AirMacとIEEE802.11nの小さな罠 その2。ネットワーク拡張編。

AirMac Extreme MC340J/AとUSB HDDでTime Machineを使う。そして無線チャイム。の構成で暫く使っていたのだが、いくつが我慢できない部分が出てきた。当時とは状況も違い、IEEE802.11n対応の機器のみになったし、有線LANで接続しているメインのiMacよりもiPhone 5s, iPad miniを使う方が多くなって来た。iOSを使っている方は既に知っていると思うがiOSは7になっても接続するWi-Fiのアクセスポイントの優先順位を設定出来ない。自動でより電波の強い安定したアクセスポイントに接続するのみだ。この仕様がまず第1のネックとなる。

 

先述のエントリーの図の様に事務所側に置いたAirMac Extremeは5GHzと2.4GHzと両方使える。事務所内では優先的に5GHzを使いたい。仮に5GHzのSSIDをusadii3-5、2.4GHzのSSIDをusadii3-24とすると、最初に設定する時には5GHzでしか繋ぐ予定が無いのでusadii3-5に接続する設定にもちろんする。

そして母屋に設置したAirMac Expressも5GHz対応だが、母屋と事務所での距離と障害物が全くない訳ではないので5GHzのまま「ネットワークの拡張」をすると大きめの速度低下や不安定な状態に陥る。そこで仕方なく2.4GHzでの「ネットワークの拡張」にしている。頭打ちにはなるが距離がある場合には結果こちらの方が速い速度を保てるし安定する。そんな訳で面屋側は2.4GHz帯のSSIDがusadii3-24で繋いでいる。iPhone/iPadを母屋にもってくると5GHzの電波は届かずWi-Fiのリストには新たにusadii3-24が現れるからこちらで新規に設定する。

ここまでは良いのだが・・・。母屋から事務所に戻った時に自動で5GHzにつながる事が無くなるどころか、基本、手動で5GHzを選ばない限り以後ずーっと2.4GHzを選んでしまう様になるのだ。事務所のAirMac Extremeでも2.4GHzのusadii3-24は当然有効なので当たり前。iOSに接続するWi-Fiアクセスポイントの優先順位を決められれば一発解決する問題なのだが、残念ながら対応していない為に、どうにもならない・・・。

それともう一つAirMac Extreme/Expressの「ネットワーク拡張」は大きく負荷がかかった時などにタマに誤作動を起こして再起動を余儀なくされる事が少なからずある。これがおきるタイミングによっては非常に腹立たしい事が起こる。

そんな訳で、どうにか出来ないかなぁと色々とやってみたが、結局どうにも出来ない、という事が判明(笑)

現状の構成ではどうにも出来ない事がハッキリすれば違う方法をとれば良い。うん。

AirMac Extreme/Epressの「ネットワーク拡張」の利用は諦め、事務所側ではAirMac Extremeを5GHzメインで使い(2.4GHzをOFFには出来ないので)2.4GHzの設定をiOSから削除。

母屋には別途新たに用意したIEEE802.11n(5GHz)の無線ルーターをAPモードで新規にフレッツ光のルータ側に増設する事にした。誤動作を防ぐ為に5GHzのチャンネルを事務所のAirMac Extremeで使っているチャンネルとは違うチャンネルを利用し、コチラは2.4GHz帯をOFFに出来るのでOFFに。5GHz帯の出力を100%にし、SSIDを大きく変えて5GHz-usadii3(仮)とした。

元々5GHz帯の電波は2.4GHz帯に比べると高速だが遮蔽物の影響を受けやすく距離も稼げない事から、こうすると母屋の5GHzの電波は事務所に届きにくく、事務所の電波は母屋に届きにくくなる。そうするとiOSの仕様である「より強い電波のWi-Fiを選んで接続」がやっと活きて来て、母屋・事務所のそれぞれの5GHzのアクセスポイントに自動で繋ぐようになる訳だ。

やっと事務所・母屋全域でiEEE802.11nの5GHzを使えるようになった。結局「ネットワーク拡張」をせず、それぞれにアクセスポイントを設置するという原始的な構成の方が良かった、って訳でした(^^;;;

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