OPINELの良さが全くわからない。

私は30年以上キャンプをしてきて、いまだかつてOPINELのナイフを所有したことがない。店頭で見ても欲しいと思ったことすら買おうと思ったことすらない。

安っぽすぎて。上の写真見ても「かっこいい」とか「おしゃれ」とは全く思えないんだよなぁ・・・。そりゃスーパーなどで売ってるいわゆる包丁や、果物ナイフしか知らない人は多少はおしゃれに見えるのかもだけど・・・。

OPINELは本当にキャンプでの最初の一本なのか?

個人的な考えを書かせて貰えば「否」だ。わたし的には最初の一本ならVictorinoxの方を勧める(ただし不必要な機能がわんさとついてない、必要最低限のタイプ)。概ねOPINELを最初の一本として勧められる理由はこんなだ

  • 安価で手が出しやすい
  • ブレードをしまってる時も開いている時もロック機構があって安心
  • 軽い
  • よく切れる

が、これ、

  • 安価で手が出しやすい → つか、安っぽい。ハンドル材のブナ材のおかげで、かなり安っぽく見える。フランスの越後守と言われる所以。でも例えば双璧をなすだろうVictorinoxもじゅうぶんに安い。しかもとっさに必要になったりするプラスアルファの機能が本当に便利。そもそも安さ優先なら似たような大きさのケース付き果物ナイフの方が安い。
  • ブレードをしまってる時も開いている時もロック機構があって安心 → 確実なロックだが、回転式なので片手で操作できない。Victorinoxのミディアムの一部とラージにはロック機構がある。
  • 軽い → 確かに軽い。がVictorinoxでも同じナイフのみのタイプならそこまで変わらん。
  • よく切れる → 買ったばかりで研いでない場合や、ズボラでノーメンテならVictorinoxの方が切れる。

つまり、刃物が好きでメンテもちゃんとできるという人以外の多くの場合、Victorinoxと比べた時のメリットは「安い」だけだ。OPINELはカーボンスチールブレードもステンレスブレードも購入時は研がないといけない。加えて私がOPINELを勧めない一番の理由が・・・

切っ先が上を向いた独特のブレード形状

だ。これが実に危ない。ナイフを使い慣れてない人ならなおさら危ない。かなり鋭利で両刃の剣ぐらい危ない。特にキャンプで使うときにこのブレード形状であるメリットは一つもない。それと

ブナ材のハンドルが水に弱い

ってのもある。つまりガシガシ洗えないのだ。ブレードを収めるハンドルの溝は当然洗えない。回転式のロック機構内にもゴミは溜まりやすい。つまり他のフォールディングナイフと比べて不衛生・・・。これでどこがアウトドア向きだというのだろうか? 分解してハンドルをオイル漬けしたり(そんなに効きはしないし、そもそもやってはいけない※1)、カーボンスチールブレードを黒サビ加工している人もいるが・・・。それもう、「安価で気楽なOPINEL、ガシガシ使える」じゃぁないじゃん。ナイフ好きな人、手入れ好きな人は良いだろうが、そうでないなら素直にVictorinox買った方がはるかに楽じゃね?

※1に関して詳しく書こうと思ったが、詳しい記事を見つけたので、こちらを参照のこと

「オピネルのオイル漬け」は、最悪のカスタム

オピネルをオイルに漬けると、思わぬトラブルが…

オイル漬けをやっているのは、アウトドア経験の浅いブロガーばかり

オピネルのオイル漬けは、木材表面加工として常識はずれ

とまあ、そんな感じです(同じ方の記事ですがページが分かれているのでそれぞれのリンクをご紹介)。(OPINELの黒サビ加工に関しても言いたい事はあるのだが、それはまたいずれ)まぁ、言える事は「OPINELのオイル漬け」や「黒サビ加工」なんかを嬉々としてあげてるブログ主・動画主の記事は信頼するな、って事ですな。うん。

って事で私は一度もOPINELを欲しいと思った事はないし、人に勧めることもしていない。最初の一本ならVictorinoxをお勧めする。が、私のOPINELへの不満点はこんなモデルは多くが解決している

OPINEL #8 OUTDOOR

ポリアミドグラスファイバーの複合素材ハンドル(ホイッスル付)。切っ先は上を向いておらずドロップポイントに近い。これなら回転式のロック機構のメリットの方が勝る。が、これの難点はブレードの半分が波刃で料理などには使いにくい事。これでブレードが普通だったら初めて買うOPINELになったかもなのに・・・

と、ここまで書いて気がついた!

そうか、私がOPINELを好きではないのは大きく2点。ブレードの切っ先の形状と、安っぽくて水に弱いハンドル材、か。となると、ブレードは自分で加工してドロップポイントに近くすりゃいんじゃね?ハンドル材は・・・あ、デフォルトのブナ材ハンドル以外にも、オークウッド、オリーブウッド、ウォールナットを使ったモデルが#6と#8にはあるね! 水に強くて固めだとオリーブウッドかオークウッドかな・・・。さらにハンドルを自分の好きな形にカスタムすりゃいいかも・・・。ふむふむ・・・。あ、PayPayライトマネーがちょうどあるな・・・。

OPINEL #8 オークウッドをポチる

気がついたらポチってました(爆)。キャンプ始めてから30年で初めてのOPINELです。選んだのはステンレスブレード、オークウッド。オリーブウッドの方が水には強うそうだけど、ハンドル材としてはオークウッドの方が好み。いずれにしてもブナよりは完全に良いでしょ、ブナよりは。箱から出してみる。

ふむ。ハンドルは悪くないね。OPINELの刻印がハンドル材に無く、色も渋く持った感じも良い。嫌いなあの安っぽさが一気に消えるね。あぁ、でもやっぱりブレードの切っ先が嫌だ(苦笑)

