Contents >>>>>>>>
12/13日
先述の記事(↑)で購入したスマホジンバルのDJI OM4 SEだが、1ヶ月をすぎた頃から本体先端のモーターから微振動を感じるようになった。それまで使ってたOsmo Mobile 3では一切こんなことがなかったので、ほぼほぼ初期不良の感じかと思うが、保証期間内(OM4 SEはDJI Care Refreshには入ってなかった)なのでまずは、DJIサイトのサポートのチャットで症状を伝えてみた。
すると、オンライン修理受付して点検修理をした方がよさそうだと促されたので、その通り受付して梱包し、本体のみ着払いで発送した。
12/14日
15:00ごろ点検修理依頼のモノが届いたとメール。ちなみに、この「修理品を確かに受け取った」というメールは近年の日本企業のサポートでも送ってよこさないところが多い。
12/15
14:00ごろに検査終了のお知らせメールが届く。内容は「弊社にて検査を行った結果、無償対応サービスでの対応を行わさせて頂くことになりました。」とあり、本体交換となるとのこと。もちろん製品保証期間内なので無償交換。往復の送料も無料。本体が入れ替わるのでシリアル番号も変わる旨伝えられる。
16:00頃に発送したというメールが届く。
12/16
クロネコヤマトにて新しい本体が届いたので、アクティベーションした。追ってDJI Care Refrash加入の案内が届くという(DJI Care Refrashに入ってなく、且つ、既に期間的に入れなくなっている場合でもDJIにて点検・修理を終えた場合にのみDJI Care Refreshに入れる権利がつく)。千円ぐらいなので、こんなことがあるなら入っておこうかな。1年後の経年劣化でも製品交換できるようだし、ね。DJI OM4 SEはバッテリー交換できないので、千円+αで交換できるなら十分に元は取れるかと。
DJIのメリットはユーザビリティだけではない
今回初めてDJIの修理も体験してみたけれど・・・なんというか、既に失われつつあるかつての良き日本企業のサポートのようだった。もしくはAppleとかAmazonとかのサポートのようだ。ユーザに寄り添う姿勢が伝わってくる。製品を使っていてこれほどまでに安心感がある製品も昨今珍しい。しかもこれが中国企業なのだ。少なくともDJIに限ってはいわゆる「中国クオリティ」ではなく、グローバルクオリティだ。他の中国企業と比べても頭ひとつどころが3つも4つも抜きん出ている。
DJIはジンバル、アクションカム、そしてドローンの企業だが、ドローンはもちろん日本国内でのシェアは一番なのも頷けるというものだ。
今回の記事のスマホジンバルであるOM 4 SEは、既にOM 5が出ているが、他メーカーのスマホジンバルというとMOZA、ZHIYUN、hohemあたりか。DJI製より多少安価だったり、付加機能があったりでそれらを選ぶ方も多いが、個人で使う場合はもちろん業務で使う場合も、何かあった時のサポートがとても重要だったりする。その点でZHIYUN、MOZA、hohemはどうしても弱い。単に買って壊れるまで使う、というだけなら好きなものを選べばいいのだが、「安定運用」となると話は別だ。DJIはドローンの点検・修理プロバイダーだけでも北海道や仙台といった地方にもある。日本企業と同レベルかそれ以上のサポートを展開している点を見逃してはいけない。
今回修理サポートを受けて思ったのは、昨今の日本企業のサポートとの違いだ。昨今の日本企業のサポートは、「横柄」だったり、「事務的」だったりすぎるところがとても多い。ユーザに寄り添っていない。電話繋がらない、そもそも電話サポートがない、報告・連絡・相談がない、省力化の大義名分でユーザに大きな不便を強いる、等々、文句を言えばキリがないほどだ。かつてはここまでひどくなかったのに・・・なぁ・・・。
そりゃ真面目に取り組んでいる他国製品に負ける訳だよ。当たり前だ。「日本製品のクオリティは高い」なんて「モノ」に固執し慢心した結果だ。他国がかつての良かった頃の日本の「モノ+サービス」を見習ってシフトしているというのに日本企業の多くが「モノ」だけで勝負しようと逆戻りしているかのように見える。今でも競争力のある日本企業は「モノ+サービス」を重視してユーザによりそっている。よほどのクオリティや希少価値でもない限り「モノ」だけで勝負できる時代はとっくに終わってるってばよ。負け組になっていることを認めて視野を広くしないと、日本のものづくりはほんとやばいと思った。もういちどいう。DJIサポートの寄り添う感じは昔に体験したことがある。そうDJIがオリジナルで構築したのではない、かつての日本企業の良いところを学び真摯に取り組んだのだと思う。