9月26日にmacOS High Sierraが公開されます。電脳-煩悩でも何度かかいてますが、このバージョンでは大きな改変があって、ファイルシステムがHFS+からAPFSへと進化します。もちろんHFS+もまだ使えますが、できれば先進的な新しいファイルシステムを使いたいところなのと、構成によっては意図せず強制的にAPFSへ変換されてしまうかも知れません。
そこで、ですが、可能ならばシステム起動HDD/SSDと同じかそれ以上の外付けHDDを用意して、ディスクユーティリティを利用してまるっとシステムHDD/SSDの「複製」を用意することをおすすめします。普段からTimeMachineでバックアップを取っていたとしても、です。今回ばかりは。
- 不具合があればいつでも以前のmacOS Sierra(複製したHDD)で起動して作業が続行できる(これが最重要)
- 不都合があればAPFSからHFS+フォーマットし直してmacOS High Sierraをインストールし直せる
- なんらかの理由で(構成によって)macOS High Sierra Install時にAPFSへの変換がされなかった場合、APFSでフォーマットし直し、複製したHDDから環境を持ってこれる。これはTimeMachineから引き継ぐよりも元に戻しやすい。
- クリーンインストールをして手動でバックアップデータを戻すつもりの場合でも、TimeMachineのバックアップデータより複製したHDDからの方が手動であれこれしやすい。
TimeMachineは通常運転の時のバックアップデータ、緊急時のバックアップデータとしては最高に便利なものです。が完全を求めるなら別に用意した外付けHDDにまるっと「復元」したHDDがあると最強です。復元ですからそのままそのHDDで前の環境で起動できるのが何よりの魅力。普段バックアップやTimeMachineなど使っていない人はなおさら復元HDDを用意することを「強く」お勧めします。
そのぐらい大きな改変です。また、これによってアップデートや買い替え、もしくはアプリ自体を変えなくては動作しなくなるアプリも当然出てくる可能性あります。Office 2011(これは17.10.10でサポート終了という意味)や、現バージョンの仮想環境アプリは動作しなくなることがわかってますし、ファイルシステムに起因しなくてもOSのバージョンアップによる影響で動作しなくなるもの(うちの場合KORG M1がそう)も出てきます。
今回ばかりは念には念を押して臨むことを強くお勧めします。