さて、どうしてやりましょうか・・・

ちなみに、「最初のキャンプ向け1本としてVictorinoxの方を勧める」と書いたので私のお勧めも2本載せときます。

ソロで荷物減らしたいならVictorinox キャンパー

ソロならこれ一本あれば大体事足ります。十分安いですし。偽物がわんさと出回ってますが、本物はこの価格で壊れない限りずっと使える品質があるのが凄いところです。30年前のも全然平気に使えます。キャンパーの難点はブレードのロック機構がない事。でもカチッとハマるのと、変な使い方と、変な方向に力を加えなければ危ない事はまずない。切っ先がドロップポイントでOPINELの切っ先より安心。ミディアムモデルなのでブレードは短めなので、大きなものを切るときには工夫は必要だけれど。

え?缶切や栓抜きなんて必要ない?それね、使ってない人がよく言うセリフです。例えば缶切の先端はマイナスドライバー(小)にもなってます。栓抜きの先はマイナスドライバー(大)にもなってて、スクレイパー代わりにも使えます。キャンプギアをキャンプ地で整備する必要に迫られる事、あったりするんですよ。例えば焚火台のコゲをスクレイパーで削ぎ落としたり熱で歪んだのを直したり、例えばストーブ(バーナー)やランタンが調子悪くなったのがどうにかできる場合もあったり、例えば組み立て式の椅子やテーブルのネジを締め直したり・・・と、意外と出番はあります。コルク抜きもキャンプ地にいく途中の店でうまそうなワインを買ってサァのもうと思ったらコルクだったなんてのは数回経験してます(笑) 大体、缶切り・・・使いますよ、使い終わったガス缶に穴開けるときに。それともう一つ「コルク抜き」ですが使ってない人が一番「イラねー」って思うものかも知れませんね。これ、硬く結んでしまってなかなか解けないロープを解くのに便利なんですよ。知りもしないのに何言ってんだ、と。

バイクなどでなら、ちょっとした整備などにも使える更にツール数の多いマルチツール系もいいですね。そうするとレザーマンのマルチツールも選択肢に入ってきます。さすがにちょっと価格は高くなりますが。Victorinoxでもプライヤーがついたタイプのものが良くなってきます。バイク付属工具だけでは足りなかったりすること多々ありますからね。ま、高いですが(笑

料理向きならVictorinox センチネル

クリップのないモデルと、片手用でない、サムホールが無いモデルもあるが、Amazonでは見つけられなかったで、サムホール付きクリップ付きモデルの載せるがそれでもこの価格。もちろんロック付機構付き。買ってそのままで切れ味がいい。片手が塞がっていてもブレードを出せて、自動でロックする。メンテも楽。切っ先がドロップポイントでOPINELの切っ先より安心。ラージモデルなので、特に料理に向く。

その他Victorinoxマルチツールを選ぶときに気をつけたい事

Victorinoxは本当に種類がいっぱいある。スモール、ミディアム、ラージに分かれそれぞれに用途によって多種多様な組み合わせがある。基本的には「自分が最低限使うツールが組み合わされたモデルを選ぶ」だ。余計な機能がない方が当然軽くなるし、安価になる。ミディアムタイプならロック機構があるものもあるのでその方がいいなら探してみるといい。

他にはブレード。ラージタイプはほとんどがロック機構がある。大きくはトレイルマスターなどのラージタイプの中でも小さめタイプと、もうすこし大きめのレンジャーグリップタイプ。キャンプで使うなら多分前者の少し小さめタイプがいい。メインブレードの長さは大体OPINELの#8ぐらい。それよりもう少し大きめのレンジャーグリップタイプはブッシュクラフトよりの人向けかな。で、どちらも気をつけたいのは「セレーション(波刃)」タイプのメインブレードはキャンプには向かない。ザイルを切ったりするのに適しているセレーションは片刃になっていることもあって例えばリンゴの皮を剥いたりなんてのができなくはないが難しい。研ぐのも難しい。本格登山や本格的なトレッキングには向いているが、普通のキャンプならサムホールの有無にかかわらず普通の刃のメインブレードの方が料理に使いやすい。

このVictorinox センチネルに近づければ「使える」かも

私的に、このVictorinox センチネルの使い勝手に近づけるために今回OPINEL #8 ステンレス オークウッドを買って手をかけてあれこれして「楽しもう」と言うわけです。そうじゃないノーマルOPINELはやっぱり良さがわからない。ハンドル材を自分で変えたりするなら別ですが、どこかで聞きかじったオイル漬けや黒サビ加工を嬉々としてブログで書いているようなのをさらに真似したところでたかが知れてますし、OPINELの「安くて、研げばすごく切れるし、ガシガシ使える」とはかけ離れてます。それをもしないような人なら尚更です。

そして、そもそも、車移動、そしてこれ以上の、もっと本格的な料理をしたいのなら、やっぱり包丁の方が良いです。そんで、キャンプでの最初の一本って言うなら・・・家にある包丁がベストかと思います。買わんで良いし。

キャンプ道具・アウトドア道具について何度か書いてますが、「最初に何を買うべきか」ではなくて「最初に自分のスタイルを知る」が大事です。スタイルによって必要な道具は変わります。ので、「最初に買うべき〇〇の○○ ○選」なんていうドシロートまとめ記事なんざ何の役にも立たないことが圧倒的。例えばそもそも車移動でのただのキャンプならなんでわざわざナイフが必要か? オートキャンプで電源すら使う場合なら尚更。なのでそんなのを参考にして要らないもの買ったりしませんよう・・・(^^;;; (つづく)

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