EcoFlow River 2, River2 Maxなどのポータブル電源は基本、節電にならないっすよ

↑何時ぞやの記事のように、一台買い増したりしてとても便利に使っているEcoFlow RIver 2 / River 2 Maxだが、なんか、知り合いとか、YouTube動画見ててもとか、勘違いしている人が一定数というか意外といるようなので、ちょいと書いておこう。うん。

結論から書いてしまうが、そもそもポータブル電源は節電にはならない。ここを勘違いしてはいけない。あくまでポータブル電源は便利さと非常時対応のためだと思った方がいい。そこは間違ってはいけない。ソーラーで発電してポータブル電源に貯めて、節電!て・・・(略

以下EcoFlow RIVER 2 Max (512Wh)を例に書いていく。

例えばEcoFlow RIVER 2 Max をAC充電した場合

EcoFlow River 2 Max(以下River 2 Max)は512Whだ。つまり満充電の場合512Wまでの電力を1時間使える容量ってことで、大体500Wの家電を1時間使えるってことだ。

これを容量ゼロから満充電するのには660Wで1時間かかる。てことは660Wの電力使って約77%の電力を蓄えるってことで、約23%はロスしていることになる。

ていうかモバイルバッテリーにしろノートパソコンのバッテリーにしろポータブル電源にしろ、この充電時のロスはそもそもどうしようもない。つまり節電という観点からすると、そのまま壁のACから使った方が節電になる。

ソーラーパネルで充電すれば節電になる?

結論から書くと微妙。節電の意味次第で変わる。

「節電」をグローバルな意味で化石燃料などを使わないよう、SDGsな考えに従うのであれば意味はある。

「節電」を単に支払う電気料のコストを抑えたい、つまり家計に Ecoになるような意味合いだとかなり微妙。

電力会社によっても違うだろうからここは大体そのぐらいだろう的な金額で計算するが、River 2 Maxがフル充電から使えるのと同じ電力を壁のコンセントから500Wを1時間使った時の電気料金を15.5円とすると。

15.5円/日 x 30日 = 465円/月
465円/月 x 1年 = 5580円/年

これをRiver 2 Maxの仕様から現実的に余裕を持って賄うには200W 20v 10Aぐらいのパネル1枚が最低限必要。これが折りたたみ型ソーラーパネルなら安くて信頼できるメーカーのもので30,000円-60,000円。この場合はいちいち晴れた日にソーラーを設置し、その近くにRiver 2 Maxを置くことを前提。

いちいち設置するのが面倒な場合、据え置き型で信頼できるメーカーのもので安価なものを探すと、例えばリョクエンので20,000円。屋外から屋内に引き込む延長ケーブル10Mを買ったとして4,000円、RIver 2 Maxに接続するための変換ケーブルが2,000円で締めて26,000円+雑費4000円で大体30,000円この場合自分で設置なり、ケーブルを引き込む工事をすることが前提。他者に頼めば当然その分の料金はかかる。

自分で設置・工事できると仮定して一番安価な据え置き型にしたとして

初期投資30,000円

これを節約できうる5580円/年で割ると約5.3年で元がとれそれ以降は節電できることには、計算上はなる。なるが甘い。十分に充電できる天候であることも考慮しなくてはいけない。雨天や降雪などの日を考慮して約1年の半分しか充電できる日がなかったとして節約できうる5580円/月は半分の2790円/年にまで下がる。さらに加えてこの計算は毎日River 2 Maxを100%から0まで使った場合なので、例えば毎日80%ぐらいの使用ならさらに下がって節電できうる金額は2,232円/年。

うまく運用したとしても実際はこれくらいかと思う。これで計算し直すと元をとるのに13.4年かかる。据え置き型ソーラーパネルの耐用年数が20年だと仮定して13.4年後にやっと毎年2,232円/年が節約できるようになる計算だ。

って、いや、そのころにはRiver 2 Maxがへたってるだろうて(苦笑)そう、これ読んでて途中で気がついた人もいると思うが、この計算にはRiver 2 Maxの価格は入っていない。入れると何をどうやっても無理になるのであえて入れないでギリギリ比較になるような方法をとってみたのだ。

そしてもう一つ大事なこと、ソーラーパネルの廃棄問題だ。ダメになったソーラーパネルをどうやって廃棄するのかも考える必要がある。てことで、River 2 Maxとソーラーパネルではどうやったって家計節約の意味での「節電」にはならない。

では大容量のポータブル電源にして、ソーラーパネルもがっつり設置するのはどうよ? いやそもそもソーラー住宅にするのはどうよ?

(苦笑)。これも同じことで嘘だと思うなら計算してみてほしい。初期投資の他に計算するときに忘れないでほしいのが耐用年数と交換・廃棄・メンテナンス費用。これらを加味すると家計節約の意味での「節電」にはならないことが多い。多いと書いたのがミソで業者などから言われるままにやってしまって後で後悔てのがほんと多い。やり方によってはうまくいくケースもあるので人任せにせず、きっちりかっちり計算して、信頼できるモノで、且つ安価で、DIYでできる範囲(30Vまで)で、もしくは電気工事士の知り合いにタダで手伝ってもらうとか、自身が電気工事士でDIYするとかならイケるかもしんない。

化石燃料を使わないという意味での「節電」、コストかけててでも自前で発電することに意味があると思えるなら、生活スタイルに合わせて自由にやればいい。

ポータブル電源は基本的に非常用電源

よくわかってないYouTuber動画とかを鵜呑みにせず、あくまで災害時・停電時などの非常用、電源がないところでの短期的な利用をするものだ、と、きちんと認識することが必要かもです。

ポータブル電源+ソーラーパネルも同じく、です。そう考えてみるとコストはかかっても自身が持ってるポータブル電源に見合う折りたたみ型のソーラーパネルの方が本来の目的にあっているとも言えるかと思います。セットで移動できるし、使わないときには雨ざらしにせず仕舞えるなどの利点もあるし、そもそも非常時なら面倒だなんだっていっている場合じゃないし。例えばキャンピングカー+屋根にソーラー設置+ポータブル電源はとても理にかなった理想の使い方だよね。

どこでも太陽さえあれば(非常時でも)電気が作れる、これが本来の魅力なわけで。

と、いろいろ書いた上で・・・(続く。え゛っ?!)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA