フレッツ光クロスで10GbEになったはいいけれど、取り巻く環境が追いついていない件

の、続き。

仕事柄どんなもんかとこのあたりでは率先してフレッツ光クロスに変更してみたのだけれど、個人的には概ね満足。けれど、やっぱりちゃんと書いておくこともあるので、書いておく。

10GbE宅内ネットワークは時期尚早

10GbEに対応したWi-Fiルーターにこれだっていうのが無い

ってことに尽きる。っていうか10GbEはおろか2.5GbE対応製品すら選択肢がない状況。あったとしてもWi-Fi6Eもしくはまだドラフト段階のWi-Fi7対応ルータで「これだ」とお勧めできるのがまだ無い。TP-Link製は(他はまぁいいものの)ルータに関しては流石にお勧めしにくいし(自身でも躊躇する)、BuffaloかNEC Atermになるのだけれど、どちらも価格がバカ高い。しかも10GbEのポートも1つか2つで、残りが1GbEと来たもんだ。だったら清く全部のポートを2.5GbEにしてくれた方が価格も下がるし実用的だと思うのだが、そういうのが無い。しかもレビューとかみているとどれもこれも不安定だったり、早々に故障レビューが多いのも躊躇する理由の一つ。

10GbEのSwitching Hubもこれだっていうものが無い

ちゃんと動くモノは業務用の10万円を超える様なものばかり。2-3万円台で10GbE2ポート、残りは2.5GbEポートとかはあるけれど、BuffaloのもQNAPのも一定数悪い評判もある。つまりは搭載されているチップにこれだっていうのがまだなくて、今ある業務用のものを低電力化のためにファンレスにした製品ってだけで、同じく業務用向けなので常時10-20度とかに管理されたサーバ室での使用を前提にされているものを、価格が比較的安価だからと普通の家で使って熱暴走でろくすっぽ動かないと言われてもメーカーもなんとも、という感じだ。それでSwitching Hubで2-3万円だして不安定かもしれない、すぐこわれるかもしれないってリスク高すぎだろ、って一般の声もわからんでも無いが、メーカーの「いや、それ業務向けだから」ってのもわからんでもない。つまりはだ、平たく書くと「コンシューマ向けの10GbE Switchin Hubがまだ無い」だ。5万円台の業務用なFAN搭載のNETGEARのもサーバ室などでの使用前提みたいで相応の室温管理がされてないところだと同じく熱で止まる模様。うーん・・・。

そもそも対応する端末があるのかって話

私のMac Studio M2 Maxは10GbEに対応してますが、それ1つだけ。他は2.5GbE。まだまだ10GbE対応機器って多く無いよねぇ。

てことで、現状、フレッツ光クロスで10GbE回線にしても2.5GbEネットワークを組む方が安価で安定しててお勧め

と、強く思った次第。いや、いいのがあれば本気で10GbEネットワークに移行しようかと考えて色々調べてみてたのだけれど、どれもどれも「う・・・うーん・・・」って感じのものばかり。もとを辿っていくとつまりは安価で低電力低発熱で安定しているチップがまだ出ていないってのが理由なようなので、そういうのが出るまで10GbEネットワークに完全移行はまだ少し先かなぁ、という感触。もしくは今出ている機器を魔改造して冷却して使う、とかかな。Buffaloの2万円ちょいの(多分この手のでは一番安価な)10GbE対応Hubは魔改造を前提に入手して試そうか、とかは思ってはいるが(初売りで買ってみるかな・・・)。

いずれにしても現状ではWi-Fiルーターはギガ対応のWi-Fi6で多分十分だし、安定動作、Meshも安定。Switching Hubも2.5GbEなら5ポートで7千円弱、8ポートで1.2万円ぐらいだし、2.5GbEならボードも安価、USB Ethernetアダプタも安価で組みやすいし、実用的に速い。

ので、一旦2.5GbEで様子を見つつ、10GbE機器が安価で且つ安定したコンシューマ向けの製品が出るまで(低電力低発熱低価格なチップがでるまで)待つ、方が現状は安全かと。

ついでに書いておくと10GbEだと長い線はSEP+とかの光ケーブルとかの方が安心だとか、Ethernet CAT7とかを使う場合にはSwitching Hubの方もそれに対応(アース付きなので、コンセントにアース端子が必要)とか、それまでの(1GbEまでの)LANとはちょっと違う場合も多く、これまでの一般家庭/SOHOあたりの知識と設備では・・・なこともあるので、そこも注意が必要になってくるのは、念の為書いておく(興味があればそれぞれググっておくんなまし)。

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