そーいや、法人格を外して自営にしてから口座はずっと個人口座を暫定利用したままで、いろいろ不便なことも増えてきたので、かなり今更ながらだけど(苦笑)屋号付きの口座をつくんなきゃね、と、調べてみた。
サイトによっては住信SBIネット銀行でもできるよ、とか全くの嘘を書いているところがあるので注意。私が個人用口座で使ってる住信SBIネット銀行では屋号付きの口座などできませんし、「目的別口座がつかえるのでそれを利用し・・・」とか書いているところがありますがそもそも意味合いも使い勝手も違うので役に立ちません。同じことはゆうちょ銀行にも言え、ゆうちょも正確には屋号付きの口座を開設できるわけではありませんし、似たようなことはなんとかできなくはない、というレベルで使い勝手はわるいです。メガバンクも個人事業主口座に対応してたりしますが、実店舗が近くにないような田舎では実質的にはネット銀行という選択肢になります。
では個人事業主用の屋号付きの口座はネットバンクのうちどこが対応しているかというと3つのみ。
このうち、楽天銀行は前身のeBankは良かったものの楽天がのみこんで楽天銀行になり、かなりの改悪になり、いまも改悪が続いていること、楽天自体の運営がどうも信頼おけないので、個人的に除外。楽天好きの人は選択肢に加えてもいいかと思うが、そうでない限りは特にお勧めは(私は)しない。(ので、リンクも貼ってません)
てことで、ジャパンネット銀行とGMOあおぞらネット銀行の2行に申し込んでみたら、(審査もあって開設できない場合もあるとかでしたが)2行ともにスムーズに開設出来ました。さて、どちらをメインに使おうかと色々と実際のところを比較してみたのでなにかの参考まで。。。
Contents >>>>>>>>
ジャパンネット銀行 個人事業主用
個人用のジャパンネット銀行口座があるなしにかかわらず独立して開設できます。ただし審査がありますので100%開設できるわけでは無いようです。こちらのページから申し込みできます。
- VISAデビット付加 (キャッシュバックやポイントなどはキャンペーン時以外は無し)
- 利用可能なATM セブン銀行ATM、イオン銀行、ローソンATM、Eネット、三井住友銀行、ゆうちょ銀行
- ATMからの入金 3万円以上は無料、3万円以下は月1回のみ0円、以後165円(ゆうちょ銀行からは330円)
- ATMからの出金 3万円以上は無料、3万円以下は月1回のみ0円、以後165円(ゆうちょ銀行からは330円)
- 振込手数料 ジャパンネット銀行同士は金額にかかわらず55円、他行は3万円以下176円、3万円以上275円
- 屋号+個人名(逆の順番は不可)
- Pay-eazyも可能
- セキュリティ トークン
この辺はよくある記事で載っている部分。
ジャパンネット銀行 個人事業主口座のメリットはYahoo!やSoftbank系サービスとの連携にこそメリットがある。Yahoo!ショッピングで販売するところなどがそうだが個人事業主ではPayPay加盟店であれば売上の入金が早く手数料も無料というところ。
やよいの青色申告クライドや、やよいの白色申告などの会計ソフトへの対応が万全。また、iPhoneなどのアプリも個人用とビジネス用で別にあるのでいちいち入力してログインし直して切り替えずに、アプリを変えれば良いだけ。この辺はネットバンク初期からあるジャパンネット銀行だけに使い勝手は良い。
最近まったくクレジットカードと同じサイズのトークンカードに替わった。アプリ認証は無いので出先でも利用する場合はトークンも持ち歩く必要がある。
入金管理にワンタイム口座が作れ、個別に一時的な専用口座を作って振り込んでもらうなどのことができる。入金消込などに利用することもできる。入金の期限設定なども可。
VISAデビットについて
事業用のVISAデビットが使えるのも(会計処理上)メリットがあるが、ポイント付加やキャッシュバックなどはない。唯一初回時やまれにキャンペーンがあるときにだけ雀の涙ほどのキャッシュバックがある程度。
VISAデビットは実カードの他に個人用ジャパンネット銀行と同じくカードレスVISAデビットを任意で発行出来るのでカード番号を入力するのに不安があるサイトなどでの買い物などでは便利だろう。
カード刻印名は氏名ではなく「BUSINESS ACCOUT」となるが、ネット通販などで氏名の入力には本人名のローマ字を入力。実店舗でも本人の名前をサイン。
GMOあおぞらネット銀行 個人事業主用
