個人的に新製品ラッシュです(笑)、ずっと先送りにしてきたApple WatchだがSEの登場でやっと入手。やっぱりSEぐらいの価格じゃないと、ねぇ。もっと安くなったシリーズ3でもよかったんだけど、キャリアで分割契約すると800円/月ぐらいなので保険料だと思えば(※後述)「なんだ悩む必要ないかも」と先月末に契約してもう2週間ほど使ってみてましたので、今更ながら電脳-煩悩的な、ちょっと他とは違う視点からのApple Watchレビューなぞを。
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時計としてどうなのか
これね。製品名が「Apple Watch」でスマートウォッチというカテゴリーの製品なのでどうしても「腕時計」と比較されるのだけれど、実際に使ってみてさらに強く思ったのだが、私的な考えでは「腕時計」ではない、です。「腕時計型デバイス」という方が正しい。iPhoneが「携帯電話機ではない、電話機能もついた携帯電話機サイズのデバイス」という方が正しいのと同じように、電話機に色々な機能をつけた日本のかつてのいわゆるガラパゴスケータイとは一線を画し、iPodやPDAをより進化させたデバイスに電話機能もつけたiPhoneでは思想が違う。Apple Watchも時計の形はしているが「時計」としてみると魅力は薄い。過去に私もApple Watchに関してこんなことを書いている
Apple Watch シリーズ3でちょっと興味は出てきたものの、って感じだが、時計としては興味無しと書いている。今もそれは変わらない。なので「時計としてどうか」と聞かれれば「時計じゃないので比較対象ではない」という答えになるかと思う。
Apple Watchは時計にあらず、時計型デバイス
そう考えるとセルラーモデルがで始めたシリーズ3以降からはデバイスとして魅力はぐっと上がった。でも最新のシリーズ6はやっぱりまだ高いと思う。で、SEセルラーモデルだ。価格も納得できる価格。
心拍数をチェックする
実は私は小さい時から心臓に軽いリスクを抱えている。歳のせいと不摂生のせいか最近不整脈が起こることが多くなってきた。心拍数をチェックできるApple Watch SEは自身の健康チェックとして、気をつけるきっかけとして、実際に役に立っている。実は私はこのためだけに今回入手した、といっても過言ではないくらい。血中酸素は個人的にはいらないので私にはSEで十分。
セルラーモデルであること
思うに、セルラーモデルでないApple Watchは要するに「時計型iPhoneスマートリモコン」だ。iPhoneの一部の機能を集約したに過ぎない。もちろんそれで便利になる人もいるし、そういうシーンもあるのは理解している。例えばSUICAだが足の悪いかたが改札口でiPhoneすら取り出すのが厳しい場合にApple Watchで通れるならかなり便利であろう。が、基本的にApple WatchにできてiPhoneにできないことは無い。iPhoneにできてApple Watchにできないことは多々ある、ということは理解しておくべきだろう。この辺りが初代やシリーズ2でApple Watchがそこまで受け入れられなかった一つの要因かなと思う。
ところがセルラーモデルでは状況が一変する。
ただの「時計型iPhoneスマートリモコン」だったApple Watchはセルラーモデルになると「時計型mini iPhone」に格上げされる。iPhoneを家に忘れてきたとしてもApple Watchの全ては機能し、通話もできる。これが実は非常に重要で、例えば下記のようなケース
バイクでiPhoneをナビに使うためにハンドルに固定した状態で単独で事故、もしくは逃げられ、且つバイク(つまりiPhone)と本人(のApple Watch)がBluetoothの範囲を超えた場合、事故の衝撃でiPhoneが破損した状態でも、Apple Watchが動いていれば転倒を検出し緊急連絡なりをすることができる。
iPhoneが近くにない場合に具合が悪くなり転倒した場合はもちろん、転倒しなくても電話で助けを求めることができる。
運悪くiPhoneのバッテリーが切れていても緊急連絡なりをすることができる。これはiPhoneは例えば緊急時に主にライトとして使い、通話はApple Watchとそれぞれのバッテリーの使い方を選べる。
などなど、もしもの時にという場合にセルラーモデルである意味が生きてくる。例えばそれがiPhoneを置いていく危険なスポーツだったり、海でのことだったり、と、ちょっと考えただけでも色々と思いつく。あちこちに溢れてるよくあるApple Watchレビューの「セルラーモデルとの差は単体で電話ができるかどうか」は正解だが、本質を捉えてはいない。なぜ単体で携帯電話網と繋がる必要があるのかを考えるべきだ。逆に言えば単にスマートリモコンとしてしか使わない使い方の人はWi-Fiモデルで十分って事でもある。ま普通に、普段iPhoneは鞄などに入れておき、常時身につけておきたくないって人もセルラーモデルの恩恵をうけるだろうけれど。
