先日のエントリーでeGFX Breakaway Box 350を購入するにあたって下調べをしていて、こんな記事を見つけた。
Mac Mini 2018+eGPUの購入を検討
ふむふむ。。。よく調べてありなかなか参考になる記事なのだが、うちとは要求スペックが大きく異なる。映像系のプロだと思われるこの方はiMac ProやMac Proレベルのマシンパワーを要求しているのがうちとは大きく違う。(どうでもいいのだが「Radeon」を「Radion」と「さすがにそれはないだろう」な間違いで書いているあたり、実は詳しくない人なのか?とも思ってみたり。。。いやほんとに蛇足だけれども(苦笑))
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オンボード装着されたビデオボードの性能を100%とした場合、Thunderbolt3でもeGPUは、70%程度の性能しか出せない
これは承知の上。それでもIntel UHD Graphic 630よりは良いだろうよ、って話です。先述のブログによればメインボードに装着されたRadeon RX560を利用した場合と同じ能力をeGPUで出すためにはRadeon RX Vega 56が必要、逆にRadeon RX560をつけた場合には5年前のGPUボードRadeon R9 280相当のパワーとの事…。
ここで「なんだじゃぁダメじゃん!」と思ったあなたは素人です(笑) ボトルネックになっていて本来より遅くなるって話であって、そもそものGPU設計は新しい事、そして必要なパワーが得られるかどうか、が、問題な訳です。GPUパワーをゴリゴリ使う先述のブログの筆者や、ヘビーなゲーマーならいざ知らず、そうでない方は単に自身が必要なパワーを引き出せればそれで良い。以下ベンチマークでの比較だが、eGPUとしてRadeon RX560を利用した場合のRadeon R9 280相当ってのは、かつてのうちのメインマシンiMac 27inch Late 2013のnvidia GT755M(1GB)と比べるとこんなん。
それでもこれまでの3倍のパワー。
うちのサブマシンubuntu/win7マシンについているGeForce 8400gsなんて上のグラフにいれたら多分ぎりぎり100行くか行かないかぐらい(笑) 今販売されているRadeon R5 230がRadeon HD 6450のリネーム品なのでグラフの一番下に比較においてみたが、それに変えようかと思っているぐらい、ubuntuとかwin7の一般のOfficeやWeb閲覧といった使われかたぐらいなら実はそのnvidia GeForce 8400gsでも十分。(逆にいえばそれでしか使ってないのに超高性能なGPUなんてほんとに無駄…)
ベンチマーク比較その2
上の表を参考に今度は新し目のGPUボードのベンチマーク表
nvidia GeForce GT755Mを基準にみてもらうと、一番最初の表が古いので(ベンチマークアプリバージョン等の差もあって)新しい上の2つの表より2割増しぐらいになっているのでそこを加味してもらうとして、それでもIntel UHD Graphics 630やIntel Iris Graphics 540といったいわゆるiGPUとは雲泥の差のスコアが出ている。この新しいベンチマーク表だとRadeon HD 6450の最新のリネーム品(ただし微妙にブラッシュアップはされている)の今3,500円で販売されている設計も古いRadeon R5 M230が1280という数値を出していてそれにすらIntel UHD Graphics 630は負けているが、Intel UHD Graphics 630は4K 60FPS表示 x3台が出来る、等、実際にはRadeon R5 M230より【はるかに優っている】ところも多い。このようにGPUには目的や得意不得意は当然あるのでこう言うのは一部の性能の比較しか出来ないことは念頭に置いといた方がいいだろう。
いずれにしろRadeon RX560が7割程度のパワーに落ちたとしても少なくともGeForce GT755Mの倍のパワーはある。
ついでに書くが、最初の表ではRadeon R9 280とGeForce GT755Mの差は3倍以上、新しい表ではGeForce GT755MとRadeon RX560の差が3倍で、何をもってしてRadeon RX560の7割のパワーなものがRadeon R9 280相当なのかって話にもなってくる(苦笑) ていうかそもそも世代が新しい方が当然良いのは間違いはない。その象徴とも言えるのがAppleのMetalに対応するか否か。AMD Radeon RX560以降がまさにMetal対応なのだ、そこが大きく違う。Metal 対応のRadeon RX580 GPUボードをつけるとMacPro 2010へmacOS MojaveをInstall可能になったり、する。
パワーアップするのは間違いはない
てことで、ベンチマークやスペックだけ追いかけているとわけわからんになってくるし、頭も痛くなってくるのだが、Mac mini 2018 + eGFX Breakaway Box 350 + Radeon RX560で、7割程度のパワーでも、業種によっては、というか多くの場合、十分な速度のパワーアップとなり得るのは間違いない。○○相当っていう言い方は実はいい加減で、世代を合わせにゃならんし、得意な処理も微妙に違っていたりするの、あてにはならないが、その時のベンチマークの「比較」は参考にはなるだろう。実際にパワーアップするマシンも多いのでSonnetでもRadeon RX560搭載モデルのeGFX Breakaway Puckがあるのだ。
ざっと、こう分けられるかもしれない、ね。
- Web閲覧、Youtube/ビデオオンデマンド視聴、個人のBlog、趣味の写真、趣味の動画編集、Officeアプリ、DAW > Intel UHD Graphics 630でほぼほぼ十分。ただしMemoryは16GB以上積むこと
- 4Kモニターサイズ、マルチモニターでのフル画面での大きなファイルサイズのPhotoShop/Illustrator編集、稀にFinalCut Pro相当の編集など、Intel UHD Graphics 630でちょっと足らないなぁぐらいの感じ > eGPUでRadeon RX560(2GB〜4GB)
- 動画編集がメイン、3D制作 > eGPUでRadeon RX570 (8GB)
- さらにGPUパワーが必要、ゲーマー > eGPUでRadeon RX580(8GB)
- もっともっとパワーが必要な映像系プロ、VR系プロ、ヘビーなゲーマー > eGPUでRadeon RX Vega 64
- それ以上 > iMac Pro / Mac Pro / Hackintosh(笑)
なんども書きますが結局Mac mini 2018で何をするか、Mac mini 2018にどこまで要求させるか、です。それを間違えると最新のiMac 27inchモデルの方がいいじゃんってなるし、素直にiMac ProやMac Proの方が良くなってきます。
(注)以上、全て私感です(笑)