の、その後。
とりあえず、WD、KIOXIAは全くもって問題なし。ADATA、SPも問題なく使えるもののそもそもの性能に差があることを確認。また、安価な中華製MiniPCについてきた、怪しいSSDはやっぱり怪しかった、などなど。大きくは変更なし。3ヶ月通電しないとデータ消えるなんてことは少なくともWD、KIOXIA、ADATA、SPに関してはなかった。いずれも1年単位で保管していたものなので、間違いない。(以下、例によってSamsung製は嫌いなので一切触ってないのでSamsung製SSDに関しては情報を持ち合わせておりませんので悪しからず)
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データ読み書き速度について
さて、この話題はこのぐらいにして、検証していて1点、データの読み書き速度について、注意点がある。YouTubeなどでもちゃんとした方だとこの辺の検証もされている方がいるので探してみると参考になると思うが
ある一定の量を書き込み続けると速度ががっつり低下するモノがある
だ。高温保護機能のサーマルスロットリングとは別に、一定量書き込み続けるとそうなるものがある。というかそいうものの方が多い。特に安価なSSDはほぼほぼこれだ。商品説明に5000MB/sだとか1700MB/sだとか3500MB/sだとか書いてあるあれだが、あくまで目安でしかない。「安くて速い!」に釣られて、取り付けてベンチマークしてみるとなるほど速くて「やったー!安くて速いの買えてラッキー」とか思って実際使ってみるとなんだか、思ったほどじゃない・・・とかとか。キャッシュの有無を重視している人もいるがキャッシュを食い潰してしまえば同じこと。
ゲームでは別かもだが、たとえば動画編集で大容量を使うとかなら、キャッシュ有無より、うまく制御して一定量書き込み続けても速度が落ちにくいSSDの方がトータル性能では優れる。
てことでゲーム用としてはわんさと情報があるだろうから、ここではそれ以外の用途でのSSDを3つおすすめ。
いち推し! WD Black SN770 SSD選びにこまったらこれ
PCIe Gen4 M.2-2280 NVMeで5000MB/sのものだが、もちろんPCIe Gen3でも使える。十分速い、片面実装、低消費電力、低発熱でNotePCにも最適。そして1番の特徴が速度低下を起こしにくいことだ。とてもバランスがいいので、PCの起動ドライブに向いている。
Acronis TrueImage for WDが使えるのも利点。
うちでは2TBをThunderbolt NVMeケースに入れてMacStudioのデータ領域として、500GBをThinkPad X1 Carbon(Gen7)のubuntu起動ドライブとして内蔵して愛用中。実は数日KIOXIA EXCERIA G2で使ってそのあとWD Black SN770に換装したが、体感でわかるぐらい差があった。Memoryが8GBメインボード直付けタイプで増設できなくてスワップファイルを使わざるを得ないマシンなんかにつけるとサクサク度があがります。
次点 WD Blue SN570
すでにPCIe Gen4対応のWD Blue SN580が出ているが下時点ではまだ価格がこなれてなくて、それだったらWD Black SN770の方がいい。もう少し安価に安定して使いたい、そこまで速度にこだわらない、ゲームもしない、快適に使えればそれでいい。なら、定番のこれをお勧めする。クローンもAcronis TrueImage For WDが使えるし。同じく速度低下は起こりにくい。USB4とかThunderbolt接続のSSDとしても向いてます。
うちではASROCK DeskMini X300のWindows11起動ドライブとしてます。
コスパ抜群。USB NVMe SSDケースにも向いている 安いのがいいならコレ KIOXIA EXCERIA G2
中華製、台湾製、なんのその。日本のKIOXIAなのに、この価格。500GBで4000円っすよ。1TBで6500円っすよ! 読み込み:2,100MB/s、書き込み:1,700MB/sとスペックでは見劣りするけれど、よく考えてみりゃ十分速い、よねぇ。速度が控えめなのにはメリットもあって、低発熱。そもそもUSB NVMe SSDケースに入れるならこの速度でも十分すぎるほどっていうかこの速度でません(苦笑)。1000MB/sぐらいで頭打ちなので、十分十分。そして、これが大事、これ、速度低下が起こりにくい!安いのに。さすがXIOXIA。
ただ、これの難点はクローンアプリなどが付属していないこと。クローンつくって入れ替えとかするには自分でどうにかする必要はある。
ビジネス用途PCのメインドライブとして、USBケースにいれて、が、お勧め。
うちでは2TBをThunderbolt NVMe SSDケースに入れてデータ領域として、500GBをUSB NVMe SSDケースにいれて持ち運んでます。
保証の面でもWDとKIOXIAは安心です。1度だけXIOXIA EXCERIA G2が1年半後に故障し認識しなくなったことがありましたが、修理受付がBuffaloなので海外勢よりはわかりやすい、かも。ただし修理には3週間以上かかることもあるので、国内だからと言って特に修理期間が短いという事はなかったです。
そんな感じで
特に指定のない限り、換装依頼を受けたら上記3つのどれか最適なものを選んでお勧めしてます。まぁ、ファイルサーバ用途にはWD Redだったりはしますが。
他メーカーについて
うちで扱ったものではADATA、SP、SK Hinixは速度低下が起こりることを確認してます。他ににQLCのものがひどい。QLCは信頼性も現時点ではちょい落ちるので特におすすめはしないし、
Crucialは偽物も出回っているので注意。TCLで本物ならAcronis TrueImage for Crucialが使えるのでクローンして差し替えるにはいいのだが。いいまでは少数派になったSATA2.5inchタイプのものではWDと合わせて一押し。特にMX500は速度低下は起こりにくく、高品質でお勧め。価格もWDとくらべて安価だし。ただしもちろん本物であること
ADATAのものについてはデータの安全性は問題ないのだが、速度低下が起こる。なのでPC起動ドライブにするより安価なものをUSB接続で使うのがいいかも。それと以前はAcronis TrueImage for ADATAなんてのがあったが、今はオリジナルのアプリに変わっている。が、これ、ちゃんと動作した試しがない(^^l;【※ 2023.11.6 追記】久々にADATA SSD ToolBoxの最新版を試してみたら、 GPTからGPTでもサクッとクローンが出来ました。改良されたようです。ただ注意点としては元のWindowsで動作するアプリなので、元のWindowsマシンが(少なくともどうにか) 動作することが必要です。
一部で日本製で安心とかいって話題のSUNEASTのSSDは電脳-煩悩的にはお勧めしません。速度低下が顕著なのと、信頼性もイマイチ。だったらKIOXIA EXCERIA G2がいいです。
SDカード、microSDカードで信頼しているKingston製のSSDはいまだ使ったことがないので未評価。また、何度も書いてますがSamsungは個人的理由で嫌いで情報を持ち合わせていないので電脳-煩悩では未評価なだけなのでご了承くだせぇ。
ここに名前の上がっていない、特に中華製のSSDは、正直「やめておけ」ってレベルです。そんなのに手をだすくらいなら、KIOXIA EXCERIA G2がいいですって(^^;
※ 今後また評価は変わるかとは思いますが、現時点、での電脳-煩悩的おすすめでした。
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