先述したとおり、保険としての考えるなら800円/月の価格は大きな金額では、ないと思う。
Apple Watchでの支払いはやっぱり便利
これは個人的にはついでの機能なんだけど、PayPayやらApple Payやらau Payやらが普及したおかげでApple Watchだけで支払いができるお店が増えているのもやっぱり便利だ。財布持ち歩かなくていいもんね。SUICAはこの辺ではJRは主要な交通手段ではなく、車が主要な交通手段なのであまり使わないが、都市部ではSUICAがApple Watchで使えるのはこの上なく便利だろう。
そう、Apple Watchは「時計」ではない
実際に使ってみてそう強く思いました。そもそも腕時計なんて下手すりゃ100円ショップで売ってるし、今時いろんなものに時計機能ついてるし、時間を知りたいだけのことに・・・って思うかもだが、時計はあくまで付加機能。もっと言えばパソコンのスリープ画面や、スマホの壁紙みたいなもの。繰り返しになるが、だから「時計」として語ることには意味はない。そうじゃない、その他の機能をどれだけ使いたいのかで、Apple Watchの価値は変わってくるんだと思う。
世のレビューではスポーツする人は持ってると便利的な言い方をされているが、それにもまして、身体的なリスクを抱えている人こそ(セルラーモデルを)腕につけていて損はないアイテム、だとも思います。
いずれ血圧まで測定できるApple Watchがでたら、買い替えます。速攻で!
こんばんは。セルラーってことは本体にSIMが入っているのよね?
このSIMはどのSIMを入れて使っているのですか?
自分も興味あるんだけど、セルラーか?非セルラーか?
セルラーならSIMはどうする?ってんで・・・結局買えずじまい
sueさん、こんにちは。
えーと、Apple Watchは基本的にはeSIMですがちょっと特殊です。
セルラーモデルの場合、電話番号は紐づけるiPhoneの電話番号とApple Watch自体の(緊急連絡用に使われる)電話番号の2つがつきます。Apple Watch自体の電話番号にiPhoneの電話番号が紐づきされ、MNOで認証されたiPhone経由でApple WatchにeSIMが書き込まれるというというイメージでしょうか。
こういう仕組みのためにiPhoneの電話番号を紐付けできるシステムがあること、eSIMが発行できること、Apple Watchのプランがあることが必要です。なので、Apple Watchを利用するにはiPhone/Apple Watch共にMNOであるdocomo、au、Softbankの3社のどれかである必要があります。
iPhoneが格安SIMの方がApple Watchもどこかの格安SIMをってのはできませんし、Apple Watchだけdocomo,au,softbankと契約ってのもできません。(GPSモデルなら、格安SIMの音声プランを契約してて、iPhoneが近くにあれば通話もできますが、割安な格安SIM独自の通話アプリ経由でできるかどうかは私はわかりません)
念の為ですがこれだけかくとMNOである3社が縛っている感じにも読めますが違います。認証システムなどを自前で持って営業しているか否か、です。いわゆる格安SIMといわれるMVNOでも実は大きくわけて3種類あり、ブランドだけ立ち上げて営業をしシステム・機材のほとんどをMNOから借りているだけ(つまり再販するだけのようなもの)の「ブランデットリセラー」、認証やコアネットワークなどの重要なところはかりて他は自前でやる「ライトMVNO」、無線アクセス以外の機材・システムを自前でやる(自社でSIMを発行できるようにもなる)「フルMVNO」の3つです。IIJmioがeSIMをだせるのは「フルMVNO」でありIIJがMVNE(移動体通信の問屋みたいなもんです。IIJ、日本通信、OCNなどで、多くのMNVOはMVME経由で提供しているってわけです)でもあるからです。なので今後格安SIM系でApple Watchを(システム上)登録できる可能性があるとすれば「フルMVNO」の格安SIMということになるでしょうが、なかなか厳しそうです。
という感じです。
ありがとうございます。なるほど・・・わかりました。
自分は3大キャリアの契約が無いからセルラーモデルはNGだわ(ーー;
ahamoでApple Watchが使えるといいなぁ?
あぁ! ahamoで使える可能性、ありますね、確かに!