個人事業主用の屋号がついた口座を作る場合は、まず個人用口座を開設し、その口座のメニューから申し込む必要があるので一手間多くなります。またジャパンネット銀行と同じく審査がありますので100%開設できるわけでは無いようです。こちらのページから申し込みできます。
- VISAデビット付加 (1%のキャッシュバック)
- 利用可能なATM 現在、セブン銀行ATM、イオン銀行の2つのみ
- ATMからの入金 110円
- ATMからの出金 110円
- 振込手数料 GMOあおぞらネット銀行同士は無料、他行は3万円以下166円、3万円以上261円
- 屋号+個人名(屋号は個人名の前でも後ろでも可)
- Pay-eazy不可
- セキュリティ 認証アプリ他、色々選択可能
ジャパンネット銀行と比べると手数料が安く特にATM手数料がかなり魅力的。大体GMOはロリポップサーバや、muumuuドメインなどのネット関連サービスを提供する企業なのでその辺の使い勝手は当然のように良い。
しかし使い勝手が悪いところもあって、GMOあおぞらネット銀行は個人用も個人事業主用も法人用もiPhoneアプリの区別はなく一つだけなので個人用と個人事業主用の口座の管理をアプリでやろうとするとログアウトやログインし直しが毎回必要になってくる。これはかなり面倒。私的には個人用の口座は住信SBIネット銀行でかなり満足しているのでGMOあおぞらネット銀行の個人用口座は使わないことにし(個人事業主用口座を作るためだけに開設)、iPhoneのアプリは個人事業主口座専用とすることにした。
やよいの青色申告クライドや、やよいの白色申告などの会計ソフトへの対応がいまひとつ。ちゃんと反映されない。一応やよいの対応リストにはあるが、不完全な感じ。ま、手入力すればいいし、私の場合そこまで頻繁にものすごく多数あるわけでもないので、実害はないが、業種によってはネックとなり得るかもしれんねぇ。。。
ジャパンネット銀行にあるワンタイム口座をより進化させた感じのより使い勝手の良い振込入金口座が作れる。顧客それぞれ専用のバーチャル振込口座を作れる機能で1000口座まで作れる。永続的に割り当てることも可能。ただ、会計アプリとの連携度が今ひとつなので自動消込のようなことは多分現状ではできないのは注意が必要。
トークンは無く、iPhoneやスマホの専用認証アプリを利用することが可能。トークンを持ち歩く必要がないので個人的にはこちらの方が都合がいい。認証が必要なシーン毎にどういう認証にするかをメニューから設定できるのも柔軟性があっていい。
VISAデビットについて
これはGMOあおぞらネット銀行の圧勝と言っていい。1%のキャッシュバックがあるのは大きなメリット。100万円使えば1万円バック。1万円あるのとないのとでは大きく違う。たとえばAmazonビジネスアカウントを作ってそこで使えば、ビジネス用の買い物と個人用の買い物が分けられ会計も楽。これはジャパンネット銀行のVISAデビットも同じだがこちらはそれに1%キャッシュバックがつくのだ。
カード刻印名は氏名ではなく「BUSINESS」となり、ネット通販などで氏名の入力には「BUSINESS」を入れるのが基本だが、本人名でないと受け付けないネットサービスや通販の場合本人名のローマ字を入力、でも問題ないそうだ。てことでこの辺はジャパンネット銀行のVISAデビットと大きな差はない。実店舗では本人の名前をサインするのも同じ。
そんなわけで、うちではGMOあおぞらネット銀行をメインにした
うちの場合、ATMでの入出金が意外とあったり、ビジネス利用でVISAデビット利用が結構あったりするので、メリットが大きいGMOあおぞらネット銀行をメインにした。顧客毎に仮想振込口座を作れて、設定すれば顧客毎の振込口座はかわらなく出来るというのもうちの場合なにげにメリット。
うちで使ってる「やよいの青色申告オンライン」との連携が今ひとつだけれど、実際にはそこまで不便ではないし、先述のメリットを打ち消すほどでもない。(頻繁に口座に入出金があるようなところは会計アプリとの連携が安定しているジャパンネット銀行の方をメインにしたほうがいいかもですけど)
個人用口座と個人事業主用口座を両方ともにGMOあおぞらネット銀行にするのは先述の通りアプリが1つなのでログインの問題で使い勝手が悪いけれど、個人用口座は個人用口座としてメリットが大きい銀行を利用するほうがいいし、別に同じ銀行にする必要もないし、そこまで煩雑にもならないし。
ジャパンネット銀行は、ほぼPayPayの売上受取にのみ利用することになりそうかな。この2つの個人事業主用口座があればうちでは事足りますし、2つあることのメリットもあったりするときもあるので、そんな感じで(うちでは)使います。