ASUSTOR AS3304TのTimeMachine用MyArchiveドライブをSSDにしてみた

の続き、MyArchive ドライブSSD化編。(ちなみに、これは失敗でした。後述※)

MyArchiveドライブ用に4TBの2.5inch SATA SSDを入手。SAMASUNG 870EVO 4TB(MTTF150万時間、2400TBW)とCrucial MX500 4TB(MTTF180万時間、1000TBW)と2つで迷ったが、TBW(総書込みバイト数)でみると870EVOの方がMX500の2.4倍の2400TBWなんだけど(SAMSUNGのいつものことで盛りすぎじゃね?とも)、MTTF(平均故障時間)で見ると870EVOが150万時間なのに対しMX500の方が180万時間でMX500の方良い。いつも思うけれどSAMSUNGのスペックはあまり当てにならないんだよなぁーあ。。。それとSAMSUNGのサポートが・・・(略)。

価格的は枯れた製品なだけあってMX500の方が安価でなんだかんだで2.5万円で入手可能だった。てわけで、結局MX500にした。(まぁ、なんどか書いている通り個人的にSAMSUNGは嫌いなのでできれば避けたいということもあったりはしたが、そうはいっても検証もしたいので、MX500がダメになったら次は870EVOも使ってみようかとも思う)

TimeMachine用に4TB SSDに替えた訳

TimeMachineにバックアップする現時点のウチの最低必要総容量は1.4TBなので、まぁ、3-4TBほどあればTimeMachineの履歴バックアップはとれるのだ(もちろん電脳-煩悩の場合)。

先述の通り、とりあえずと手元にあったToshibaのNAS用6TB HDDにTimeMachine用に4TBと、Google Driveのバックアップ2TBとして運用を始めたのだが、2.5GbEなNASとはいえ、実際に使ってみると「うーん・・・」と唸ることがあったのでSSD化を考えていたのだ。それはバックアップの速さ云々ではなく、復旧に関わる方の速度だ。

たとえば「TimeMachineバックアップをブラウズ」をすると過去のファイルをブラウズできるのだが、これがNASのHDDだとかなりもっさりするのだ。いや使えないことは決してないのだが。。。「SSDにしたら、変わるのか?」と興味を持ってしまった。

加えて、TimeMachineからシステムを完全に復旧するときにASUSTORのMyArchiveドライブの利点でもある「取り出してUSBケースなどに入れて直接接続」して復旧するときにHDDよりSSDの方が速いだろうという事。NASの4ベイの内常時稼働するHDDはRAID1の2台で、のこる2台のベイのウチ1台はベイには入っているもののバックアップ時にしかマウントしないので、のこる1台をTimeMachineのために常時マウントしてあるとしても回転・振動しないSSDにすればNASのドライブの(振動・熱による)故障率を下げるのに貢献するんじゃなかろうか、とかとか。まぁ、要するに「替えたらいろいろどうなる?」と思い立ってしまったので、というわけだが(苦笑)。

NAS経由でもランダムリード・ライトの速さが効く

とどいたので早速TimeMachine用のMyArchiveドライブをSSDに替えてTimeMachineバックアップを取り直すなどしていろいろ検証。

そういえば、そもそもNASでSSDが使えるのだけれど、少なくともASUSTORのADM3以降はSSDを認識するとtrimが自動で有効になるとのこと。正確には「シングル、JBOD、RAID 0/1/10 ボリューム構成で SSD を使用するとき、その SSD に対する Trim コマンドが自動的に有効になります」とのこと。MyArchiveも含まれる。ので基本的には問題なく使える(RAID 5 および 6 構成では、マニュアル参考のこと)。まぁTRIMが有効にできないNASの場合にはSSDはやめといた方がいいだろう。ASUSTOR AS3304TのMy Archiveでは大丈夫。

で、NAS経由でシーケンシャルリード・ライトのベンチマークを走らせてみるとHDDと実はあまり変わりがない。そこだけみるとガッカリなのだが、実際の使用感ではランダムリード・ライトの速さがやっぱり効いてくるねー。TimeMachineの初期バックアップ時間はHDDの時の7割程度の時間で終わった。1時間毎の動作もHDDの時と比べると快適。「TimeMachineバックアップをブラウズ」もNAS経由のHDDの時と比べてだが、快適になった。もちろんUSB直の時とは比べるべくもないが、HDDよりあれこれマシになったので個人的には良し、だ。

そうそう、入手したのは4TBのSSDだけれど、macOS sonomaのTimeMachineのカスタムで使う容量を3.2TBに制限している。これは4TBの80%の容量。速度低下対策と信頼性確保のために20%は残すようにした。

Time Machineに「普通の」SSDは向いているのか?

ウチの場合NASで使ってはいるけれど、SSDでRAIDを組んだわけではなく、AUSTORのMyArchiveドライブの一つをSSDにしたってだけですのでお間違い無く。ネットワーク経由の取り外し可能ドライブをSSDにしたってだけで、USB接続するのか、普段ネットワーク経由にするのかの違いなだけですから、ね。なので「NASにSSDは向いているのか?」の話ではない。

で、そもそもSSDはTime Machineに向いているかどうかだけれど、電脳-煩悩的な考えから言えば「向いていない」と(現時点では)考える。データ保管の信頼性・ドライブがおかしくなった時の復旧の可能性を考えるとHDDの方がいいかと思うし、コスパの面からもメリットが大きい。特にUSBで直繋ぐような場合は速度的にHDDでも十分で、信頼性を高めるためにRAIDを組んだHDDなら尚可。が、これはTime Machineだけが唯一のバックアップの場合。

ウチのようにTime Machineをシステム復旧第一とし、加えてデータの1次バックアップ(無くしてもこまらないデータも含む)とする。さらに別にデータの2次バックアップ(これはNASをバックアップサーバとして無くなると困る重要なデータをバックアップ)がある場合は、1次バックアップであるTimeMachineの方は快適性を優先してSSDもあり(USB直・ネットワーク経由問わず)って感じかな。

ちなみにMy ArchiveドライブとしてSSDは向いているのか?は、取り外して保管することを考えるとHDDの方が向いていると思います。はい。しつこいようだけれど、私の場合は2つ設定したMyArchiveのうち一つを常には取り外さずにつけっぱでTimeMachine用に設定してるので、その場合SSDもありかも、て事です。2.5inch SATA SSD 4TBをわざわざ入手してUSB HDDケースに入れて(市販の4TBのUSBポータブルSSDも同じこと)TimeMachine用にするか?って聞かれたら私なら「しない」と答える。HDDで充分。私の今回の構成の場合で、結果、快適になったのでありかも、というだけで。はい。

※) いい加減SATA 2.5inch SSDぐっと安くならんかなー。需要が少なくなってきてるので逆にむずかしいか?

※【2023.12.13追記】

結局、ASUSTOR AS3304TのMyArchiveドライブによるTimeMachineはやめました。詳細はこちら。

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