いやぁ嬉しいですね。国語辞典が充実してきました。広辞苑、大辞泉ときて私の本命であった大辞林が発売されました。価格は2500円! しかも新版までアップデートは無料。素晴らしいです。広辞苑はなぜか元々好きではないのと、iPhone 3G版では動画・画像・音声も集力されており675MBもあるが、つまり結局はアプリケーションとしての出来が今ひとつでここでは割愛させていただきますが(^^; 大辞泉、大辞林ともに素晴らしいのでちょっと紹介。(といってもどちらもあちこちのブログ・レビュー記事で既に紹介されているので極かるーく。)
先に出てきたのは駅探エクスプレスでお馴染みHMDTが手がけた小学館 デジタル大辞泉2009iです。さすがにiPhone 3GのUIを生かして且つ、軽く、便利に作り込まれており、好感が持てます。ただ、個人的にはアイコンのデザインがされていないに等しく(単に実物の辞書の3Dがあるだけ、かっこわる・・・)、また実際に起動した画面の上部のバック画像が茶色のごちゃごちゃした感じの・・・嫌いなんだよなぁこれ。見づらいというよりイラッとくるんです。操作画面であのバック画像を使う意味は多分一つもないと思います。大辞泉っぽくって事なら間違っていると思います。が、それを補ってあまりある電子辞書としての機能は機能重視ならお薦め。横画面にも対応し、価格は2000円で一年の更新権付き。その後は更新しなければそのまま使い続けられ、更新したければ新版を購入しなおすというシステム。まぁわかりやすいっちゃぁわかりやすい。広辞苑と違い、動画・音声はおろか画像(図版)も収録していないのでその分小さく1/20の38.6MBで厳しくなった残り容量での選択ならこれしか無いでしょう。Mac OS Xに標準搭載されているのも大辞泉なのでMac OS Xユーザーならもともとなじみがあるのもポイントでしょうか。
で、つい先日出てきた最後発の国語辞典が三省堂の大辞林。開発と発売は物書堂。ん? 三省堂ではなくて発売も物書堂・・・。物書堂って? 調べてみましたらなんと、私もずっと愛用してきて、多くのファンがおり、惜しまれつつ時代の波にのまれて開発終了した、あのegwordやegbridgeを手がけたエルゴソフトの主要メンバーが設立した会社じゃないですかっ! むぅーう。こりゃ無条件に応援する意味でも買わなくっちゃ。ってえ? 2,500円? 安いじゃん。え?新版が出るまで不定期アップデート無料? ぉぉ! え!?それで2700点の図版も収録で容量は141MB・・・極端にでかいわけでもなく、必要な物はきちんとある。え!? 縦書き表示?! えっ!? ヒラギノ明朝体を独自に搭載?! すげー、すげーよ、大辞林。うっとりとする見栄え(UI)にこれが物書堂のお仕事なんだと感無量に。既に大辞泉を購入して使っていたのだが、大辞林もiPhone 3Gに加えました。興味をもった方は物書堂のサイトでぜひUIを見て下さい。App Storeの評価を見て下さい。国語辞典にそんなに必要性を感じていなかった方も興味がわくんじゃ無いでしょうか。
それぞれに良いところはあるし、実物の辞書でも複数を見比べたりすることも多いので、iPhone 3Gに大辞泉と大辞林の2つあっても違和感なし。というかむしろ望んでいた環境。私的には広辞苑 8500円を一つ買うなら、大辞泉・大辞林の2つを購入した方が良くはないかと。それでも金額は約半分だ。それで足りなきゃWikiPediaがあるじゃん!Googleがあるじゃん! 調べ物するのにiPhone 3Gひとつあれば事足りるってやっぱり凄い事だとつくづく思う訳です。