Mac mini 2018を起動すると毎回ESETからいわれる「新しいネットワークが見つかりました」表示。インターフェースはうちの場合は「en9」、なにかの誤動作だろうといつも「キャンセル」をおしてやり過ごしていたが、さすがにウザくなってきたので本腰を入れて調べてみる。
en9よ、お前はなんだ?
まず、この「en9」はMac mini 2018の実際のEthernetポートのことではない。実際のEthernetポートは「en0」。それ以外にEthernetポートは無い。ので、「ネットーワーク環境設定」にも「en9」らしきものは出てこず、デバイスの動作を止めることも出来ない。もちろん「システム環境設定」でもネットワークの項目には「en9」は無い。ESETが検出しているということは動作しているという事なので解らないものが動いていると思うとちょっと怖い、が、実はMacに必要なものなら下手にESETで動きを妨げない方がいいとも思うし・・・。うーん・・・と唸りながらふと思い立って、すでに古いユーティリティーで裏に隠されてしまっている「ネットワークユーティリティー.app」で見てみると、やっと発見。
動作しているねぇ。。。製造元USB NCM、モデルiBridgeとある。これをワードに検索してみるとうまくヒットしない。別々に検索するとそれらしきものはヒットするがいまひとつ纏められない。USB NCMに関してはなにやら小難しいページ、iBridgeに関してはシステム環境設定で見るとUSBの項目iBridgeバスの下にiBridgeドライバが確かにあり動作している。
iBridgeの所には製品IDと製造元IDがあり製造元はAppleとある。製造元IDがApple、そしてMac mini 2018で起きる現象ってことは・・・
Apple T2セキュリティーチップがらみじゃね? そんでそれを古いユーティリティーであるネットワークユーティリティー.appがネットワークデバイスとして【誤検出】してんじゃね? さらにそれをESETが【誤検出】してんじゃね?
という仮説を立てて仮説自体は言わずに、Appleサポートに聞いてみた。案の定通常のサポートでは解らずスペシャリストまで繋がり話をしてみるもAppleサポート スペシャリストでも把握はしていなかったようでこちらが、「この製造IDと製造ものIDとかでAppleの構成部品データベースのようなものでこれがなんなのか調べられないのか?」ってな質問をしたら、ハッと思ったように何かを調べてくれ、提示されのが「システム環境設定の『コントローラ』のところを見てください」と。みてみると・・・
Apple T2セキュリティチップ
ですねぇ。やっぱりか。ここでやっと先述の仮説を話ししてみると、「そんな感じかとおもいます。この辺になってくるとあまり詳しくはお話できないのですが」とのことで代わりにこのページも提示してくれた。
https://support.apple.com/ja-jp/HT208862
iBridgeとはApple T2セキュリティチップだというのはこれで明白。そしてその機能の一部としての「en9」って事で、逆に言えば
Apple T2セキュリーチップが搭載されている新しいMacではESETが「en x」を誤検出して「新しいネットワークが見つかりました」と表示してしまう
って事なんだろうねぇ。en9はMacの動作に必要な動作なので下手にESETで動きを妨げない方がいいだろうってんで、ESETのサポートにこの一連の流れを報告。ESETの回答待ち。ですが、少なくとも今の段階で言えるのは私が当初からしていたように、ESETがそのメッセージを出したら今のところはいちいち「キャンセル」で逃げておくのが良い、って事かな。