コンパクトなバッテリー内蔵Bluetoothスピーカーは2017年に
なんて買っていて、既に今は知人に譲ってる。今はBOSE Soundlink mini2 SEを持っているので、特に個人的には安価なものは必要なものでもないのだけれど、顧客から相談されてAnker Soundcore 2とかSoundcore 3とか扱ったが、こんな小ささでよくこんな音が出るなぁと感心、です。この小ささだから、うちのメインスピーカーのTANNOY Revel402とは比べられるわけもないし、うちのサブの3インチのモニタースピーカーで1万円代付近のTASCAM VL-S3BTと比べてもVL-S3BTの方が音がいいのだけれど、それでも5-6千円で、この小ささでこの音はやっぱり凄いと。
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Anker Soundcore 3は特に置き方置き場所で音が変わる!
Anker Soundcore 3だけに限ったことではないが、この手のコンパクトスピーカーの場合、多くが置き方置き場所で音がガラッと変わる場合がある。AmazonなどのレビューやYouTube動画などでよく「低音がまるで出ない」というのをよく目にするし聞くが、多くが置き方置き場所を間違えている。普通の据え置きスピーカーのような扱いをしていてもダメだし、音質比較に直接手前で空気録音してもダメなのだ。特にこのデュアルパッシブラジエーター搭載のAnker Soundcore 3はそれが顕著なようだ。つまりこいつのデュアルパッシブラジエーターの効きをよくなる場所を探せってわけだ(ちなみにBOSEもパッシブラジエーター搭載でこれも置いた場所によっては低音の効きがかわってズンズン来るようになるが、もともと低音が豊かなので、基本的には場所を選ばない)。
スピーカーユニット選ぶなら別だが、スピーカーユニット単体で音を比較してもダメでエンクロージャーの作りや組み合わせ、そのセッティングで総合的に音を考えるだろうに。加えてバッテリー搭載Bluetoothスピーカーはニアフィールドとも違う。BGMに使うのが一般的だろうから、実際のスピーカーの置き場所と試聴場所の距離感というか空間で比較せんとだめかと思う。
試しに手持ちのAnker Soundcoreをなにか低音・ベースの音に特徴があるような楽曲を流して家・部屋のなかのあちこちに置いてみてそれぞれの音を聴き比べてみてほしい。置いた場所によっては低音がまるで出ず小さいステレオAMラジオのような深みのない音になってがっかりするし、場所によっては「え゛!? こんなに低音が出るの?!」となる。床に置いてみたり、棚に置いてみたり、キッチンテーブルだったりサイドテーブルだったり。ガラステーブルだったり木製テーブルだったり、壁際だったり壁からかなり離してみたり。ちなみにうちの場合は木製の本棚とDIYしたローテーブルの上が一番良い。逆に足がアイアンの木製テーブルの上は全くダメ。
それは手に持って直接聞くのとも違う。このサイズでちゃんとバスドラの音がするし、ちゃんと魅力的なベースラインの音もする。Anker Soundcore 3を持っていてこれまで音に満足してなかった人は置く場所で全然違うので、ぜひ試してみてほしい。
価格が高いやつの方が音がいい?
もちろん(笑)。特に単体で比較すれば絶対的にBOSEやJBLなんかの方がいい。先述の通り置き場所を選ばない(選びにくい)。周囲に何もない空間のアウトドアで鳴らすなら特に。バッテリー搭載Bluetoothスピーカーは私も持ってるBOSE SoundLink mini 2 SEなんて2万円越えのも結構数あるけれど、昨日のiPad10thの話と同じようにBGM用途の多くの方はAnker Soundcore 2 / 3で多分十分かとも思う。メインのスピーカーなどがある場合は特に。バッテリー内蔵のBluetoothスピーカーの場合にはバッテリーのヘタリも考えなくてはいけないので確実に数年後には買い替えを余儀なくされる製品でもある。そこに5-6千円を買い替えるか、2.5万円を買い替えるかという話になるのである(バッテリー交換という手もあるが)。音質はもちろんBOSE SoundLink mini 2 seなど価格の高いやつの方が良いし、置き場所も選ばないが、それでもちゃんとセッティングした普通の据え置きのスピーカーには全くもって敵わないのは知っておくべきだろう。いくら音が良いといっても「このサイズにしては」なのであって、これ一つでスピーカーは全てOKなものでは勿論ない。
据え置きスピーカーの方が音質がいいのは当然
ちなみにだが、ウチにあるスピーカーで単に音質で比較するとこうだ。
TANNOY Revel402 >> TASCAM VL-S3BT = BOSE Soundlink mini2 se > Anker Soundcore Select 2 > Amazon Echo Dot 5th >>> Amazon Echo Dot 2th
BOSE Soundlink mini 2 seはあの大きさらしからぬ音が出るのだけれど、1万円前後の3inchクラスの据え置きパワードモニタースピーカーTASCAM VL-S3BTと音質のレベルでは同じくらいなのだ。そこは注意。あくまでこの大きさにしては、だ。置き場所が決まっているなら据え置き型の方が絶対的にいい。
で、Anker Soundcore Select 2ってなんだ?
Amazonでは扱いもなく、Ankerのサイトでもちょいと探さないと出てこないモデルでDocomoのサイトやYodobashi.comで扱っている「店頭専売品」というちょいと特殊なモデルだ。
ググってみると「Soundcore 3と前面メッシュが違うだけで同じもの」と言っている人ばかりだが、違う。ほぼほぼ同じではあるが。違いはSoundcore 3がチタニウムドライバーなのに対してSelect 2は(バラしたわけではないが正面から光を当ててみてみた感じ)多分違う。また、バッテリー容量も小さくなっている。店頭専売用にSoundcore 3より少しランクを落として安価にしたもの、って感じか。私はフリマで新品を4千円で入手できたのでコスパもいいのでこちらを選んだが、普通に新品を買うならチタニウムドライバー採用とバッテリー容量の多いSoundcore 3の方がモノは良いと思うので一応書いておく(苦笑)。
ちなみにだが、YouTubeなどでAnker SoundcoreとBOSE SoundLink mini 2 SEあたりの比較動画が探せばあるのでそれをみればなんとなくはわかるだろうが、BOSE SoundLink mini 2 SEはジャンル問わず、サイズと場所を気にせずいい音で鳴ってくれる。これがBOSE SoundLink mini 2 SEの魅力だ。
一方Anker Soundcore Select 2やSoundcore 3はボーカルは綺麗に出るが言い換えればボーカルだけは綺麗という感じ。なんというか、全体が平べったい。思っている以上に低音も聞こえるのだけれど、点というか面というか。BOSEは立体的。なので少人数構成の歌ものバンドなんかはAnkerとBOSEでは差が出にくい。が、ストリングスやシンセで厚みがあるような曲はBOSEの方が圧倒的になる。
例えば邦楽だとAdoの新世界、SuperFlyのBeautiful、手嶌葵のテルーの唄あたりは差が歴然で圧倒的にBOSEがいい。逆にNkamuraEmiのYAMABIKOやYOASOBIの夜に駆けるあたりは差が小さい。ピアノと女性ボーカルだけの曲ならわからないかもしれない。そんな感じなので先述した要素やコスパも考慮すると「昨日のiPad10thの話と同じようにBGM用途の多くの方はAnker Soundcore 2 / 3で多分十分かとも思う」となるわけである。いやはや、ほんとこのコスパはすごいと、思います。
・・・。で、安かったのと興味があったので入手してみたけれど、BOSEもあるので、これ、どーしよ(苦笑