と。(今のところ) 他のブロガーやYouTuberの方の評価はそこまで眉唾ではないかもって感じでしょうか。

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